「わからない」という答えに重みが増すのは70歳超えてからだったか。
幸せなようにはとても見えなかったけど、その土地に根付く一種の諦念というか、それ以外を知らないというか。
そういう国家としての停…
土の匂い、皺の深さ、瞳の奥行き。
カルパチア山麓に暮らす老人たちの、光陰に磨き抜かれた個性もつ顔また顔の奔流に圧倒される。
プラハの春後、共産政権崩壊まで上映禁止の勲章携え、スロヴァキア奇跡の一…
共産主義時代のスロバキアの農村にて、死と孤独と闘う老人たちのポートレート。映像・音声・写真の組み合わせが新感覚。
人生がシワに刻まれた“強い”顔ばかり。
結核にかかりながら納屋で寝泊まりする人、歯車…
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1972年、共産党政権下のスロヴァキア共和国で制作されたドキュメンタリー。完成後は16年の間当局により輸出禁止となっていた幻の映画で、1992年に日本初公開された。
スロヴァキアの山岳地帯。厳しい…
ドキュメンタリー版ニーチェの馬というか、とにかく好み。
今年観た映画では1.2を争う。
とにかく画がいい。
ほんとに構図がすばらしい。
お気に入りのカットがいっぱい。
ドキュメンタリーとは思えないほ…
このレビューはネタバレを含みます
最初のクレジットのバックで、不穏な電子音のような「イルカがせめてきたぞっ!」って雰囲気の音楽がかかるので、すごく不安になった。ずっとこのままだったら挫折すると思ったけど、途中からはクラシックになった…
>>続きを読む強度のある映画だ。ドゥシャン・ハナ―クにしか作れない文体、表現に魅惑された。スチールと動画の組み合わせは珍しいものではないが、これほど効果のある使い方はなかったのではないか。スチールの被写体の質感。…
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