鈴木則文、1968年の作品。彼のフィルモグラフィーの中では割と初期の作品。北島三郎主演『兄弟仁義』シリーズの中の一本。
昭和初期、九州のある街に流れ者(北島三郎)がやってくる。彼は刑期を終えて、生き>>続きを読む
これはなかなか深い話だと思った。西部開拓時代のある家族。兄弟がいるが二人は義兄弟。一人は白人だが、もう一人はアメリカ先住民との混血。そしてアメリカ先住民に知人が襲われたことで、この家族に次第に亀裂が入>>続きを読む
もう何だか観ている途中から、というかモリコーネの曲と、その映画のシーンが流れてくるだけで、その映画を観た当時の記憶が怒涛の様に蘇ってきて泣けてきた。これはもう映画の力、そしてモリコーネの才能の賜物だな>>続きを読む
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前半、寝てしまうが後半面白かった。麻薬犯人のがヘマをして影のボスに直接会いに行く。しかし、どんな言い訳をしても彼は何も言わない。その空白の時間が怖い。そしてついに口を開いたボスは「お前は死ぬ」「どうし>>続きを読む
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主人公の男はひょんなことから殺人をおかしてしまうが、犯人は誤認逮捕されてしまう。数年後、主人公は幸せに暮らしているが、何かというと怒りっぽく、精神が不安定。そこに犯人とされた男が脱獄してくる、一眼自分>>続きを読む
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救命艇の船長であるジャン・ギャバン。最愛の妻がいるが、ひょんなことから浮気してしまう。というフランス映画的なメロドラマ。でもとても良い。ラストの方で妻が死にそうになり、浮気相手の女は諦める。そして言付>>続きを読む
女優としてなし上がったガビーだが、その過去が語られるという展開。ある男と恋仲になりそうとなるが、ひょんな事からその父親と関係してしまう。その妻からも慕われていたのだが、妻は裏切りを知って階段から落ちて>>続きを読む
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予告篇などからの連想だと、もっと政治的な話かと思ったが実はもっと真っ当にそして地味に生きている人たちの話。上映後、この映画のプロデューサーであり、監督の妻である黒部麻子さんのトークがあり中々興味深い話>>続きを読む
これは実に70年代な映画。
紡績工場で働く子持ちの女がいて、それが組合運動に目覚めてゆく、という話。だがそのきっかけとなった労働組合の男とは恋愛関係にならない。そこが良かったとも思う。ただ、彼女が運動>>続きを読む
嫌いじゃないです、こういう「同棲時代」もの。でも新しいモノを観たというよりは懐かしい感じ。この映画にスマホが出てこないで、フィルム撮影だったら70年代の映画、と言われても誰も疑わないだろう。田中一平が>>続きを読む
加藤泰はあまり観れていなくて、最近やっと追い始めて多分これで10本目。しかし、コレもなかなかの傑作でした。サブスクでも観れる作品ですが、ラピュタ阿佐ヶ谷でかなり良いプリントでフィルム上映で観れたのは至>>続きを読む
1983年の映画で初見。この年僕は何をしていたのだろう?時代はバブルといわれる頃で、その数年前に地元吉祥寺ではパルコがオープンし、来場者が多すぎてエスカレーターが停まったりした。CMはやたらとケバケバ>>続きを読む
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アップリンク吉祥寺で観逃していたので、Strangerで鑑賞出来て良かった。この監督の前作は観ていないが、フランスの国立映画学校ラ・フェミス出身の秀才という感じがヒシヒシと伝わってくる。
フランスの>>続きを読む
ショーン・ペンの親子共演。それを差し置いてもなかなか浪花節な感じ。でもこれは実話ベースだそうで、やるせない人生の儚さは確実に描けてるかと…個人的に一番来たシーンは、編集者の娘が働いていると、出所した父>>続きを読む
3週間近く映画観れていません…なので、家で寝る前に観かえす映画の中の一本です。
これを初見で観た時は、ソフィア・コッポラ、パパの力で映画撮ってるな〜って感じでした。でも、数年経って観て、結構クセになる>>続きを読む
東京国際映画祭にて。かなり前半寝るが、途中海のシーンがあって、これが圧巻!?サーフィンにハマる人の気持ちがちょっとわかった。というかポリネシアに行ってみたくなる。これぞ映画の原初的体験。
話はちょっと>>続きを読む
千葉泰樹の割と後期の作品。彼の映画は多分『女の闘い』しか観たことがないので、その演出に一貫性があるかどうかはわからないが、とても堅実な作り。でも僕はこの作品は、松山善三の脚本の映画だと思って観ました。>>続きを読む
ブリュノ・デュモンの新作。業界の話なので、身につまされる部分多々あり。多少誇張されてはいるが「素材」を撮るためなら何でもしてしまうこの主人公の態度は、日本のテレビ業界人でもそんなに変わることはない。>>続きを読む
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小学校の教師が生徒の父親と不倫しているが、父親がヴァカンスに出かけるのに合わせて、自分もその山へ行くという話。たわたいもない話だけど面白い。旅に同行するのはロバ。そのロバに当たったり、目指す男に会える>>続きを読む
