よーぴさんの映画レビュー・感想・評価

よーぴ

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驟雨(1956年製作の映画)

4.0

昔も家父長制のシステム内にいながらも違和感は感じてたんだな

いとこ同志(1959年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

シャルルは絶対勉強以外をした方がいい。最後シャルル殺さなくても良かったよ😭可哀想すぎる😭

影の軍隊(1969年製作の映画)

4.4

「裏切りのサーカス」「影の軍隊」、レジスタンスやスパイモノはタイトルが厨二秒全開で最高。
静謐かつ無駄のないタッチ(モノローグは少し無駄だった)で描くフランスの対独レジスタンスの悲劇。誰でも人間なら死
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めし(1951年製作の映画)

4.1

港区女子×スカットジャパン×小津みたいな映画。原節子出てるし、他にも小津の映画に出てくる女優さんがいた!
姪っ子が主人公の心を乱す舞台装置としてしか機能してないように見えたし、最後「女の幸せは、こんな
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乱れ雲(1967年製作の映画)

4.5

交通事故と加害者と被害者の妻が恋に落ちるという、変化球なメロドラマ。しかしこの映画も他の成瀬の映画と同様、過去という約束(これは他人としたものだけでなく、自分とした約束でもある)に縛られた女が、それと>>続きを読む

浮雲(1955年製作の映画)

4.8

戦時中の穏やかな自然と光あふれる映像と、戦後の占領下の日本の貧困と影を強調する映像の対比が凄い。もう戻れない、追ってはいけない時間を求め続けた先に待ってる悲劇は、誰もが想像つくけど、そこに向かって突き>>続きを読む

バルタザールどこへ行く(1964年製作の映画)

4.3

与える情報を吟味し、撮影につきものである偶然性を統制し、必要最低限の演出で見せていくその様は、個人的にはフィンチャーにも通ずる冷たい美学を感じた。カメラが映す現実を偏執狂的なまでに制御する手法は、共通>>続きを読む

サムライ(1967年製作の映画)

4.5

カッコ良すぎる。やっぱりまだ俺は厨二病なのかもしれない

炎628(1985年製作の映画)

4.7

然るべきタイミングでこの出会っていたら、オールタイムベストに入っただろうなという作品がたまにあるが、恐らくこの映画も中高生で見ていたらあまりの衝撃に卒倒していたかもしれない。
「プライベートライアン」
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気のいい女たち(1960年製作の映画)

4.6

多分ヌーヴェルバーグの中で一番好き。
出てくる男たちがみんなキモい。そんなキモい男たちに「気の良さ」を求められ続ける女たちは捕食されていく。基本的にユーモアがあって笑えるんだけど、唐突に出てくる悪意が
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ヨーロッパ一九五一年(1952年製作の映画)

4.4

みんな難解難解言ってるけど、特に難解には感じなかった。というかかなり王道な作りをしてると思うが

悪は存在しない(2023年製作の映画)

4.4

静寂と騒音、自然と人工、断絶と繋がり、上流と下流。石橋英子の音楽と人間の以外のモノと一体化するカメラによってこの対比がわかりやすく示される。「水は低いところに流れる」という言葉の通り、資本主義における>>続きを読む

ピアニストを撃て(1960年製作の映画)

3.7

コメディをやりたいのかノワールをやりたいのか分からないし、全然良くないところたくさんあるけど、ドラマ自体はすごい好きだった。

突然炎のごとく(1961年製作の映画)

4.3

これ恐怖映画?一人の女に愛情を注ぎ込む男たち、でもカトリーヌは結局全て奪ってこの世から消える。残されたジュール可哀想すぎる。最後ハリウッドの大団円ラストみたいな曲調で終わったけど、これイカれてるよね?>>続きを読む

アンダルシアの犬(1928年製作の映画)

4.2

こういう夢幻的な演出は好き。これくらい短いとみやすい。詩人の血とかもっと短くしろ

ポゼッション(1981年製作の映画)

4.4

サスペリア(リメイク版)見た時と同じ高揚感を覚えた。なんか気持ち悪いし、よく分からんけどオモロい!!血、ゲロ、愛!!!
でもこれが、映画っていう芸術形態の一つの臨界点?でもある気がする。

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.7

凄い!!!!
原爆投下という途轍もない罪に対して、ここまで誠実に、厳しく向き合ったアメリカの監督が今までいただろうか。
トリニティ実験のシーンは、本当に心臓に悪い。人によってはトラウマになると思う。1
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水の中のナイフ(1962年製作の映画)

4.3

ヨットの上という閉鎖的な変わり映えしない空間をうまーく演出して90分持たせるポランスキーのデビュー作。一人の女をが囲んだ男たちによるマウントの取り合いによって、微妙に3人の関係がギクシャクしていくのが>>続きを読む

散り行く花(1919年製作の映画)

3.7

ドアを斧でぶち壊すところ、シャイニングで確実にオマージュしているシーンだった。
シェリーデュヴァルの怯え演技も、この映画の主人公そっくり。
近づいてくる中国人のクローズアップ、なんであんな気持ち悪いん
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忘れじの面影(1948年製作の映画)

4.3

大抵、古い映画を見ていると文化の違いや映画文法自体が見慣れないものだったりして理解が遅れることがあるけど、オルフュスの映画はすんなり話が理解できる。
物語と映像演出のマッチ具合が半端じゃない。決して浮
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.4

ありがとうドゥニ、これがみたかった!!
シャラメ主演の進撃の巨人みたいなストーリー。もっぱら権力側によって作り上げられた神話=英雄譚から「降りる」という行為に(本作ではまだ為されないが)カタルシスを持
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快楽(1952年製作の映画)

4.3

自由自在に動くカメラ、人の動き、奥行きを意識した構図にフェリーニと同じものを感じる。でも何でだろうか、こっちの方が圧倒的に情報が入ってきやすい。こんなにゴタゴタ人もカメラも動くのに、一つ一つの情報が整>>続きを読む

赤い砂漠(1964年製作の映画)

3.5

苦手な監督アントニオーニ、眠い。抽象的なのは良いのだけれど、演出があまり好きではないので退屈。blow upよりはカメラ頑張ってた

ピクニック(1936年製作の映画)

4.2

ここまで単純な舞台設定、ストーリーを映画的な豊かさを持って、見応えあるものにしてて良かった!

夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.7

PMS、パニック障害、家族の死、何か内側の大切な部分を成していたモノを失ってしまった者たちが、互いに支え合うネットワーク。5回くらい泣いた。
自転車を送る、車を洗う、差し入れを買ってみる、分かり合えな
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逃げた女(2019年製作の映画)

4.1

演出的にはロメールに近いものを感じた。こういう映画を見ていると、「人間は何を見て“面白い”と感じるのだろう」と疑問が湧く。勿論、この映画は面白いのだけれど、人は映画のどこを見て“面白さ”を体験するのか>>続きを読む

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