嗚呼、凄い。
其の歯、皺、表情、姿勢、声に人生が刻まれてゐる。生活が克明に描写されてゐる。
「人生に於いて最も重要なものとは」といふ、格好つけておいて野暮たいだけの糞みてえな問ひには辟易するが、…
いやこれはすごいもんを観たな。本作は1972年のスロバキアのドキュメンタリー映画で、なんでも16年の長きにわたって国外輸出禁止になっていた作品らしい。なんで国外輸出禁止になっていたのかは知らん。知ら…
>>続きを読むスロヴァキアの映画は観たことなかったので、興味が湧いて鑑賞。
山に暮らす老人たちにインタビューをしていく形式の映画。中身のある回答はほとんどないし、町民の歯もほとんどない。しかし、そんな彼らの人生に…
初体験な映画。
動画ではなく写真が中心で構成されたドキュメンタリー映画。
自分に備わる他人の顔を識別する能力が低いのかわからないが、どこからインタビュー対象が変わったのか分からなくなってしまった。…
『これはひとり取り残された人々の物語である
彼らを他所へ移す事は
それすなわち死を意味する』
「なるべく滑稽に撮ってくれ
そうしたらみんな喜ぶ」
「なぜ死など恐れなければならない?
死な…
不思議な感覚を覚えるシュールな奇作。
この作品で映し出される人々も村の風景も現実のものなのかと思ってしまうぐらいに浮世感が感じられない。登場してくる老人たちの顔が、現実の老人の顔なのか、映画俳優とし…
歯のないお爺ちゃんお婆ちゃんの顔面どアップ、癖になるカラクリ人形。チェコスロバキア映画好きとしては、たまらない世界がそこに。細かい意味はどうでもいい。この時代、この国の映画に触れること。まずはそこに…
>>続きを読むなんじゃこりゃ!
老いとは、生きるとは、みたいな小難しいことを言ってる老人の顔、顔、顔で繋いでいく。もはや言ってることより、顔の方が人生を物語ってると言わんばかりの映像の圧。
しばらくの間、国外輸…