溝口健二監督の代表作の一つ。
旧さ故か、音質がなかなか厳しく、やや鑑賞しがたい側面がある…。
歌舞伎役者と弟の若い乳母との身分差の悲恋(ロミジュリ)を描いた作品。
養子ながら座長である父親の二…
27分頃のシーン、芸を伸ばしていくとお徳の前で告白するシーンの構図が完璧すぎる。
注目させたい対象の配置と2Dの画面を生かしたセットの配置完璧。
長回しは緻密に計算して導線を決めないと、
ただアバン…
溝口演出の粋を凝らした見事な作品。
芸事の世界、東京と大阪、ドサ廻りの旅芝居劇団、これらの世界観や空気感をフィルムに映し出す的確な手腕、撮影、美術などいずれも素晴らしい。
主人公・菊之助とおとくの悲…
殴ってるやん と思って冷めた 恋物語ではない 悲恋とか思えん地獄の話 ロミオも死んでないと悲恋ではない
戻ってきた菊之助と病床で話すお徳の顔のない顔か リマスターじゃない方が良かった気がする
女役を…
1939 昭和14、松竹京都撮影所
戦前の溝口健二のトーキー
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戦前の映画を色々見ようと思っていて、この前松竹蒲田撮影所の現代劇(小津安二郎『生まれてはみたけれど』1932)を観たので今回は京…
初溝口映画。
観るべき作品とあちこちで言われてるみたいなので期待を寄せて観た。
驚くほど俯瞰視点。男と女の切ない話を離れたところで静々聴いていることしかできない。余計に切なくなってくる。
体感または…
映像的な充実度と美麗さに息を飲む。カメラワークに惚れ惚れし、長回しに釘付けにされる。
男女の直情的ではない、より深く揺るぎない悲嘆を帯び、情感溢れた愛憎劇。
芸能世界という枠組みが一層家や恋愛の堅…
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