ピッツア橋本さんの映画レビュー・感想・評価

ピッツア橋本

ピッツア橋本

枯れ葉(2023年製作の映画)

4.1

まさか新作が出るなんて思ってなかったアキカウリスマキ。

ブライアンセッツァーの音楽のように、全作毎回まったく同じに感じるけど、眼を凝らせば微妙に何かが違う笑
例えば出てくる犬の種類とか。お酒の種類と
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ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

4.6

漫画原作を読了した人間のレビューです。

まず噂通り、実写化大成功な内容。
北海道の大自然が余す所なく表現されているし、熊や狼たちのCGクオリティも迫力満点の躍動感。

舘ひろしの土方歳三がめちゃくち
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⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

4.6

初めは八つ墓村とか犬神家とか映画版金田一とひぐらしの泣く頃に、そこにfate風味を足した感じかなとたかを括って観てたら、
想像以上の輪廻の掛け合いに圧倒され、
映画終わる頃に3回泣いてた。

鬼太郎の
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岸辺露伴 ルーヴルへ行く(2023年製作の映画)

4.8

"岸辺露伴は忘れない"

岸辺露伴が"この世で最も邪悪な黒を描いた絵"の在処を求めてルーヴル美術館に行くサスペンス。

あのTVシリーズのデラックス版でもあり、日仏を行き来するダヴィンチコード的な骨董
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アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

4.0

人口87人の町アステロイドシティという劇中劇の田舎町と、ある演劇舞台が入れ子になった多層SF喜劇?といえば構成が伝わるだろうか。
ストーリーの説明が難しい!

いつも以上に曲がりくねった魔球を受け止め
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真夜中の虹(1988年製作の映画)

4.4

こんなに誕生日ケーキを汚く切る映画は初めて観た笑

自分が今まで見てきたアキカウリスマキ作品の中で一番ハードボイルドな内容。
いつもの不運な男がもがき上がっていく展開ではあるが、それが逆恨みというかバ
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フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

4.5

ウェスアンダーソン作品はこれまで全部観てきたが、本作は動画配信サービスでしか観れないなあと思い後回しにしていた。
最近アステロイドシティの予告観て、良い機会だから観ようと思ってのレビューを思い立つ。
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シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

4.0

シンウルトラマンの時も感じた。
多分このシン仮面ライダーは今まで何かしら初代ライダーの漫画なり、TVシリーズを観てない人にとってはテンポや演出がなんか重い。

特にこのシン仮面ライダーの方がハードボイ
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君たちはまだ長いトンネルの中(2022年製作の映画)

4.2

"期待はします。いつでも"

元財務省の父を持つ女子高生が商店街ひいては日本を元気にするべく、周囲の同級生や大人たちに日本の政治経済の真実と在り方を説き、論破しまくっていく痛快社会派青春ドラマ。

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離ればなれになっても(2020年製作の映画)

4.5


80年代に16歳で出会った男3人女1人が50代の壮年期を迎えるまでに出会いと別れを繰り返すイタリアのドラマ。

アラフォーの自分が観ると、青春の懐かしさとこれから来る老いについて遠い目で考えてしまう
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ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

5.0

日本語吹き替え版で鑑賞。
何もかも最高に可愛くて面白かった。
とにかくギャグもジョークもゲーム要素も全部冴えてたなあ。

文字通り、僕らのマリオブラザーズがスクリーンで大暴れ!

BGMもオリジナルの
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THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.7

妹とアンジャッシュの児嶋が「人生で1番感動した映画」と言っていたので旬を少し過ぎたけど鑑賞。

ちょうど原作の山王戦をちゃんと読んでなかったので結構試合展開も新鮮に見れたので良かった。

世間の手のひ
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ぼくの歌が聴こえたら(2020年製作の映画)

4.1

『Hello, Mr.BOX』

落ち目の音楽プロデューサーと人前で歌えない天才歌手が織りなすハートウォーミングな音楽ロードムービー。

主人公の美青年の歌声や楽器テクニックが良い。
人前で歌えないか
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ソニック・ザ・ムービー/ソニック VS ナックルズ(2022年製作の映画)

4.2

ひたすら可愛いソニックとテイルズに対して、お茶目なナックルズとエッグマンが敵になっても全然悲壮感ないのが良い。

ゲームやってた世代からするとアクションのムーブひとつひとつが香ばしい。

エンディング
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C.R.A.Z.Y.(2005年製作の映画)

4.2

なよなよとしてて優しすぎて、カッコ良い映画。家族は居場所でもあり、青春の牢獄みたいな存在だよなあとも思う。

トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.9

「ここはどこ?」「地球だよ」

一応、前作を観た人間のレビューです。が、全く観なくても問題ないです。

「言葉を追わなくても絵で全ての物語がわかるのがハリウッド映画だよ」
とかつて映画友達に言われた気
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ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

4.3

"ダウンタウンとしてのロンドン"

ファッション専門学校に通うために田舎からロンドンに越してきた霊感持ちの女の子が織りなす、夢を介して60年代と現代を行き来するお洒落なハイブリッドホラーサスペンス。
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シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

4.8

"割り勘でいいか、ウルトラマン?"
※初代ウルトラマンシリーズ、エヴァ、ウルトラQ、シンゴジラ等々の関連作品を見たことある中年のレビュー採点です

ざっくりいうと、ウルトラマンをシンゴジラ的(エヴァ風
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龍三と七人の子分たち(2015年製作の映画)

