ふみあきさんの映画レビュー・感想・評価

ふみあき

ふみあき

ジェントルメン(2019年製作の映画)

3.7

 「snatch」「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」のガイリッチー映画。上記2作品が好きなら見て損は無いだろう映画だった。上記2作品はギャングや小悪党達が織りなすサスペンス群像劇、の>>続きを読む

べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

4.1

 女×ガンアクションとかいうオタク垂涎もののド性癖映画。脇役も勿論のことだが、主演の2人がめちゃくちゃに良い演技をしている。しかも金髪ショートのほうの伊澤彩織さんのアクションシーンはスタント無しっぽい>>続きを読む

ブルース・ブラザース(1980年製作の映画)

4.2

 最高のエンタメ映画。映画というより音楽そのものだった。話の筋は、自分が育てられた孤児院の金策のためにバンドを再結成し、ライブをするという話だが途中から警察、元カノ、ネオナチ、軍なんかが追っかけてきて>>続きを読む

ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

4.1

社会風刺の利いたブラックコメディと聞いて楽しみにしていたら、蓋を開けてみると、所々のおちゃらけによってマイルドにはなっていたが、それでもかなり笑えない内容になっていた………
 この作品は前後半に分か
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

2.2

 SNSで随分話題になっていて、結構楽しみにしていた映画。『画面が明るいホラー映画』というのは大変面白い試みであったが、正直に言うとそこ以外に見所があまりない映画であった。
 結果から言うが、何を書き
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運命じゃない人(2004年製作の映画)

3.2

 今時ファンタジーのような純愛ドラマを彷彿とさせる冒頭全てを嘲笑うかのように、裏ではとんでもない事件が鳴りを潜めていた。凝った演出のエンディングまで見るとその名の通り『運命じゃない人』。監督・脚本は『>>続きを読む

夜の来訪者(1954年製作の映画)

3.4

 途中まで、話が出来すぎていてご都合主義的というか、物語の必然性が無くただただ説教臭いだけの寓話だと思っていたが、ラストの10分でこの映画の評価がかなり上がった。ただ、これはいわゆる「どんでん返しが凄>>続きを読む

母なる証明(2009年製作の映画)

3.6

 ポンジュノ作品はパラサイトに次いで2本目だけど、この人の映画はどれもこんなに重たいのか………。表面を見れば、これは母の子に対する異常なまでの愛情なのであるが、それ以上に重く鋭い「貧困」の苦しさと実情>>続きを読む

目撃者 闇の中の瞳(2017年製作の映画)

3.0

 台湾のサスペンス映画。どんでん返しとのことだったが、凡その筋(大オチ以外)は勘付ける程度だった。おそらくは色々トピックを詰め込みすぎたせいで、「まあそれしかないよね」と推し量るまでもない結末になって>>続きを読む

グランド・ブダペスト・ホテル(2014年製作の映画)

3.2

全体的に映像が綺麗で良かった。特に過去(グスタヴのいる時代)では、古ボケ感を出しながらもホテルの豪華な装飾だったり従業員の服飾だったり、細かい部分が、特に色調のバランスが凄く絶妙で、可愛くてオシャレだ>>続きを読む

オリエント急行殺人事件(2017年製作の映画)

2.7

 アガサ・クリスティー原作という事でクラシックな英国ミステリーを期待したが、ミステリとしても映画としても正直微妙………。
 序盤の映像はとても良くて、小道具や衣装、列車の内装が綺麗でクラシックなミステ
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砂上の法廷(2015年製作の映画)

2.0

 凄く単調な映画で、最後の最後に大きな真実をドーン!と、後出しジャンケンみたいな展開を予想もつかない大どんでん返しと評価するのは簡単だけど、はっきり言ってこんなものは騙しですらない。むしろ、ラストの3>>続きを読む

バーニング 劇場版(2018年製作の映画)

1.8

 起伏が弱く、話も冗長で、「結局なに?」という感じ。邦画でを見てる時の退屈さを感じたと思ったら原作は村上春樹の短編?小説。これは本当に偏見まみれなので魔に受けないでほしいが、なるほどハルキスト達が手放>>続きを読む

スウィンダラーズ(2017年製作の映画)

3.4

 詐欺師専門の詐欺師(クロサギ的な)が父親の仇を取るため、大掛かりな詐欺を計画する話。あまり話すとネタバレに抵触する恐れがあるので多くは語らないが、ラスボスを倒さないで終わりっていうのは、ウーンという>>続きを読む

