【青春映画なら独自性を見つけなければ】
この映画、20歳前後であんまり映画をたくさん見ていない人には受けるだろうと思います。
それはそれでいい。
映画は、色々な年齢層や、映画鑑賞歴の多寡のある人たち>>続きを読む
【真野裕子の代表作かも】
青山真治監督作品。原作は東野圭吾(私は未読)。
名門私立中学のお受験を目指して、塾の講師と3組の夫婦、そして受験する子供3人が湖畔の別荘(集まった中にいる医師夫妻が所有>>続きを読む
【塚本晋也監督の限界】
(以下は2005年に書いたレビューです。)
塚本晋也監督の最新作。
自動車事故で恋人に死なれた医学生(浅野忠信)が、解剖実習で恋人の遺体と再会し、遺体の腑分けをしていく>>続きを読む
【地域性に縛られた映画の質感】
夫と別れた女性(西田尚美)とその子供(塩顕治)の、愛に満たされない生活を描いており、新潟市でのオールロケで制作した映画。
現代人の心象風景の一面をえぐった作品とし>>続きを読む
【中村ゆりさん、おめでとう!】
私は中村ゆりさんのファンである、
彼女は、「パッチギ! 2」(2007年)で映画デビューしたのだが、あの映画自体は上出来とは言えなかったものの、ヒロインを務めた中村ゆ>>続きを読む
【エヴァンゲリオン世代には正太郎くんの強さは分からない】
横山光輝原作で、かつて(昭和30年代後半)雑誌やテレビアニメとして大人気だったマンガの実写映画化。ただしロボットはCGが使われている。 >>続きを読む
【出来栄えはイマイチ】
体操でオリンピック候補になりながらはやばやと引退し、学校の体育教師となり幼なじみと結婚し一児をもうけたが、夫が肺を病んで長期入院した間に別の教師と不倫関係になり、やがて教師を>>続きを読む
【娯楽作品として見ればまあまあ】
高樹のぶ子の小説(私は未読)を映画化したものだそうである。
秋吉久美子と永島敏行主演。
金沢に住む離婚歴のある美しい中年女性(秋吉)は、ぼけた老父と娘を抱えて>>続きを読む
【よく分からない映画】
クルマが諏訪ナンバーだし、中央道が出てくるから、舞台は長野県のどこかなんだろうな、と思いながら見ていました。後で調べたんですが、作中の「水挽町」という町名はフィクションのよう>>続きを読む
【物足りない】
(以下は2005年に書いたレビューです。)
例年のごとく子供連れで行ってみた。
前回(銀翼の奇術師)は推理物としては不満の残る出来だったが、今回もその点では大同小異である。
倒叙推>>続きを読む
【ダメダメ】
関西から北海道行きの特急「トワイライトエクスプレス」に乗った詐欺師たち(椎名桔平、中谷美紀、妻夫木聡、ほか)が、持ち込んだ現金をめぐってトラブルを起こし・・・というような筋書き。 >>続きを読む
【脚本の練りが足りない】
「踊る大捜査線」 のスピンオフ作的な映画。
首都の地下鉄路線に試作車が何者かの手で入り込み、乗客が多数乗った車両にぶつかりそうになる事件が続発。試作車を操る物は誰か、そ>>続きを読む
【もう一ひねり欲しい】
三木孝浩監督作品。百田尚樹の原作は未読。
幼い頃に飛行機墜落事故で両親を失い、自分は奇跡的に助かったという経験を持つ青年(神木隆之介)。今は自動車整備工場で仕事をし、経営者>>続きを読む
【谷村美月の魅力】
(以下は2005年に書いたレビューです。谷村美月はこの映画出演当時は14-15歳。残念ながら期待したような大人の成熟した魅力を見せる女優にはなりませんでした。女の子の成長は難しい>>続きを読む
【石田ゆり子より中越典子】
(以下は2005年に書いたレビューです。)
佐々部清監督作品。
将来を嘱望されるピアニストだった吉岡秀隆は、発砲事件に巻き込まれた際に、脳に障害のある少女(尾高杏奈>>続きを読む
【ベストセラーの映画化】
(以下は2005年に書いたレビューに若干の加筆を行ったものです。)
話題のベストセラーを映画化したもの。
彼女いない歴22年(生まれてこの方ずっと)という秋葉原オタク>>続きを読む
【圧倒的な映像美、そしてキリスト教への懐疑】
19世紀後半。
デンマークの若い牧師が、アイスランドへの宣教を命じられて、北の果ての島に上陸して悪戦苦闘する物語。
ちなみにアイスランドは長らくデンマ>>続きを読む
【キム・ギドク監督の才能が発揮されている】
韓国映画。キム・ギドク監督作品。
この監督の作品としては以前に「魚と寝る女」があったが、イメージ的に近いところがある。湖上の小さな寺に住む僧侶と子供。>>続きを読む
