男の敵に投稿された感想・評価(★3.1 - 4.0)

「男の敵」に投稿された感想・評価

cil

cilの感想・評価

4.0
マクラグレンの浅はかな脳筋ぶりに濃霧というノワール装置を同期させるフォード

1年くらい新しいものばかり見ていて自分の中で映画の評価軸を見失ったので先人の教えにしたがってフォードに立ち帰ることにした。35年監督賞受賞作。

 あまり詳しくないがアイルランド独立戦争の頃が舞台の…

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お尋ね者となっていた同志をお金欲しさに密告してしまったジポー。当然彼は自身が密告者だということは隠そうとするも…って話

仲間の命を奪うことになってまでして得た金の使い道も雑。 思慮浅い主人公…

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padd

paddの感想・評価

3.8

ジポのキャラクターがなんとも言えず良い。最初は、腕っぷしの強い大酒飲みの愚か者として登場するが、いつしか社会から見捨てられ、このようにしか生きられない男としても見えてくる。その哀しく愚かな生き様…。…

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『邪魔者は殺せ』と並ぶアイルランド独立戦争時代を描いた映画の最高峰。『鍬と星』という佳作もあるが、極限状態に置かれた人間を抉るフォードの最も厳しい映画の一つであると思う。
穢れた金で呑む酒にわざと…

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ENDO

ENDOの感想・評価

4.0

裏切り者には死を。異常な怪力を持つマクラグレンが自分の女のために仲間を売って、罪悪感から霧立ち込めるダブリンを彷徨い、散財(パブで客全員に奢ったり、ロンドンに帰りたい毛皮を着た見ず知らずの美女に旅費…

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しゅう

しゅうの感想・評価

3.2

ヴィクター・マクラグレン演じる主人公ジッポーのあまりの馬鹿さ加減にイライラしながらも、常に霧に覆われた街路を光と影を活かした巧みな演出で魅せるフォード監督の手腕に唸らされる。

ストーリーはあまり感…

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間違った判断って自覚してるけど突っ走った時ってこうなるわ
分かる
Jaya

Jayaの感想・評価

3.4

このレビューはネタバレを含みます

1922年ダブリンで独立運動組織をクビになったジポが指名手配中の盟友フランキーを売るけどすぐバレて銃殺されるお話。貨幣価値がよく分からない…。

ジポことヴィクター・マクラグレンがかなりの名演。ウド…

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暗い。でもシンパシーを感じるって意味では今まで見たフォードの中では1番。救えない者を照らして救うのも映画の力。
シーン単体だと警官隊が群がって仲間を追い詰めるとこが凄い。発砲でモヤを屋内にも作る。

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