ミニミニ大作戦(2003年製作の映画)

3.8

 久々にクライムアクションを観たけどとても満足度が高い作品だった。登場人物がそれぞれキャラが立っていてカッコ良い。邦題の元になっているミニクーパーも可愛い顔してかなりドギツいアクションで、カーアクショ>>続きを読む

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

3.8

 シャロン・テートへのレクイエム的な、まさにエンターテイメントと言わんばかりのハリウッド映画。シャロンテート事件を事前に調べた上でこの映画を見るのをオススメ。落ち目の役者を演じるディカプリオが本当に良>>続きを読む

女神の見えざる手(2016年製作の映画)

4.1

 この映画でロビイスト、ロビイングというものを初めて知って、かなり興味深く見れた。ハイテンポな会話と文化の違いもあってか、理解が追いつかない部分もあり、そういった意味で少し難しい内容になっている(と少>>続きを読む

ロスト・ボディ(2012年製作の映画)

3.2

Netflixオリジナル『嵐の中で』と同じ監督であるオリオル・パウロのミステリ。例の如くラストの衝撃はかなりのモノだが、話が奇怪(死体が消える)なのと、誰がどのように、何のために死体を動かしたのかが全>>続きを読む

暗黒女子(2017年製作の映画)

2.0

 ミッション系の名門女子校の中でもハイカーストに位置する文学サークルが舞台。そこでは闇鍋をしながらの朗読会が定期的に行われていて、本作では部員たちがそのサークルの部長であるいつみの死について回想すると>>続きを読む

女神は二度微笑む(2012年製作の映画)

3.8

推理ではなく捜査で標的まで辿るサスペンス。ミステリ要素としては夫の存在の扱いが非常に美しかった。主人公に対する違和感に関しては、予測の1つが当てはまってしまうぐらいまあまあわかりやすいものにはなってい>>続きを読む

嵐の中で(2018年製作の映画)

4.3

 ミステリ作品のお手本のような伏線と回収、非常に綺麗な物語の構成となっていて、かなり見やすく、ミステリ作品を聞かれたらとりあえずこれをオススメしておけばハズレないだろう、というぐらい完全度が高い。本筋>>続きを読む

ザ・コール(2020年製作の映画)

4.0

序〜中盤はスリラーサスペンスの雰囲気でぞくぞくしたが、後半はとんでも超常バトル(と言っても超能力とかではなく)のような展開になり、好き嫌いが分かれそうだなと思った。20年前の人間とのジョジョみたいなバ>>続きを読む

記憶の夜(2017年製作の映画)

3.5

中盤までのスリラー要素がめちゃくちゃ良かった。凄く怖くてハラハラしたし、やはりこういうのは韓国の土俵なんだなと思った。主人公が神経症という設定もあって画面のどこからが真実でどこまでが嘘なのか、周りがお>>続きを読む

スワロウテイル(1996年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

思ったよりエグい話じゃなくて良かった。円盗の大人たちとトラックから札束を拾うシーンが印象的だったけど、多分アレは最後火葬する時に札束を燃やすところ、もっと言うと札束を拾い集めるために地を這うっていう視>>続きを読む

アメリカン・アニマルズ(2018年製作の映画)

4.3

最近見た映画の中で1番好き。スタイリッシュなクライムサスペンス(オーシャンズ11やグランドイリュージョン等)を期待すると拍子抜けかもしれない。と言うのも、この映画はクライムサスペンスの皮を被った、かな>>続きを読む

THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)

3.4

淡々と物語が進んでいると思ったら急に後ろからナイフで刺されたような衝撃。ワンシチュエーションスリラーって大抵もっと怒涛の展開!ってイメージだったけど、こういうのも良いかも。

本当の僕を教えて(2019年製作の映画)

4.0

本当の自分を知りたいと言うアレックス、あまりにも残酷な真実から双子の兄弟を守りたいというマーカス。お互いがお互いの事を世界でたった2人の兄弟だと想っているからこそ、2人はあまりにも残酷な真実に30年以>>続きを読む

真実の行方(1996年製作の映画)

3.2

法廷ものとしては普通に楽しめた。オチ読めてしまうのは残念。エドワード・ノートンの演技がすげえ。