ヘソの曲り角

聖メリーの鐘のヘソの曲り角のレビュー・感想・評価

聖メリーの鐘(1945年製作の映画)
2.0
途中で完全に興味をなくしてしまい流し見。「我が道を往く」と同じキャラと思えないほどビング・クロスビーが嫌なヤツになっている。それに対してイングリッド・バーグマンはいいヤツなんだけど物語上負けキャラと言わざるを得ない。クロスビー先生、あんたそりゃただの依怙贔屓だぜ……というくだりが何回も。このシリーズ、クロスビーが赴任した教会を立て直すという筋書きは与えられているものの冷静になるとクロスビーが赴任した先でのんびり好き放題してたら勝手に好転してましたという展開でシャキッとしない。イングリッド・バーグマンが雑に結核で飛ばされるなど個々のエピソードも行き当たりばったりであんまりつながってこない。ボクシングのくだり長すぎでしょ。あと急に歌ったりするのもテンポを悪くしてる。

よかったところ。子どもだけで考えた劇のシーン。当時にしては実験的な遊びのあるシーンだと思った。ラストちゃんとクロスビーが話してオチつけたのは偉い。イングリッド・バーグマンの魅力がようやく分かった。素晴らしい。

ps 本編中今ならまずありえないクソダサズームが散見されるがほぼ同時期オーソンウェルズのマクベスにも見られた技法であるため時代的なものだと思われる。