ヘソの曲り角さんの映画レビュー・感想・評価

ヘソの曲り角

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ありふれた教室(2023年製作の映画)

1.5

クソ。けっこうちゃんとしてそうな風格があったり学校を舞台にした社会派ドラマってよりかはサスペンス風味が強かったりで途中まで「これからどうなるんだろう…」とワクワクしながら見ていたのだが保護者会のシーン>>続きを読む

ボブ・マーリー:ONE LOVE(2024年製作の映画)

4.5

ジャー、ラスタファーライー…ってずっと言ってる。ヤァマンより全然言ってる。独自の用語が注釈なしに飛び交うシーンがわりとあるのではじめは面食らうが見てるとだんだん分かってくる。あくまで推測だが、昔いた黒>>続きを読む

幸せへのまわり道(2019年製作の映画)

4.5

見てる最中は超傑作と思ってたのだがよくよく考えてみるとちょっと引っかかる。トム・ハンクスってわりとアメリカの良心的な役柄が多いと思うのだがその際わりと白人代表的役柄も兼任している気がする。「フォレスト>>続きを読む

システム・クラッシャー/システム・クラッシャー 家に帰りたい(2019年製作の映画)

4.5

前評判でしんどい系映画の最高峰だと思って身構えて向かったが思ったより同情から距離が取れるような作りだったように思える。全然辛いより面白いが勝つ。それでもかなり気の毒な話だけど。サントラがほぼロックテイ>>続きを読む

別れる決心(2022年製作の映画)

4.2

私はパク・チャヌクの映像表現がマジで大好きなので贔屓目になります……。去年映画館で見なかったのマジで後悔してる。あーもうパク・チャヌク天才ぢゃん(そんなことはとっくに知ってるが)。「妻は告白する」すぎ>>続きを読む

バジュランギおじさんと、小さな迷子(2015年製作の映画)

3.7

薄汚れちまった私にはこの物語が無垢すぎるように思えるぜ……。もっと宗教に配慮ないのかとか法治国家…!とか正直者以前にバカすぎるとか気になることが多くてノリきれなかった。インドとパキスタンの間にある宗教>>続きを読む

ミセス・クルナス vs. ジョージ・W・ブッシュ(2022年製作の映画)

3.3

(前半結構うとうとしてしまった…)

まずなにより邦題が良くない。彼女にはラビエという名前がある。

息子が親の許可無くムスリム圏に行ったみたいなヌルッとした導入から気づけば「なんだって!? 息子が収
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周遊する蒸気船(1935年製作の映画)

3.7

こんなにイカれた映画はそうない。ジョン・フォードってこれとか「タバコロード」とかたまに気がふれたような映画を作る。これぞまさしく終わり良ければ全て良し映画(勢いだけで突き抜けたエンディング)。

フォ
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ヒッチ・ハイカー(1953年製作の映画)

3.5

まーなんとも言えない。ラストの緊張感は流石だしところどころキマってるショットもあるのだが全体的に展開がないので70分以上の体感時間に思えた。実話ものっぽいからどうしようもないのかもしれないが犯人があま>>続きを読む

ドーン・オブ・ザ・デッド(2004年製作の映画)

3.5

「28日後…」の爆走ゾンビで幕を開けた21世紀ゾンビ映画、本作もそれを踏襲して走る。と言っても多くの時間はモール内でのゴタゴタが描かれるので走るゾンビが売りというわけでもない。また、タイトルからもわか>>続きを読む

イコライザー THE FINAL(2023年製作の映画)

4.2

イコライザーシリーズここにきて覚醒。たぶん最終作。ラストを見ればこれがFINALで問題ないと思える。

冒頭からテイストがまるで違う。過去作ではマジメな演出と脚本のガバガバさがミスマッチだったが今回は
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イコライザー2(2018年製作の映画)

2.5

1作目でよかったところが全部ブチ壊されていてもはや何見せられてるのか半分くらい謎だった。冒頭からイスラム系と戦ってるし。前作は取り繕えてた街のいいおじさんポジも今回はめんどくせえおっさんポジに。アクシ>>続きを読む

イコライザー(2014年製作の映画)

3.3

見た直後は意外と大したことねぇなと思ってたけど大したことあるじゃん!!! タイトルを英語で見たらマジでそうだった。Equalizer。めっちゃ寓話。マジもんのヒーローやん。人種関係なく不平等を強いられ>>続きを読む

M3GAN/ミーガン(2023年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

マジでロードショーで行かなかったの後悔。予告のダンスとかでトンチキ系なのかと勘違いしたけどめちゃくちゃ細部にこだわりがあって不快感をずっと醸し出しつつテーマは真っ当かつブレずにやり切ってて、なおかつ終>>続きを読む

ヴァチカンのエクソシスト(2023年製作の映画)

3.3

なんかTwitterで聞いてた印象と全然違う。なんでもかんでも関係性、萌えで雑に消費しようとしないでくださいよ。ラッセル・クロウ武闘派役じゃないし、即席助手の人との関係性見出すの無理筋だし、そもそもオ>>続きを読む

コカイン・ベア(2023年製作の映画)

3.5

この作品の一番の売りとしてクマのCGがすこぶるいい。監督エリザベス・バンクス、演者にレイ・リオッタという布陣も含めてB級的題材ながらちゃんとお金のかかった作品。

それでもクマをずっと出し続ける余裕は
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聖メリーの鐘(1945年製作の映画)

2.0

途中で完全に興味をなくしてしまい流し見。「我が道を往く」と同じキャラと思えないほどビング・クロスビーが嫌なヤツになっている。それに対してイングリッド・バーグマンはいいヤツなんだけど物語上負けキャラと言>>続きを読む

