ayakosさんの映画レビュー・感想・評価

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戦場のピアニスト 4Kデジタルリマスター版(2002年製作の映画)

4.5

いつか映画館でみたいと思っていた作品。
音響も映像も綺麗で鮮明すぎてシーンによっては逆に目を背けたくなる。

たぶん学生の頃見て以来の鑑賞だったけれど、話やシーンは鮮明に覚えていたから印象に残っていた
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ウィッシュ(2023年製作の映画)

4.5

ワンス・アポン・ア・スタジオ→本編→エンドロールの流れが本当に素晴らしくて、私の点数はほぼこの流れの評価だと思う。
公開前に過去のディズニーの作品見直していて良かった。

冒頭からまず絵本の表紙から始
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ロスト・ドーター(2021年製作の映画)

3.7

ダコタ・ジョンソンをきっかけで見始めたんだけど、静謐な空気の中そびえ立つオリヴィア・コールマンの存在感と物語の終着点が気になって最後まであっという間に見てしまった。

バカンス中で楽しいはずなのに、な
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マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

4.0

どうしても女性目線で見てしまう。
「妊娠は夫婦のことだけど私のことだと思った。夫は大喜びだったけど」
「私は誰かの所有物」というニコールのセリフが鑑賞中ずっと頭から離れなかった。

夫婦が離婚していく
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西部戦線異状なし(2022年製作の映画)

4.0

兵士に志願した学生パウルとその友人らが前線へと送られる。第一次世界大戦のドイツ側を描いた作品。

旅行に行くようなテンションで歌を歌いながら戦地に向かう主人公たちが徐々に残酷な現場を目の当たりし初日か
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クルエラ(2021年製作の映画)

3.5

エマストーンの演技さすがにかっこよすぎだし、ファッション業界だし、ストーリーもめちゃくちゃ良かったんだけど、これがクルエラってなるとすごく色々引っ掛かっちゃった。

クルエラって子犬を毛皮にするという
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破局(1961年製作の映画)

3.5

手紙の返信を書こうとするが何故か部屋が崩壊していく話。
短い時間にリズム良く起こるトラブルが詰め込まれていて見ていて飽きずに鑑賞できる。
よくここまで何事もなく生きてこられたなと思いもするも、最後はそ
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女はコワイです/恋する男(1962年製作の映画)

3.5

婚活する男性が主人公。
酔っ払いの女性を嫌々介抱するシーンで普段のラブコメだと今後の展開が読めてしまうのだけれど、テレビに映る女優の沼に落ち、推し活の話になっていた。
崇拝する姿が当時も今と変わらない
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クリスマスとよばれた男の子(2021年製作の映画)

2.5

少年がエルフの村と父親を探す旅に出る話。
エルフとのいざこざが長いしいらないかなと感じた。
それよりもクリスマスを作っていくシーンがもっと欲しかった。
良い人が死んで、悪い人が許されてるのもモヤモヤす
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僕と頭の中の落書きたち(2020年製作の映画)

3.8

見る前は心苦しい映画かなと思っていたけど、想像していたよりも爽やかな映画で登場人物たちの素直さやキラキラした感じに泣いてしまった。
王道のヒューマンドラマで安心して見れる。

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.8

ゴジラって敷居が高そうなイメージがあったけど、今回人間ドラマをメインにされているので、登場人物に感情移入しやすく入り込みやすかった。

これまでのじわじわやってくるゴジラとは違って、いきなり暴れて出て
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さよならの朝に約束の花をかざろう(2018年製作の映画)

2.5

音楽やアニメーションはとても美しくて、ファンタジーの世界観もとても良かった。
でも、見た目が子どものままの種族を恋愛対象だったり、道具として扱う大人たちが気持ち悪くてまた見たいとは思わなかった。

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ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密(2022年製作の映画)

3.0

ダンブルドアが主役の話。
ニュートが好きなので都合の良い役での出番しかなくて残念だった。

同時進行として選挙活動もあったりして魔法世界から現実に引き戻された感じがしてしまう。

魔法のシーンはビーム
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スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

5.0

前作よりもパワーアップした映像美やネタ等が飽和状態で頭がおかしくなりそうになった。笑
曲のサビが永遠に流れているような作品。これからってところで次に繋がる感じだけど、それでも満足感がすごい。本当にずー
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リトル・マーメイド(2023年製作の映画)

3.8

吹替は普段見ないけど、以前ミュージカル舞台で豊原さんの歌に聞き惚れてしまったのでIMAXで聞いてきた最高でした🥹

ストーリーはオリジナルの良さを残して、さらにアリエルとエリックの距離を縮める過程が丁
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ヨーヨー(1965年製作の映画)

3.8

父の物語から始まり、子であるヨーヨーに代替わる3部構成の物語。
他監督の喜劇作品に対するリスペクトが感じられる場面もある。

世界恐慌や戦争などの時事も絡めながら、その時代に合わせて無声映画から次第に
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健康でさえあれば(1966年製作の映画)

