囚人13号

男の敵の囚人13号のレビュー・感想・評価

男の敵(1935年製作の映画)
4.0
『邪魔者は殺せ』と並ぶアイルランド独立戦争時代を描いた映画の最高峰。『鍬と星』という佳作もあるが、極限状態に置かれた人間を抉るフォードの最も厳しい映画の一つであると思う。
穢れた金で呑む酒にわざとらしく酔うマクラグレンや私設裁判とフランシス兄の恐ろしさ、戦後は用いられなくなった多重露光で叶わぬ夢を幻想的に見せる虚しさ。
囚人13号

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