原作は未読です。
ここ十数年に起きた日本の災害や社会問題をわかりやすく下敷きにしてうまくSFに落とし込んでたのが印象的でした。
ギャグアニメっぽい日常パートの緩さとSFパートの緊迫感がごっちゃになっているアンバランスな世界観は今の私達の生活とほぼ同じだと気付かされるような結構社会派な話になっていたと思います。
なにか得体の知れないものが自分たちの生活を変えてってしまう不安と卒業を前にして今までの環境が変わってしまう不安が妙にシンクロしているような組み合わせになっているところが凄いと感じました。
こういった私達が社会問題として取り上げている事柄もこの得体の知れない不安みたいなものであって、それに対してどう向き合っていかなきゃいけないのかという問いかけをまずこの前章で見せて、後章へ繋ぐ形になるような流れになっていると思います。
後章は5月下旬に延期してしまったのは残念ですが一気にエンタメ寄りな内容になりそうなので楽しみに待たせていただきます。