笹川パンダさんの映画レビュー・感想・評価

笹川パンダ

笹川パンダ

ネズミ捕りの男(2023年製作の映画)

3.8

作品自体よりアイデアがおもしろい。
映画史の正統な流れを汲みつつも独自性をプラスして自分の作家性にするという。
ひと目見れば彼の作品だと分かるのに、自己顕示欲からそれが来ているわけではないのが良い。

シティーハンター(2024年製作の映画)

1.0

ダメダメだ。
背景が狭いしボケすぎてて臨場感がない。予算の都合か?
背景の合成で臨場感がない。

LOVE SONG(1984年製作の映画)

3.8

これは結構いいかも。
身体張ってるのと窓ガラスや物を実際にぶっ壊してるのは偉い。
デクパージュにセンスも感じる。
その後の作品より純粋な気がする。

高校大パニック(1977年製作の映画)

2.5

この規模のものを当時撮れたことがすごかったのかな。作品自体はまあ……って感じだから評価が難しい。

悪は存在しない(2023年製作の映画)

3.7

元々あったけど意識高い系の感じが露骨になってきてすごく嫌です。
あるあるっぽい会話も嫌。
ラストシークエンスの撮影は良かったけど、そこまではほぼ微妙な映像。
音楽も最後の方はよかったけど、基本うるさく
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ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

5.0

これ好きだわ。おもしろい。もはや新しくないのかもしれないが、斬新なストーリー。やはり脚本が圧倒的に新しいことは重要なのか。フィンチャーの他作品との違いはやはり脚本だろう。当然演出や技法などもあるが、な>>続きを読む

ヴェルクマイスター・ハーモニー 4Kレストア版(2000年製作の映画)

4.1

今まで観たタル・ベーラの中では1番乗れたかな。

長回しのための長回しといった癖は残りつつも、見事というしかないショットも紛れ込んでいるし、真摯に撮っている印象。
題材も悪くない。
暴力的なシーンで、
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座頭市物語(1962年製作の映画)

3.7

お芝居の緩急のつけ方が上手いなと思う。かなり意識的にやってるように思われる。セリフが流れるように進んだ後、急にピタッと止まったり、少し強めてまた先に進んでいく。

構図に対する強いこだわりが分かる。た
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蛇の道(1998年製作の映画)

3.8

たまに出る背中のショットが良い。
絵もいいし、撮影時間短縮のためと思しき長回しも上手い。ワンカットのなかで物事が起こり続ける。
でもノレないなんだよね。

マッチ売りの少女(1928年製作の映画)

3.4

これはあんまり……かな。
ラストのブレブレの撮影技法はいい。

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.3

他の方のレビューどおりだった。アクションシーンはたしかに見応えがある。しかし人間ドラマはシナリオ的も演技も厳しいものがあった。大半はドラマパートなので全体的にかなりキツい。ゴジラ自体は様々な見せ方をし>>続きを読む

ネオ桃太郎(2014年製作の映画)

1.0

技術が高いのは分かる。演出もそつなくこなしてるので商業的にも撮れるだろうことは分かる。内容が好きではない。人を傷つける笑いは時代とともに風化する。

ブラッド・ワーク(2002年製作の映画)

3.1

なんかゆるい映画だな。つまらなくはないし、好きな題材なのに。やはりミスティック・リバーからイーストウッドの黄金期は始まってるのか。照明が明るすぎて編集がぬるい。ジェフ・ダニエルズの演技が細かくて上手い>>続きを読む

ドミノ(2023年製作の映画)

4.0

なんの深みもない物語を93分活劇が失踪していく素晴らしさ。これこそが映画だと呟かずにはいられない。

一つ一つのショットも意外にも丁寧。

瞳をとじて(2023年製作の映画)

5.0

心の底から深く感動した。
傑作でした。
心配は杞憂に終わった。

オーソン・ウェルズの オセロ(1952年製作の映画)

4.0

カットの持続時間が短いのが気になる。
短く繋ぎすぎて生気を感じない。現代ハリウッドに連なる悪習の原点と思しき映画である。でもオーソン・ウェルズは嫌いにはなれない。やりすぎではある。昔のスピルバーグやス
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7 Billion(原題)(2016年製作の映画)

3.8

他の作品の方が良さげだけど、まあこれも面白い。

ヨーロッパ(1991年製作の映画)

2.7

着想の良さは認めるが、それだけでは映画は面白くならないんだなあと分かる。
審美主義と着想の良さはずば抜けているが、それだけでは映画の前に敗北するしかない。
会話がつまらないのだ。変わった撮り方をしたと
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