我が道を往く(1944年製作の映画)

3.5

半沢直樹的? 経済的に傾いてる着任先を何とかするビング・クロスビー。上司がけっこうあくどいことをしているのでたまに笑うに笑えない。基本コメディタッチで朗らかで楽しい。教会が地域社会で果たしているいろい>>続きを読む

綴方教室(1938年製作の映画)

4.8

文学の映画。オールタイムベストとすら思った。いつでも見られるようにしてほしい。円盤出てんのかな。シュールな笑いが多い。デコちゃんは相変わらずしみったれてて最高だが三島雅夫の顔が変わらなすぎて笑った。

ラブレス(1981年製作の映画)

3.0

意味のある退屈さ。ニューシネマみたいなぐずぐずっぷり。停滞映画。くっっっそみたいなハードボイルド調台詞回しとキメキメのカメラアングル、バチクソエロかっこいいウィレム・デフォー、ずっと色々流れ続けるサン>>続きを読む

青春がいっぱい(1966年製作の映画)

3.5

脚本は超好きだし演出も全然いいんだけどただ弛緩しきってることだけが自分のツボに入らず楽しみきれなかった。

学園(女子校)ものなんだけど不良生徒と先生がお互いずっと同じ調子でイタズラと説教の応酬を繰り
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天使の復讐(1981年製作の映画)

5.0

いつも深刻な顔して「辛いよね…」と言ってばかりでは辛気臭い。過剰な暴力で「カスは死ね!」とブチ抜く一種の明快さも世の中には必要。哀しみが怒りに変わり、行き着く先は観る者に与える笑い。何も背負うことなく>>続きを読む

ガールフレンド(1978年製作の映画)

3.5

身近にいたら付き合いきれない絶妙な奔放さを持つふたり(と何人か)がわちゃわちゃしてて、うまく収まりそうなところにもまた影が差してくる。この絶妙な居心地の悪さ。フランシス・ハとゴーストワールドを足してケ>>続きを読む

邂逅(めぐりあい)(1939年製作の映画)

2.0

古今東西ある「昔の恋人(になりかけた人)を見かけて再会する」やつ、超苦手なのでこれが長年世間でウケてるのが本当に信じられない。半年経ったら一緒になろうっていう猶予期間はフラグでしかないし、案の定雑に事>>続きを読む

明日は来らず(1937年製作の映画)

4.5

wikiにも書かれてる通りたしかに「東京物語」だが個人的には「ハリーとトント」も思い出した。30年代ハリウッドは不況からくる人々の苦境のリアルと根っからのロマン主義が両立していてとてつもないエネルギー>>続きを読む

人生は四十二から(1935年製作の映画)

4.2

終始ラグルズが気の毒だったが終盤良すぎる

まず仕えてた英国紳士にポーカーで賭けられてアメリカ北西部の田舎のおっちゃん家に引き取られることになった執事ラグルズ。呑兵衛のおっちゃんに連れ回されては「ラグ
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担え銃/チャップリンの兵隊さん(1918年製作の映画)

4.0

例によってアマプラ名物クソ字幕である。なぜかサントラの解説がずっと下に出る。「高揚的なオーケストレーション」みたいな文言。あと素材の問題かショットごとにスローになったり速くなったりで見づらい。

普通
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チャップリンの給料日(1922年製作の映画)

4.5

完全に妻の尻に敷かれてて健気だったな
レンガ作業の逆再生ギャグ最高すぎ

一日の行楽(1919年製作の映画)

4.5

超笑った

前半…全員船酔い。イスを永遠に組み立ててて腹よじれた。
後半…コールタールに足取られてマイケルジャクソンの元ネタの体超傾けるやつ炸裂。なんか画面の手前と奥でバタバタしててウェス・アンダーソ
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ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)

1.0

マジで17万もレビューついてて☆4.3なんすか。絆されんなよ!!!

顔に障がいを持つ人間に最後話させるモノローグではない。個人の物語を普遍的なものとして回収しようとする暴力性がまったく考慮されていな
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胸騒ぎのシチリア(2015年製作の映画)

2.5

体感時間長すぎてしんどかった。イタリア映画の悪癖と現代的な映画アプローチが融合してちんたらちんたらした浮気ものに。普通なら90分もかからない内容。ただの痴話喧嘩。最年少の女キャラがいちいち癪に障る。久>>続きを読む

サニーサイド(1919年製作の映画)

3.8

前半は「チャップリンと言えど駄作もあるんだな…」とかなり残念な出来に思えたが後半から強烈に巻き返して終わってみるとチャップリンの長編作を見た時と同じようなとんでもない情緒に。キッド、サーカスあたりを予>>続きを読む

No.10(2021年製作の映画)

3.5

ラストワロタ

全然嫌いじゃない。発想力一本槍のアヴァンギャルド気取りの可能性を懸念してたがカメラワーク、編集とテンポ感、音楽、CG技術、演技全部の総合力が高いうえでのおふざけだったため普通に楽しく見
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異人たち(2023年製作の映画)

5.0

大林版見てたからストーリー把握しやすかったのを加味してもここまで素晴らしい映画はそうないと思う

クイック&デッド(1995年製作の映画)

3.0

コンセプトは面白いのになんか惜しいな…

主演シャロンストーンが製作にも参加してる西部劇で、共演はラッセルクロウ、ディカプリオ、ジーンハックマン、監督サム・ライミ、音楽アラン・シルヴェストリと豪華な布
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