この映画のどこをどう、たのしめというのだろうか? キャストのみなさん単独でなら、あじのある演技のできるスターたちなのに、これではわざわざタカをくくられにでてきたようなもんだ。つまりそのことごとくが、ぜんぜんみりょく的じゃない異色作。ファンだったら「お気に入り」をおもわずとりけしたくなるような、たちふるまいがめじろおし。ハリウッドとかの有名俳優さんでも、撮りかたやあつかいかたによって、これほどどうしようもなくショボくなってしまうという、みほんのような映画である。さすがにへたな演技はじょうずにはできまい。これだけのかおぶれをあつめて、宝ならもちぐされというわけだが、まいどまいど、ねっからなんだかなあというような演技しかできぬ、宝じゃないビル•ナイのような、俳優もまじっているので、もうほんとにおそまつ。「ラブ」というものがこんな姿しか見せられないのなら、ラブなんてろくなもんじゃねーな、としんそこおもわされる。ターミナルでだきあっているオープニングを見るにつけ、べつにこの世は全員が、かしこくなる必要はないんだなと、しみじみかんじてしまいました。脚本のセンスもゼロ。楽曲もゼロ。ビル•ナイはマイナス5