荒野の狼さんの映画レビュー・感想・評価

荒野の狼

荒野の狼

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とべない風船(2022年製作の映画)

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内海だから穏やかなんだろうが、漁村にしては活気がなさすぎる。
鬱、リタイア、怪我、風船、寡黙、病(やまい)。 見続ける気力も失せる。冒頭でも中身でも暗くて見えない、というよりちゃんと「見せない」シーク
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シティーハンター(2024年製作の映画)

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このノリ、このニオイ どこかで見たことあるなあと思ったら「頂き女子りりちゃん」だった。ふまじめとか下品とか低俗とかをすでに日本は振り切ったところで事象が進んでいる。彼女にメガホンを取らせればきっとこう>>続きを読む

バービー(2023年製作の映画)

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オープニングのパロディ演出は良かったが本編はひたすら退屈で陳腐な映画でした。今ここで敢えてバービー、そして監督や脚本家•俳優の顔ぶれを見て、ちょっと期待値が高かったのかもしれない。出だしがアレだから、>>続きを読む

リベンジ・スワップ(2022年製作の映画)

1.0

ものすごい体臭があるのに、それを洗い落とさず厚塗り、更にその上からキツい香水をぶっかけたような女性が、あなたのいるエレベーターに乗ってきたとご想像ください、そういうテイストの映画です。バタ臭さを通り越>>続きを読む

ラブ・アクチュアリー(2003年製作の映画)

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この映画のどこをどう、たのしめというのだろうか? キャストのみなさん単独でなら、あじのある演技のできるスターたちなのに、これではわざわざタカをくくられにでてきたようなもんだ。つまりそのことごとくが、>>続きを読む

生きる LIVING(2022年製作の映画)

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ただただ感傷的で、身だしなみはいいが汲みとるべきところが一つもない映画である。胡乱(うろん)で落ち着きのないニワトリみたいなビル•ナイの下手くそな演技と相まってこの老人役の狼狽(うろた)え方にリアリテ>>続きを読む

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

1.1

これでもかっちゅうぐらい、作画と凝りに凝った動きのテクニックを見せつけるような、アニメとは思えぬアニメーション。繊細かつ綺麗だが、この日本的凝り用は鼻につき始めると、それが偏執狂的な腕自慢に見えてくる>>続きを読む

時をかける少女(1983年製作の映画)

5.0

だって大林監督作品だもの、悪く言えっこないじゃん。それをいいことに、承知で逆手に取った実は巧妙な作品。みんな気づかずまんまと乗せられた。そこそこ有名な監督さんだが、これまでなんら魅(ひ)かれるものが皆>>続きを読む

ライフ(2017年製作の映画)

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何もこんな宇宙にまで真田広之を連れて行くことはない。日本の夢も未来も砕かないでもらいたい。

マイスモールランド(2022年製作の映画)

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自宅にすでに二匹の猫がいるからと、逃げ迷い込んできた子猫を里親が見つかるまで預かって欲しいと頼まれたことがある。
私はイヌもネコも好きではないから、そういう生き物は即役所に頼んで処分してもらう事にして
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ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

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初っ端から暗くて見えないクソ映画、160分ご苦労様。評価の対象外、ルッキング•インポッシブル(笑)トムが出ているんだそうだ。スタントじゃなく映画を見せてくれよな。こういうの、もうやめたら?
エンタメと
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ハッピー・オールド・イヤー(2019年製作の映画)

4.5

自分から行き着いたならまだしも(実践するかしないかは別にして)、「断捨離」なんていうものを「方法論」と勘違いしている人が多く、しかも「捨」のみしか頭にない。なぜ「断と捨と離」の三つの語があるのか? 以>>続きを読む

MOST BEAUTIFUL ISLAND モースト・ビューティフル・アイランド(2017年製作の映画)

4.5

「事実に着想を得た」との初めのテロップは重要で、監督ご本人の体験がもとになっている。しかし着想を得たのは「事実」だけであって、描きたかったのは、マンハッタンに暮らす彼女の「真実」である。
世間はいつも
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ラスト・ナイツ(2015年製作の映画)

1.5

作りは往年の大河ドラマ並みなのでクオリティはそこそこなのだが、忠臣蔵を念頭においたと言われている内容はしかし、武士道でも騎士道でもないぐちゃぐちゃな腹いせ仕返し劇。若い監督だとは言え、やはり年寄りが見>>続きを読む

カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

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この子達、中学生かと思って見続続けてしまった(ん?中学生。ま、どっちでもいいですw)。綾野剛、どこかの新人かと思ってしまっていた。(ん?綾野剛。誰でもいいですw)。ともかくなんだけどもう少しリアルとは>>続きを読む

ゼイリブ(1988年製作の映画)

3.5

劇中の、サングラスをかけろかけないで5分間もの殴り合いを笑う人がいるようだが、マスクをつけろつけないで、三年間以上も叩き合ってた我々はどーなのよ?
全編ほぼ現実、事実なのだが、そうであるからこそ、これ
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金の糸(2019年製作の映画)

5.0

お茶碗の底の部分を「糸尻(いとじり)」と云う事は知っていた。作り上げた陶磁器の底を、轆轤(ろくろ)から糸で切り離すからである。作品の誕生という事で言うなら、台座(母親)からヘソの緒が切り離された瞬間で>>続きを読む

Winny(2023年製作の映画)

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事情を知っている者には、あえて見るまでもないし、知らぬものにはチンプンカンプンな映画(みたいなもの)。いや酷かった。俳優たちも、これは下手とか言うレベルじゃなくて、もう絶望的である。一体どうしたらいい>>続きを読む

