ほぼ予備知識無しで観ましたが、なかなか面白かったです。最近はなるべく前情報無しで映画観る方が好きで、新作だろうが旧作だろうが、映画ならなんでも良い!みたいな感じになってます^^こう言うと烏滸がましいで>>続きを読む
これを同時に観ていた友人と話していて、エドワード・ロビンソンの顔がピーター・フォークに見えてきて、ディートリッヒはジーナ・ローランズに見えてきた、と。そういえば、肉体労働者で皆でワイワイやっている感じ>>続きを読む
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映画は1970年代の東京の姿を映し出すところから始まる。高層ビル群、高速道路、買い物をする人々など。その中で養子の息子とともにチンドン屋稼業を営む福田清造(フランキー堺)がいる。かつて闇市で仲間だった>>続きを読む
成人映画やオリジナルビデオで多くの作品を監督し、その後『アルプススタンドのはしの方』などの作品も話題となった城定秀夫の2002年の作品。
まずファーストショットから冴えていた。台所に立ち料理をしてい>>続きを読む
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フレームの切り取り方がとても現代的。どういうことかというとフレームの外を感じる切り取り方をする。
忘れ難いのは、苔の研究をしている女性(リヨ・ゴン)が靴の中に何か入っていると言って、地面に座って靴を脱>>続きを読む
伝統工芸の「ゆきやま紬」を織る北国の旧家に嫁いだ芸者上がりの女性が、夫の死後、閉鎖的な共同体の中で中傷にさらされながらも懸命に生きていく姿を描く。(国立映画アーカイブの解説より)
松山善三は脚本作で>>続きを読む
前半寝てしまったけど、後半に行くにしたがってなんかしみじみしてきた。こんなミニマリズムに徹した演出だけど、キチンと伏線回収されてたりもする。冒頭の夜がふけてゆくカット、とラスト近くの夜明けのカットは、>>続きを読む
DVDで久しぶりに観直しました。この映画の何が好きなんだろう?やはりキャラクターの描き方が細かいところだと思う。もちろん、ヴァンサン・カッセルとエマニュエル・ドゥヴォスというフランスを代表する名優二人>>続きを読む
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戦前の東京・銀座。その片隅にあるトンカツ屋「港屋」。その店の森洋子(田中絹代)は、雑誌で取り上げられるほどの人気の看板娘。店には常連客が溢れ、その中には大学生の小野進(佐野周二)と堀田念海(笠智衆)も>>続きを読む
とてもシンプルな話を、とてもシンプルにまとめている。それは多分意図的にやっていることで、どこかの監督みたいに、やたらと時制をいじったりしない^^でもこういう正攻法の方法が演出的には難しいし、チャレンジ>>続きを読む
出だしはとても面白い。特に女の子が男を好きになってゆく気持ちの描写は、やはりソフィア・コッポラならでは!という感じがする。映画というものは、登場人物の気持ちに感情移入出来るか出来ないかで、かなりこちら>>続きを読む
この映画大好きなのですが、実はDVDでしか観たことがなくて、今回やっとスクリーンで観ることが出来ました。1953年製作。森鴎外原作、豊田四郎監督作品。
明治末期の東京の下町に住むお玉は、飴売りの父親>>続きを読む
「昔の洒落たハリウッド映画の方が、これこれの社会的悪習を告発すると称する映画よりも、当時のアメリカ社会について多くのことを教えてくれますよ」
これはフランソワ・トリュフォーの言葉だが、五所平之助の『朝>>続きを読む
先日観た『アイアンクロー』があまりにも良かったので、ショーン・ジョーダン監督の過去作を観たくなり、まずはこの作品から。
英国人でNYで貿易関係の仕事をしているローリー(ジュード・ロー)。彼にはアメリ>>続きを読む
オペラ作曲家のスティーブン(ピーター・ディングレイジ)と精神科医のパトリシア(アン・ハサウェイ)の夫婦。スティーブンは新作オペラが書けなくてスランプに陥っている。そんな彼を見たパトリシアは「自分のルー>>続きを読む
僕は体を動かすのは好きだけど、球技とか格闘技にはあまり触れてこなかったし、その素養もないと思っている。そんなプロレス音痴の僕でもこの映画はとても心に沁みた。この映画は単なるプロレス礼賛ではないし、あり>>続きを読む
鈴木清順は若い時に何本か観たけど、あまり好きになれなかった。今も決して好みではない部分はあるものの、この作品には圧倒的な作家性がなせる技を感じました。
映画作家には二種類の作家がいると思っていて、映画>>続きを読む
例によって前半結構寝たのだけど、ラストはシンミリしちゃました。日中戦争下での少女たちの友情のの物語。親友だと思っていた二人が、ふとしたことで喧嘩別れしてしまう。高峰秀子演じる娘は女学校をやめて、舞子さ>>続きを読む
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木下恵介の映画では相当の異色作だろう。でも相当なインパクトがあって数日間残っている。そういう映画は自分にとって良い映画だと思う。アメリカのアカデミー賞ノミネート作品だそうです。ストーリーに関しては松竹>>続きを読む
