荒野の狼

バービーの荒野の狼のレビュー・感想・評価

バービー(2023年製作の映画)
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オープニングのパロディ演出は良かったが本編はひたすら退屈で陳腐な映画でした。今ここで敢えてバービー、そして監督や脚本家•俳優の顔ぶれを見て、ちょっと期待値が高かったのかもしれない。出だしがアレだから、これはきっと例えばアンデルセンの『人魚姫』を超現代版にアレンジしたユニークな、しかも見てくれの派手さの奥に人間のメタフィジカルな本質を仕込んで見せるような、逆哲学メルヘンを見せてくれるんじゃないかと勝手にこっちが考えてしまったのが悪かった。最初がピークで、あとは風船の空気が抜けていくような失望感が募り、なんの比喩にもなっていない壊滅的なエンディング。ヴィジュアルデザインも、べつに珍しいもんじゃないし、バービーが人間になるんじゃなく、女の子(自分)がバービーになるイマジナルな世界がベースにならなきゃいけないんですよ、ほんとにホントに残念である.................おわり
マーゴットとライアンの最低作品じゃないだろうか?と同時に、バービーそのものの夢もぶち壊しちゃったね。これだったら日本の少女コミックの方が何百倍も深い。
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