残菊物語に投稿された感想・評価 - 3ページ目

『残菊物語』に投稿された感想・評価

tk33220

tk33220の感想・評価

5.0

徹頭徹尾、森赫子の「覚悟」に関する映画で、あくまでも花柳章太郎はその「覚悟」に反応することしか許されないかのように振る舞っている。森赫子の「覚悟」によって花柳章太郎は突き動かされ、恐らく映画史上最も…

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odyss

odyssの感想・評価

3.5

【昔のけなげな女性】

溝口健二監督作品。1939年制作。 

著名な歌舞伎役者のもとに養子として入った青年が、演技のまずさを周囲が直言してくれないことに悩み、率直な感想を言ってくれる若い女中との愛…

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「残菊物語(1939)」横溝健二監督作品。凄まじい傑作。この映画が存在していたことの驚きと感動に打ち震えた。まさに死ぬまでに観たい映画。涙ながらに「すげぇ……。」と何度か呟いてしまう。生涯ベストにラ…

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傑作
映像的構図・濃淡的陰影が安定した静謐を生み出していて、ラファエロの絵画のように美しい
あー

あーの感想・評価

-

全カット凄まじい
特に歌舞伎の複雑な建物の中を動き回るシーンと列車のシーンの横移動が美しすぎる
古き良き日本美が詰まってる

今までは冒頭の台詞から聞き取れなすぎて3回くらい挫折してたけど途中から慣…

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今は亡き加藤幹郎が、この映画における切り返しショット(のあまりの少なさと、ひとつのシーンへの集中)、船のシーンの仰角ショットについて示したことをよく覚えている。が、これほど感動的だったことは覚えてい…

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わせ

わせの感想・評価

4.0

やはり悲恋物といえば溝口。真新しさは無いものの、筋書きも映像も完璧に等しく素晴らしいものだった。定点カメラで すこし遠目から、登場人物たちの生活を覗き見る感覚、あくまでわたしたちは鑑賞者で、物語はわ…

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sorry

sorryの感想・評価

5.0
悲しい悲しい物語。
自分が見てきた映画の中で一番好きな演技、ラストで看病するおばさんが団扇を上手く仰げないところが心に来る。

溝口健二の描く女性が好きだ。
肉体で女を表現させない。
精神で女を描き切る。

頽れていく女の姿を長回しで撮る。
立ってはいられなくなった女の弱さを、
カメラマンは、観客は、はじめからおわりまで同じ…

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つん

つんの感想・評価

-

ワンカット長回しがいかに映画的で、役者を思えばこその手法で、ひいてはそれが作品の為になるってことがこの時代から明確に証明されてた。

圧倒的に役者側のポテンシャルが良い意味でも悪い意味でも引き出され…

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