【もう一つの「去年マリエンバードで」】
デンマーク映画。クリストファー・ボー監督作品。
ちょっと 「去年マリエンバードで」 を思わせる作品で、主人公の青年が人妻と出会い恋に落ちる物語が主筋だが、>>続きを読む
【丁寧な作りの佳品】
英国映画(正確にはフランスとの合作)。
30歳を過ぎて引退を目前にしながらウィンブルドンに出場する英国人の男子選手(ポール・ベタニー)と、米国から出場する若い女子選手(キル>>続きを読む
【ヒロインの少女に尽きる】
時代設定は1981年だそうです。
テレビや車は普及しているけれど、ケータイやスマホはまだなかった時代。
場所はアイルランドの田舎。
学校でも家庭でもうまく適応できていな>>続きを読む
【巨匠アンゲロプロスの実力が遺憾なく発揮されている】
ギリシアの巨匠アンゲロプロス監督の映画。
ロシア革命後に故国を追われてギリシアに移ってきたユダヤ人たちの運命を、象徴的な手法で映像化している>>続きを読む
【監督3人による競作だが、出来栄えはイマイチ】
イタリアの名匠アントニオーニ監督の提唱により、自身とウォン・カーウァイとソダーバーグの3人の監督が「エロス」をテーマに競作したオムニバス映画。
そ>>続きを読む
【ティア・レオーニを活かせないダメなウッディ・アレン】
(以下は2005年に書いたレビューです。)
ウッディ・アレンの最新作。
私はアレンは好きではない。なのになぜ見たかというと、ティア・レオ>>続きを読む
【キリスト教の野蛮(その3)】
「キリスト教の野蛮」の「その1」と「その2」は下のリンクを参照して下さい。
実在の事件を映画化したというこの作品は、19世紀半ばのイタリア・ボローニャを舞台に、>>続きを読む
【カフカの原作をロシア人が映画化】
カフカ原作の有名な小説の映画化。
ただしドイツ語圏ではなくロシアの製作で、ワレーリィ・フォーキン監督によるものである。主演のエヴゲーニイ・ミローノフもロシア人>>続きを読む
【戦後まもないドイツの様子が印象的】
ドイツ映画。
敗戦のショックが尾を曳く1950年代半ば、サッカーのワールドカップ・スイス大会で、ドイツ代表が優勝し、自信を失っていたドイツ人たちに勇気を与え>>続きを読む
【反体制運動の両面】
ドイツ映画。『グッバイ、レーニン!』で世界的に知られるようになったダニエル・ブリュール主演。
第三世界の恵まれない人々に心情的に共感し、先進国の金持ちを批判する若者たち。彼>>続きを読む
【移民はマフィアを作る】
このタイトル、ヴァーグナーの長大な楽劇『ニーベルングの指環』の前夜劇である「ラインの黄金」のこと。
映画自体は、イラン人(クルド人)移民がヨーロッパで暮らす物語なのに、なぜ>>続きを読む
【時代と群像の映画】
(以下は2005年に書いたレビューです。)
2003年のフランス映画。
日本では昨年暮れに公開され、私の住む地方都市には来なかったものの、半年遅れながら東京の二番館で見ること>>続きを読む
【新しい女優を探して下さい】
(以下は2005年に書いたレビューです。)
2003年のフランス映画。
夫(ジェラール・ドパルデュー)の浮気を知った中年女性(ファニー・アルダン)が、夫の性的嗜好>>続きを読む
【虚飾に満ちた新人記者を描く】
アメリカ映画。
伝統ある雑誌編集部に勤務する若い記者がでっち上げの記事を書き、それが次第に暴かれていく様を描いています。
この映画のポイントは、詐欺やそれが暴>>続きを読む
【ジャガーはクルマだけじゃなく椅子も作っている】
ジョージア(グルジア)映画、エルダル・シェンゲラヤ監督作品。
主人公はジョージアの大臣ゲオルギ(ニカ・タヴァゼ)。担当は「国内避難民追い出し省」。>>続きを読む
【消防士の生涯を描いたハリウッド映画】
アメリカ映画。消防士の生涯を描いた作品である。
火事場で危機に陥り、まさに生涯を終えようとする消防士の回想の形で話は進行する。
自らの命を省みずに人命>>続きを読む
【虻蜂取らずの韓国アニメ映画】
韓国のアニメ映画。
22世紀、人類の大半が滅亡し、一部が「エコバン」という都市の内部と、エコバンに拒まれてその周辺部で生きているという設定で、エコバン側と周辺部の>>続きを読む
【朴正熙大統領時代の韓国庶民】
韓国映画。
朴正熙大統領時代の韓国(1960~70年代)を舞台に、大統領ご指名の理髪師として勤務した男と、その息子との物語である。
当時の韓国庶民の生き方、そし>>続きを読む