たってぃさんの映画レビュー・感想・評価

たってぃ

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ミッシング(2024年製作の映画)

4.6

すべての登場人物の心情、立場、変化がわかりすぎるほどわかってしまう。
ゆえにこの登場人物達が生きる社会そのものまでを「感じる」のではなく「理解する」というところまで観ている人たちに落とし込んでしまうほ
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ゲット・アウト(2017年製作の映画)

3.6

ジョーダン・ピール監督の映画は『NOPE』以来でしたがやっぱりエンタメ性と社会風刺が奇妙なバランスで混沌としている感じがいいなと思いました。

風刺的な意味でドキッとする場面がたくさんあって見終わった
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パシフィック・リム(2013年製作の映画)

3.7

超王道バトル漫画を超高速展開で駆け抜けるアニメ実写映画という印象です。
吹き替えで見てほしいです。観る前に声優陣を確認してください。

複雑で凝った設定や人間ドラマがあるにはあるのですが恐ろしく超展開
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この子は邪悪(2022年製作の映画)

3.7

間違いなく賛否が分かれると思いますが、私はかなり好みな映画でした。

常に不穏で疑わしく、気持ちの悪い空気が続きっぱなしでホラーサスペンスとしての魅力は素晴らしかったです。

かなりわかりやすい伏線が
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レッドクリフ Part II ―未来への最終決戦―(2009年製作の映画)

3.7

PartⅠから続けて鑑賞。

前作よりドラマパートを多めにした分、クライマックスの赤壁の戦いは盛大に盛り上がる展開となっています。

風向きが変わるシーンはやっぱりテンションが上がってしまいます。
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レッドクリフ Part I(2008年製作の映画)

3.7

本やゲームなどいろんな媒体で愛されてきた三国志ですがその理想形がこの映画にはしっかり詰まっています。

鮮やかなアクション、驚きの戦術、義に厚い兵士達の活躍がまんべんなく散りばめられていて観客が思い描
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陰陽師0(2024年製作の映画)

3.0

子どもの頃に滝田洋二郎監督版の陰陽師1、2を観てます。
こちらはおどろおどろしい平安時代の雰囲気とファンタジー色の強い展開が面白い印象でした。

本作は呪いの解釈とか陰陽師の立場みたいなものをメインと
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ブレイブ ストーリー(2006年製作の映画)

3.6

子どもの頃、夏休みにリアルタイムで映画館に観に行ってすごく面白かった思い出がある映画です。
今でもこうやってたまに思い出したように流し見することがあります。

子どもがワクワクして楽しめるの夏休み映画
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ベニー・ラブズ・ユー(2019年製作の映画)

3.5

久々のスプラッター映画。
元々苦手なジャンルですがグロさ具合はちょうどいいくらいの塩梅でした。

というのもかなりおバカコメディ寄りの内容になっていて血生臭い描写もコメディチックに演出しているので、私
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システム・クラッシャー/システム・クラッシャー 家に帰りたい(2019年製作の映画)

4.2

「『システム・クラッシャー』とはあまりに乱暴で行く先々で問題を起こし、施設を転々とする制御不能で攻撃的な子供」とのことです。
システム(=社会)の破壊者という表現が残酷なほど正確だと思い知らされるよう
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ゴジラxコング 新たなる帝国(2024年製作の映画)

3.4

ポスター通りのゴジラ×コングのタッグマッチが観れました。このバトルは前作にも引けを取らない迫力があったと思います。
他にもメイン級の怪獣が出てきてまさにモンスターバースの構図になったなぁという感じでし
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ゴジラvsコング(2021年製作の映画)

3.7

『ゴジラ×コング』に向けて復習視聴。

守護神としてのコングと絶対王者としてのゴジラの見せ場に大盛り上がりできる贅沢な一本です。
リアルタイムに映画館で観に行った時はゴジラの地殻貫通破壊光線に大熱狂し
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劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦(2024年製作の映画)

3.8

映画上映が終わる前に急いで地上波アニメ4シーズンを履修して視聴しました。漫画は未見です。

烏野の成長に大きく影響していた音駒にフォーカスした映画になっていたと思います。
地上波アニメではいまいち掴み
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ヒルコ/妖怪ハンター レストア&リマスター版(1991年製作の映画)

3.0

稗田礼二郎を追って『奇談』からのこの作品。完全にチューニングが狂って最初は話が入ってこなかったです。

『奇談』とは全く別物。稗田礼二郎は同姓同名の別人でした。『奇談』からの『ヒルコ』の鑑賞はおすすめ
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奇談 キダン(2005年製作の映画)

2.8

謎が謎を呼び謎のまま終わってしまいました。映画でも謎だって言ってたし。
聖書の知識不足で完全に置いてかれてしまった感がすごいです。

ホラーでもなければミステリーでもない。確かに完全なオカルト映画とい
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ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

3.7

まさに観る音楽。

ノリノリな曲に合わせて展開するシーンひとつひとつが洒落ててカッコよく、いろんなPVをみているみたいで面白かったです。

カーアクションもかなりレベルが高く、冒頭のシーンで一気に映画
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名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)(2024年製作の映画)

3.4

映画館でコナンを観たのは実は『紺碧の棺(こんぺきのジョリー・ロジャー)』ぶり。

前情報もほとんどなしで観に行くと、なんと今作もジョリー・ロジャーと同じく宝探し回で変な運命を感じてしまいます。

コナ
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9人の翻訳家 囚われたベストセラー(2019年製作の映画)

3.5

作品を流出したのは一体誰か?