クレジットタイトルのテロップが見える秒数が短い!と思ったら、ワンシーンめ、アナリスの走るスピードに合わせていたことがわかる。そして彼女が走り出した瞬間、彼女の生き方も分かる。その走る姿は彼女の生き様そ>>続きを読む
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ホームセンターで働く裕次郎は、妻の日和と結婚四年目だ。表面的には仲良く暮らしているが、ある日職場の同僚から「旦那デスノート」というサイトを教えられる。そこには妻たちが投稿する、夫たちへの愚痴が書き込ま>>続きを読む
この映画も多分公開時以来だから、28年ぶりくらいに観直したことになります。
正直、この脚本はかなりアバウトだし、前半と後半はまったく別の話になっている。この当時の香港映画(というかウォン・カーウェイの>>続きを読む
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ゴダールよりはトリュフォー好きで、学生時代に一応観とくか、みたいな感じで観ていたはず。なので、コレを観るのは多分30年ぶりくらい。菊川に出来たミニシアターStrangerにて。
この作品にはゴダール>>続きを読む
ローマのあるアパルトマン。そのアパルトマンから身重の女が出てくる。彼女は車を捕まえようとするが、その車は暴走してアパルトマンに突っ込む。実はその車を運転していたのは、アパルトマンに住む裁判官夫婦の息子>>続きを読む
『NOPE/ノープ』が面白かったので、遡ってこの作品もU-NEXTで鑑賞。
出だしのファーストショットから不穏な空気感が漂う。この監督の力量がとてもよくわかる。黒人であることの恐怖感、居心地の悪さは>>続きを読む
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この映画の前半で主人公の女が蜜を採りながら語る。「半分は蜂に、半分は自分に」これがテーマだ。
マケドニアのある地域で自然の蜜を摂りながら暮らしている女。目の見えない母親を介護しながら暮らしている。彼>>続きを読む
最初に断っておきますが、この映画は面白い人にはとても面白いが、まったく詰まらないという人がいても不思議ではない映画だということ。でも僕は久しぶりにメジャー系映画で興奮しました。
この映画には『未知との>>続きを読む
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面白かったです。特にお父さんと犬が良かった。必ずチャリ乗りが出てくるのも嬉しい。
でも、一つだけ言いたい。犬を実験に使うな〜!死んだらどうすんだ^^
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ギヨーム・ブラックはずっと観たくて今回『みんなのヴァカンス』を初見してとても良くて『女っ気なし』も連続して見ました。その上映に付いていた短編。多分、卒業制作等で作った作品だろうが、とても好き。
チャ>>続きを読む
これはとても良かった。関川秀雄演出、成沢昌成&小野竜之助脚本、梅宮辰夫主演、緑摩子、ロミ・山田、杉浦直樹、春川ますみ、石橋凌…皆、とても良い。カメラワークもなかなか鋭いが、ジャズの使い方が完璧にヌーヴ>>続きを読む
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ハネケの作品は『隠された記憶』『ピアニスト』『愛、アムール』は観ていたので、とても厳格な演出をする人だというのは分かっていた。この映画の演出も一部の隙が無いというか、全てが計算されてつくされている。テ>>続きを読む
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伏線と回収、限定された空間の捉え方などとても巧いが、それは褒め言葉ではない。全てのアクションもカット割も振り付けされすぎていて、予想以上の何かがない。良い映画には「事件」が必要だが、この映画にはそれが>>続きを読む
30歳になろうとするユリアは、本屋で働きながらカメラマンをしている。彼女は成功した漫画家と付き合っているがが、どことなく不安感を持っている。ある日、アイヴァンという男と知り合い彼に惹かれるが…彼女の数>>続きを読む
多分、若い時にVHSで観ていたと思う。思う、というのも今回観直していて、シーンで観たことがある様な気がした所が数カ所あるから。でも確証はない。年取るって嫌ですね^^
それはともかく誉高き名作の香り漂>>続きを読む
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第一次世界大戦中、ある若者と母親がいる。貧しい暮らしだが、代々引き継がれている土地を耕して生活している。息子には恋人がいて、結婚したいと思っているが、母親に反対されている。二人の中を裂こうと母親は息子>>続きを読む
これは去年観逃していて、やっと観れた。
第二次世界大戦中に爆薬を運ぶ輸送船の船員たち。そこには地上(おか)では生きてゆけない男ばかりが集っている。それぞれのバックストーリーは深くは語られないが、その生>>続きを読む