この「夜の青春」シリーズも良かった。村山新治の演出は的確で、人物の配置、動かし方、カメラワーク、カット割など、古典的だけどとても納得の行く感じ。梅宮辰夫含めて人物も多いが、あまり混同しないで観れるのは>>続きを読む
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前半寝ちゃったんだけど、ラスト野球の試合に向かって駆け出す高峰秀子。スタジアムに着くと既に試合が終わっていて、観客席に一人佇み、歌い出す…このラストは、ちょっとフランス映画的で好きでした。やはり千葉泰>>続きを読む
なんの予備知識もなく観たのだけれど、とても面白かった。セバスチャン・バニセック監督の長編デビュー作。フランス映画祭にて鑑賞。
フランスのパリ郊外にある団地。そこに暮らす主人公の青年はスニーカーなどを>>続きを読む
なんて良い映画なんだ!?この映画には、若い時に経験した全てが写っている!多分現場を経験した人なら、そう感じる人も沢山いるだろう。
映画青年の井上淳一は、若松孝二の大ファン。ある日、名古屋のミニシアタ>>続きを読む
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コレとても気に入りました。インディーズで限られた時間と予算の中で「日常」にドラマを見出す塩出太志監督の手腕に、すっかり笑わされたり振り回されたりしました。
実家でほぼニートとして暮らす美鳥は、自宅か>>続きを読む
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前作に続き、この世界観をよくぞ作り上げた!とは思いつつ、情報量の多さゆえか?それとも単純に長いから?中盤で睡魔に襲われました。でもラストはアナログな肉弾戦なのは前作と同じで、そこは良かった。シャラメ君>>続きを読む
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よく出来た映画だと思います。構成もしっかりしているし、伝えたいこともわかりやすい。でも年のせいか、やたらと人が死ぬシーンに敏感になっていて、タリバンにも家族いたんだよな、とか色々考えてしまいました。あ>>続きを読む
エンターテイメントと社会派の美しい融合が、この作品にあると思いました。僕は映画は基本エンタメであってほしいと思っていて、あからさまに社会派を謳ったような作品はあまり好きじゃない。もちろん、好みもあるだ>>続きを読む
ワンカット、トリュフォーの『あこがれ』へのオマージュと見られるカットあり!さすが、中央大学文学部フランス文学科卒業の鎮西尚一!冴島奈緒も綺麗だし、1994年当時の吉祥寺や渋谷が映り込んでいて、なかなか>>続きを読む
原一男は昔『ゆきゆきて神軍』を昔観ていたけど、あまり好印象を持てないでいた。だが色々とメディアなどで彼の人柄が出てくると、意外と興味深い人であるのはわかってきた。なので、今回この『極私的エロス・恋歌1>>続きを読む
日中戦争中の日本。ある家族がいる。お父さん(藤原鎌足)とお母さん(沢村貞子)には二人の子供がいて、貧しいながらも慎ましく幸せに生きている。だがある日、父親の元に召集令状が届き、お父さんは戦地に赴くこと>>続きを読む
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僕は三鷹市民だが、西荻窪、阿佐ヶ谷、高円寺にはよく行く。特にラピュタ阿佐ヶ谷もペンギンカフェもある阿佐ヶ谷は、ほぼ生活圏だ。なので、この2022年に行われた区長選挙についてのドキュメンタリーを、興味深>>続きを読む
青春映画の傑作だと思いました。(もちろん時代も世相も違うので、多少のバイアスはかかっていますが)
冒頭の方で機関師助手(カマ炊き)の江原真二郎の蒸気機関車が通過する汽笛の音を聞いて、恋人の丘さとみは>>続きを読む
第二次世界大戦下。日本軍30名の兵士が南海の孤島アナタハンに辿り着く。そこには先に辿り着いていた男とケイコという女がいた。次第に彼らの中でケイコを奪い合うようになってゆくのだが…
もっとドロドロした話>>続きを読む
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とても地味な映画だけど、良い作品だと思いました。
月に一度の生理のたびにPMS(月経前症候群)という病気で自分のイライラを抑えられない藤沢美紗(上白石萌音)。会社では入社してきた後輩の山添孝俊(松村>>続きを読む
瀬戸内寂聴原作というせいもあるが、男女の理屈ではないやるせない肉欲と情念をとても巧みに描いている。こういうドロドロした男女関係の話は、この頃の映画の方が圧倒的に巧い気がする。最近の恋愛表現はもっと直情>>続きを読む
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1930年代のキューバ。この当時、政治は腐敗し独裁政権が国を支配していた。その中で反乱分子として働いていた青年が、殺される。その現場を目撃した青年の姉(ジェニファー・ジョーンズ)は弟の復讐を誓う。国立>>続きを読む