ふみあき

女神の見えざる手のふみあきのレビュー・感想・評価

女神の見えざる手(2016年製作の映画)
4.1
 この映画でロビイスト、ロビイングというものを初めて知って、かなり興味深く見れた。ハイテンポな会話と文化の違いもあってか、理解が追いつかない部分もあり、そういった意味で少し難しい内容になっている(と少なくとも個人的には感じた)が、ロビイングじたいが新鮮でかなり面白い内容だった。
 主人公のスロースの芯の通った信念と言葉、高そうな衣装がめちゃくちゃカッコよくて、女性ロビイストでありながらフェミニズム団体の有力者を一蹴するシーンは(本筋とは逸れるが)かなり痺れた。
 ラストじたいはあまり驚きはせず、まあ正着だろうなといった評価だが、これは簡単に予想されてしまうチャチな結末という意味ではなく、それ程までに綺麗な脚本であった事、加えてスロース役のジェシカ・チャステインが見事に演じてみせた「強い信念とその女性」の裏打ちで、今作が結末ありきのどんでん返し映画では決してない事は語るべくも無いだろう。
ふみあき

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