ピッツア橋本

ラストナイト・イン・ソーホーのピッツア橋本のレビュー・感想・評価

4.3
"ダウンタウンとしてのロンドン"

ファッション専門学校に通うために田舎からロンドンに越してきた霊感持ちの女の子が織りなす、夢を介して60年代と現代を行き来するお洒落なハイブリッドホラーサスペンス。

ビックリ脅かしにくる感じじゃなくて、なんとなく60年代のオカルト映画にあるサイケデリックな感じやホラーの雰囲気演出はGOOD。
ショーンオブザデッドのようなゾンビパニックじゃなくて、もっとヘンテコなゴーストに追われる不快感や違和感がじわじわくる映画。
もっというとホラーというよりかファンタジーサスペンスという印象。

序盤は霊感少女の苦悩から始まり、気付けば芸能の儚さを突きつけられる割と稀有なストーリーライン。

ラストのまさかの展開にやられた。
主人公の女の子に既視感があると思ったらジョジョラビットに出ていた子か!
序盤の素朴な田舎娘の感じから、金髪に染めて都会のスレた感じ、後半の病的なメイクになる一連の変化は凄い。

ロンドンと聞くとビッグベンとかゴシックでオシャレなイメージがあるが、本作では東京となんら変わらない、見た目の綺麗さと実際の汚さを描いてる感じが面白かった。

いい感じの映画でした。
ピッツア橋本

ピッツア橋本