ニッシー

正義の行方のニッシーのレビュー・感想・評価

正義の行方(2024年製作の映画)
4.5
「疑わしきは被告人の利益に」

地元福岡県での女児殺害事件(飯塚事件)のドキュメンタリー。当時の実際の報道を知らないから、今回初めて概要を知った。

ドキュメンタリーはあまり得意ではないから、どうかなと思ったけど、すごく引き込まれた。

私の偏見かもしれないけど、どうしても警察側が悪に見えてしまう。
昔は証拠の捏造、自白の強要とかあったみたいだし。
今回も実際に車のナンバーの誘導とか。。

思い込みとか記憶違いとか見間違い。
防犯カメラもないような時代だろうから、こういう冤罪かもしれない事件多かったんだろうな。

そして、死刑執行の早さ。
冤罪でもないのに、まだ執行されてなかったん?っていう凶悪事件も多いのに。
死刑確定しておいて、自分たちが間違ってましたというわけにはいかないからな〜。
司法の正義が信じられなくなった。
そして国家権力の圧力。

國松長官が出てきた!

西日本新聞社の記者さんが言ってたように、久間元死刑囚の息子さん、その後どういう人生を送ったんだろうと私もずっと考えてた。

殺人犯の息子という世間の厳しい目と、自分を可愛がってくれていた父親がある日突然逮捕され、殺人犯として死刑囚に。過酷すぎて想像もできない。
奥さんがすごく気丈だった。
そして真実は闇の中。
ニッシー

ニッシー