昭和金田一耕助の名作映画を始めて視聴しました。
後の平成ミステリードラマやアニメにオマージュされている部分がたくさんあってハッとすることが多く、平成生まれの私ならではの楽しみ方が出来て大満足です。
村ミステリー特有の狭くて息苦しい人間関係の中に金田一の緩い感じがぽんとあるのが絶妙な緩急をつけてくれていてとっても観やすかったと思います。
それも、私がリアルタイムで観ていたドラマ『トリック』やアニメ『金田一少年の事件簿』などの平成ミステリーがこの作風を継承していたからなのだと納得がいきました。
とはいえ、今のミステリー作品と違って謎解きが醍醐味というわけではなく、複雑な人間関係を少しずつ紐解きながら事件を後追いするような構成なので人間ドラマの奥深さがジワッと沁みてそれが大きな魅力だと感じました。
また少し時間を空けながら市川崑の金田一シリーズを少しずつ観てみようと思います。