疑わしきは罰せず
このドキュメンタリーは、大きく二つの立場から映される。有罪を信じるもの、無罪を枯渇するもの。
おそらく、あえてそう映していると思うが、有罪とした警察側はそれを武勇伝のように語る…
「疑わしきは被告人の利益に」
地元福岡県での女児殺害事件(飯塚事件)のドキュメンタリー。当時の実際の報道を知らないから、今回初めて概要を知った。
ドキュメンタリーはあまり得意ではないから、どうか…
このレビューはネタバレを含みます
この事件のことは名前しか知らなかった、死刑確定後わずか2年で刑が執行されたことも知らなかった。知らないといけない話だろうなぁと京都へ。冤罪であると大上段に振りかぶるわけでもなく、いわば淡々と関係者の…
>>続きを読む飯塚事件を通して、司法のあり方を考えさせられる作品だった。
久間三千年は有罪か?無罪か?
当時の捜査関係者、弁護士、家族、マスコミ、それぞれの視点で事件を振り返る前半。
それぞれの立場からの主張…
記者が自分のしたことは間違いだったのではないかと自問・再検証していたのに対し、警察側は断固として結論を変えない。それがやはり真相解明より、死刑にした人間を無実にすることで現行の司法制度の秩序が乱れる…
>>続きを読む確固たる正義同士が威信ぶつけ合うが真実は薮の中。
疑いなき信念に心曇らされた後悔と恐怖。それがある者、ない者、見て見ぬふりする者、あっては困る者…
死刑執行済みの2(3?)女児殺害事件をめぐる羅生門…
2時間半超えの大作でしたが、中だるみすることなく最後まで引き込まれました。冤罪を声高に叫ぶのではなく、もやっとした状況証拠の積み重ねで死刑判決が下ってしまうことの恐ろしさに焦点を当てた作品となってい…
>>続きを読む(C)NHK