4.0

観やすかったし、けっこう笑えた。
アウトレイジを期待するとダメで、どっちかというと90年代の元気が出るテレビ的なタケシの笑いを懐かしみながら楽しむ感じ。

ラストのセリフがタケシ節でとても明るい気持ち
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ホムンクルス(2021年製作の映画)

3.9

"実感か虚像か"

原作が好きだったので鑑賞。
前半は漫画原作通り、後半からオリジナルな脚本。
呪怨の清水崇!というよりは90年代飯田譲治の深夜ミステリーあるいはオカルティーなVシネを思い出させる演出
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浅草キッド(2021年製作の映画)

5.0

"夢は捨てたと云わないで、他に道なき二人なのに"

「浅草六区のね、浅草東洋館を目印にしだりに曲がるとスター街道なんてえ辛気臭え小道があるんですよ。そこの街灯にはね、やれ浅香光代だとか、エンケンだとか
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なんちゃって家族(2013年製作の映画)

4.2

"ミラー一家の不透明な実態"

麻薬のディーラーがご近所の変わり者達と偽装家族をして、メキシコから麻薬をファミリーワゴンで密輸するコメディ。

ゲスくて笑える展開のオンパレード。特に何が残るというわけ
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ミッドナイトスワン(2020年製作の映画)

5.0

"真夜中の白鳥はあの日の渚を夢見るか"

久々に観た映画がこれで良かった。
トランスジェンダーの凪沙が夢見てたものはすごくシンプル。ただ普通の女の子になりたかった。
しかしそれこそが最も遠く儚い夢。
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ゾンビランド:ダブルタップ(2019年製作の映画)

4.2

"大事なトコは2度撃つ"

爽快でギャグが冴え渡るゾンビ映画。

もうほぼ前作の内容ほぼ忘れて鑑賞。ウディハレルソン、ジェシーアイゼンバーグ、エマストーンのスケジュール合わせるのに時間が掛かったのかな
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マンディンゴ(1975年製作の映画)

4.5

"黒人奴隷問題系メロドラマ"

1975年公開。60年代の奴隷制度を中軸に据えながら、愛憎劇、喧嘩バトル、社会風刺、ウイットの効いた拷問、白人の暴君ぶり、、、に留まらず一瞬肌の色を超えた絆を見せたりす
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ブルーサンダー(1983年製作の映画)

4.2

"Catch you later!"

ベトナム戦争の後遺症がみられる警官が国家最高軍事ヘリコプター"ブルーサンダー"をテストパイロットする事で起こるサスペンススカイアクション。割合はサスペンス2のア
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ディス・イズ・イングランド(2006年製作の映画)

4.4

"スキンヘッズと十字軍"

80年代イギリスを舞台にしたティーンエイジャー達の群像劇と時代の影に迫った青春ストーリー。

主人公のちょっと生意気な少年が背伸びしながら地元の不良に溶け込んでいく姿が前半
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はちどり(2018年製作の映画)

4.3

"人生は長いため息のようだ"

1994年の韓国が舞台の家族ドラマ。三人兄弟の一番下で中二女子の主人公が経験する友情、恋愛、大人への憧れや不条理が淡く切なく描かれている。

映像はどこか優しい薄明かり
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ロード・オブ・ドッグタウン(2005年製作の映画)

4.5

"サーフ&スケボーキング"

70年代、西海岸のサーファー達がスケボーブームの波に乗っかって、人生の転機や仲間達との出会いと別れを繰り返す青春ストーリー。

事実に基づいた話なので、なるほどサーフボー
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あるスキャンダルの覚え書き(2006年製作の映画)

4.4

"Note everything you knew"

15歳の教え子との情事に堕ちた二児の母ケイトブランシェットと、その秘密を握る初老の女教師ジュディデンチが織りなす奇妙で不快なラブサスペンス。
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歓びを歌にのせて(2004年製作の映画)

5.0

"みんなの歌で命が重なる"

疲労困憊で休養するため、かつての故郷に戻ってきた有名オーケストラ指揮者が、村人たちの説得で彼ら聖歌隊の指導をする事から始まるヒューマンドラマ。

映画コメンテーターLyl
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リュミエール!(2016年製作の映画)

4.2

“映画とは動く写真である”

映画の開祖、フランス人リュミエール兄弟のシネマトグラフをリマスター&解説したドキュメンタリー的短編集映画。
1900年前後の活動写真100点以上がフランス人のポエミーなナ
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8 1/2(1963年製作の映画)

3.5

"映画が一つ出来るというのは、新しい嘘が生まれるって事なんだよ"

ある映画監督がクランクイン前なのに全然準備が進まず大スランプ。温泉治療を勧められトライするが、その先でも過去とも現在とも、現実とも幻
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ヘアスプレー(2007年製作の映画)

4.5

"This is the future"

踊れるぽっちゃり女子が憧れのダンス番組オーディションに受かり、それを通して黒人問題や社会の疑問に軽快なリズムで切り込んでいく痛快ミュージカルコメディ映画。
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ハードロック・ハイジャック(1994年製作の映画)

3.9

"ロックコメディ"

原題はairheads。頭空っぽな奴らって意味で、まさにそれを体現したようなおバカなハードロックコメディ映画。

自分をレコード会社に売り込むためにラジオ局に水鉄砲で突撃&立て籠
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すばらしき映画音楽たち(2016年製作の映画)

4.2

"音楽は世界だ!"

タイトル通り、ハリウッド映画界における素晴らしき映画音楽の世界に住む人々の仕事に迫ったドキュメンタリーフィルム。

スターウォーズ、ET、ショーシャンクの空に、他にも00年代を代
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