設定は斬新ですが、二転三転と変わる飽きがこない展開運びは海外の王道ミステリー小説そのものでした。

翻訳家達の作品の解釈に関する掛け合いなんかも面白くて、本や映画が好き
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マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

4.7

多くを語る必要もない最強の映画。

アクションの最高峰をマシンに詰めて、ぶっちぎりで走り続ける120分はずっとアドレナリンが出っ放しになるほど最高です。

映画館で観なかったのが本当に残念でなりません
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学校の怪談4(1999年製作の映画)

3.2

みんな大好き学校の怪談シリーズ。

「4」は唯一、リアルタイムに映画で観ることができた作品でした。

学校の怪談シリーズと呼べるか否かで論争すら起きるほどこれまでとは異質な「4」ですが、個人的にはシリ
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学校の怪談3(1997年製作の映画)

3.6

みんな大好き学校の怪談シリーズ。

「3」は私が1番回数を観ていて馴染み深い作品です。

学校もついに木造から鉄筋コンクリートへ。
当時の子ども達の環境や心境がちゃんと作品に落とし込まれていて、いまま
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学校の怪談2(1996年製作の映画)

3.8

みんな大好き学校の怪談シリーズ。

「2」はお化けの世界に子どもたちが迷い込んじゃった感が良くて、お化けが子どもたちを襲う悪いものではなく人間と同じように自然体な姿で現れるのが特徴的だなと思いました。
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学校の怪談(1995年製作の映画)

3.6

みんな大好き学校の怪談。
懐かしくて、ドタバタで、ちゃんと怖い。

私はシリーズを通してだと完全には世代ではないですがノスタルジー映画といえば必ずこのシリーズ作品が出るほど好きです。

この学校の怪談
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ブラック・フォン(2022年製作の映画)

3.9

凄く丁寧な構成で作られた上質なホラー映画でした。
ジュブナイルホラー系でしたが、『IT』をみた時と同じかそれ以上の面白さだったと感じました。

脱出ホラー×ジュブナイル系という要素だけでも充分面白いの
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悪魔の手毬唄(1977年製作の映画)

3.6

昭和金田一耕助の名作映画を始めて視聴しました。

後の平成ミステリードラマやアニメにオマージュされている部分がたくさんあってハッとすることが多く、平成生まれの私ならではの楽しみ方が出来て大満足です。
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アイアンクロー(2023年製作の映画)

4.1

"一家の呪い"と"兄弟愛"に強く胸を打たれる壮絶なフォン・エリック家のお話。

フォン・エリック家のことは全く知りませんでしたがそれでも充分に伝わるメッセージ性がありました。

自分の支えとなる愛すべ
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オオカミの家(2018年製作の映画)

3.4

とにかく斬新過ぎるコマ撮りアニメーションがずっと続いてまさに未知の映像体験に浸りっぱなしの70分弱でした。

この映像体験の芸術性に刺さるかどうかで映画としての面白さは変わってくる作品であることは間違
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ターザン(1999年製作の映画)

4.0

90年代後半のディズニー映画は小さかった頃にVHSでたくさんレンタルして観ていて思い出深いものばかりで、その中でも特に記憶に残っている作品がターザンでした。

とにかくジャングルを疾走するターザンの爽
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.8

オッペンハイマーの人生と原子爆弾が出来た生い立ちが複雑ながらも見応えたっぷりで3時間があっという間に感じる凄い作品でした。

理系知識と世界史知識がないと置いてかれる可能性が高いですが、エンタメ映画と
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M★A★S★H マッシュ(1970年製作の映画)

3.2

正直、私にはこの映画のブラックコメディ要素はツボにはまらず面白いなと素直に思える場面は最後の晩餐を模したシーンくらいでした。

ただ、この映画が作られたのがベトナム戦争を疑問視していた1970年代だと
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コロニア(2015年製作の映画)

3.8

実際にあったチリのカルト教団施設であるコロニア・ディグニダをベースとした映画ともあってリアルな人間の怖さがありました。

パッケージのようなスリラー映画っぽさとエマ・ワトソンというスターが主演なのもあ
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デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(2024年製作の映画)

3.6

原作は未読です。

ここ十数年に起きた日本の災害や社会問題をわかりやすく下敷きにしてうまくSFに落とし込んでたのが印象的でした。

ギャグアニメっぽい日常パートの緩さとSFパートの緊迫感がごっちゃにな
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フローズン(2010年製作の映画)

3.6

目も当てられないくらい絶望的な状況になるだけなっていくのでとにかく観ていてしんどかったです。

ちょっと状況が好転したかと思ったら上塗りするように絶望がやってくるこの感じはただひたすら辛くて観終わった
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太陽とボレロ(2022年製作の映画)

3.0

水谷豊さんが監督の映画を観るのは初めてです。

序盤はなんだか火曜サスペンスみたいな演技と演出でなんか話と合ってないなぁと思っていましたが、楽団の解散宣言からの中盤以降はコメディとしてどんどん面白くな
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いつかの君にもわかること(2020年製作の映画)

3.8

役者さんの表情や演出、カメラワークなどが完璧で主人公のジョンが何を考えていて、何に苦しんでいるのかがはっきりと伝わるようになっていたためかなり感情移入できる作品になっていたと思います。

特に窓を挟ん
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リザとキツネと恋する死者たち(2014年製作の映画)

3.5

日本文化大好きなメルヘン気質のリザが30歳の誕生日を機に運命の恋人を探すが同居人の日本人幽霊がその相手を次々と呪い殺してしまうコメディ映画。ハンガリーの作品です。

若干ズレを感じる日本要素がぎっしり
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