静かなる情熱 エミリ・ディキンスン(2016年製作の映画)

4.0

「宗教はアヘンだ」(マルクス)、というのも、逆に「信じなければ地獄に落ちる」(キリスト教原理主義)、と言うのも、ともにそういう環境で育つとねじくれた事になってしまう。はみ出そうが留まろうが、正しき指導>>続きを読む

PIG ピッグ(2021年製作の映画)

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無意味に画面が暗い、見る価値なし。というより見えない(笑)
暗い上に凄い出立(いでたち)なので、誰なのかわからぬくらいだが、声だけはニコラス•ケイジで笑った。意外に面白かったって?それなら今度から目隠
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ウィンストン・チャーチル /ヒトラーから世界を救った男(2017年製作の映画)

1.0

特殊メイクの技術はさすがだが、これが一旦ゲーリー•オールドマンだと気づくともうオールドマンにしか見えなくなる。いや、オールドマンがチャーチルを演じているというよりも、チャーチルがオールドマンを演じてい>>続きを読む

TENET テネット(2020年製作の映画)

1.0

中身がないので建て付けを理屈っぽくしたんだろうが、失敗である。分かりにくいからといって深掘りしても無意味。分からなさが分かりやすい。毎度ながら人物及び時間と空間の考察が浅い。『ミステリーゾーン』くらい>>続きを読む

星の旅人たち(2010年製作の映画)

4.0

チャーリー•シーンは置いといて、ショーン•ペンほど目立たないと思ったら、こんなところにいた的、なんかエミリオらしい映画作品。普通、息子が歳とともに親父(の顔)に似て来るというのはあるが、この親父(マー>>続きを読む

MEN 同じ顔の男たち(2022年製作の映画)

3.8

先に林檎(知恵の実)を、イヴに食われたのがまずかった。そういうわけで男は母には勝てないのだろう。自分の肋骨から作られた女にしてやられたわけである。男はだから面目を潰された性の、その優位性を誇示するため>>続きを読む

グランツーリスモ(2023年製作の映画)

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実話だそうだが、実話だろう。これならコンバットゲーム好きの若者を実際の戦場に送り込む事ができるし、やっているんだろう。スポーツはカネの絡んだ擬似戦争だと思うし、言い換えれば戦争は実戦ゲームなんである。>>続きを読む

アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

2.5

笑わなきゃいけないと思うけど、どうしても顔がほころばないこの苦痛を、おしまいまで体験させられる、技巧的滑りまくり映画。戦後日本に入って来たアメリカンコメディ『ルーシーショウ』やホームドラマ『パパ大好き>>続きを読む

ある男(2022年製作の映画)

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安藤さくら。
ますますお母さんに似てきたな。
その他の感想は、特に無い。

安らかに眠れ(2024年製作の映画)

5.0

アメリカ人じゃなくてもご存知、超有名『素晴らしき哉、人生!』という映画がある。近年リメイクもされたが、言ってみればこの作品の変形(逆)バージョンである。舞台は南米、私も有色人種なので、こっちの方がグッ>>続きを読む

アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

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巧妙、なんて言葉は褒め言葉になってしまうので使いたくはないが、またしても「巧妙」なアメリカのリアル。なんとも人を食ったタイトルである。見終わればそう気づく。要するにとうとうここまで来た、手の込んだ目眩>>続きを読む

ミケランジェロ・プロジェクト(2013年製作の映画)

4.5

久々に、お父さんと息子(小学生以上)が一緒に観ても良いだろうという意味で上質な作品に出会った。とはいえ気晴らしで映画を見る人には向いていない。戦争というのは、大量虐殺もあるけれど、こう言う側面もあるん>>続きを読む

インフィニット・ストーム(2022年製作の映画)

4.0

個人レベルの七転八倒と、それには全く無関心な自然描写とのコントラストが良い。「自然はよそよそしく残酷である(マルキ•ド•サド)」。きめ細かく精緻に撮られた雪山を、こういう撮影で見せられると、自然という>>続きを読む

スペースマン(2024年製作の映画)

2.5

「ゴジラ」のネーミングが、ゴリラとクジラの掛け合わせで生まれたと聞いた事がある。印象的であり、インパクトのある語感も秀逸だ。他の怪物を凌駕する王者たる存在理由も、ある意味ここにあると言っていい。
さて
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ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

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私はいわゆる「ネタバレ」と言うものに興味があって、前評判とか、種明かしをされてから映画を見ることが好きである。そうしてからの方が俄然鑑賞意欲が湧くたちなのだ。ところがこの映画、珍しく迂闊にも前情報無し>>続きを読む

黒猫・白猫(1998年製作の映画)

5.0

ことごとく、徹頭徹尾わざとやっているのに、そうは見えないのは何故だろう。これが解明できたら立派な博士論文が書けるはずだ。間違いなく、アテに来ているコメディなのに、それ以上の何かがある。その何かを言葉で>>続きを読む

ヴァチカンのエクソシスト(2023年製作の映画)

1.5

まじめ腐ったコメディである。だったらそれを楽しめるか、と思ったらそうではなかった、だから途中でシラケちゃった(笑)。ベスパを走らせるラッセル•クロウの帽子が風で飛ばされない時点で、気づけばよかった。こ>>続きを読む

パレード(2024年製作の映画)

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『ちゃんと準備をしたらば、あとは好きにやりはったらええんや』(さて誰の言葉でしょう?)。
ろくな準備もせずに映画を作るとこう言うものができるという見本のような映画。ちゃんと準備なく好きにやるからこうい
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