"人生は長いため息のようだ"
1994年の韓国が舞台の家族ドラマ。三人兄弟の一番下で中二女子の主人公が経験する友情、恋愛、大人への憧れや不条理が淡く切なく描かれている。
映像はどこか優しい薄明かりを感じるが漂ってる空気はまさに90年代の混沌。
主人公の、普通に誰かを信じてるだけなのに気づいたら変な奴扱いされたり、緩やかな不運が重なっていく感じが切ない。同時に確かなリアリティを感じる。
一個一個、不条理や誰かの心意を察して咀嚼していくうちに、気づいたら主人公が後半とても美少女から美人の入口にいたような気がする。
お父さんとお母さんの距離感もなんだか臨場感が凄くて見入った。逆にこういう夫婦こそ長く続いていくのかもしれない笑
重いようでいて軽く観れた良き作品でした。