3.5

エテックスの短編好きなので、オムニバスと聞いて楽しみにしていたけれど、風刺を煮詰めすぎてだいぶクセの強い話が多かった。
要所要所の仕掛けは面白くてつい笑ってしまうが、起承転結が雑な印象もある。
特に「
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絶好調(1965年製作の映画)

3.5

風刺ですよ、ていうのがビシビシ伝わってくる話だった。
有刺鉄線での隔離と警察に管理された中でキャンプ暮らしを楽しむ人々。ピエールお馴染みの喜劇は散りばめられているし、陽気な雰囲気なのに、バスに乗る子ど
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シュザンヌの生き方(1963年製作の映画)

3.4

ベルトランという男子学生の目線で友人ギョームとその彼女シュザンヌのことをつらつらと語られている。
その言葉や表情の些細な機微から軽蔑、後悔、絶望等の彼の心情が伝わってきて良かった。

都合の良い哀れな
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モンソーのパン屋の女の子(1963年製作の映画)

3.8

年末年始の連休に名残惜しさを感じて夜中に鑑賞した。

イケメンが意中の女性に出会うべく街を徘徊するが、その際立ち寄るパン屋の女性に好意を持たれる三角関係の話。

こういう利己的な人を見ていると自分なん
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モンフォーコンの農婦(1968年製作の映画)

3.0

今年もエリックロメールで締める年末。

農家に嫁いだ女性のドキュメンタリー作品。
農業に対して思うことを四季を追いつつ淡々と語られていく。
割と肯定的に進んでいたかと思っていたら、最後いきなり否定的な
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大恋愛(1969年製作の映画)

4.0

今年の映画館納め。素晴らしい映画でした。

結婚10年目の妻帯者の男が後任にきた若い秘書に恋をしてしまう話。
自分の娘ぐらいの歳の子に対して、地に足つけろと言いたくなるくらいふわふわした姿を滑稽でコミ
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幸福な結婚記念日(1962年製作の映画)

4.1

同監督「大恋愛」の前に上映された短編作品。

上質な喜劇の現場があちこち巧みに張り巡らせており、次の展開を期待して見ることができてとても面白かった。

獅子座(1959年製作の映画)

3.6

エリックロメール監督初の長編作品。
遺産相続をあてに仲間と豪遊するも結局相続できず一文無しになる話。ホテル代を踏み倒し、スーツにはシミができ始め、髪は乱れ髭も剃れず、靴底は剥がれていく。
その様をパリ
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紹介、またはシャルロットとステーキ(1961年製作の映画)

3.8

ロメールの初期短編作品。
若き頃のゴダールが出演している。

台詞や無言の間から気まずい空気を放っているので、この男女が微妙な関係性であるということを短い時間の中でも感じ取ってしまう。
お互いの駆け引
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ある現代の女子学生(1966年製作の映画)

3.4

ドキュメンタリー短編作品。
戦後60年代パリの女性における社会的変化を紹介している。
外務省からの委託で作られたそうで、淡々と進む教材を思わせるも、ロメールのおしゃれなカットに惹きつけられ気づいたら終
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パリのナジャ(1964年製作の映画)

3.8

エリックロメールの初期短編作。
留学生目線のモノローグで当時のパリの日常を紹介している。

通行人を眺めながらカフェテラスに座り、ケーキをかじり、雨宿りしながら煙草を吹かす。そしてさりげなくいるジャン
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ヴェロニクと怠慢な生徒(1958年製作の映画)

3.6

エリックロメールの初期短編作品。
タイトルのとおり勉強を教えにきた教師とそれを嫌がる生徒のお話。

勉強をなんとかかわそうとする少年の屁理屈を込めた質問や回答が意外と鋭く、今度はそれをかわそうとする教
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ベレニス(1954年製作の映画)

3.4

エドガー・アラン・ポー原作。
従妹の「歯」に執着した陰鬱な男をエリックロメール本人が演じている。

モノクロの映像に沿って朗読劇のように進行していき、エリックロメールのつくるおぼつかないふわふわした空
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ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)

3.9

切ないラブストーリーかと思って途中までうるうるしていたんだけど、湿地帯に住む女性の生存戦略の話だった。
こういう展開だと最高だなと思っていたことをカイアが全てやってくれたのでラストは戦慄よりも爽快感が
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リトル・フォレスト 夏・秋(2014年製作の映画)

4.0

ご飯食べる時にちょうど良く、何度も見返している。

東北の小森を舞台に四季を感じながら収穫し料理して食べてを映す美しい作品。
素人が真似できない徹底した丁寧な暮らし。
好きな食材がたくさん出てきてそれ
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ミッドサマー ディレクターズカット版(2019年製作の映画)

3.5

友達の解説と衝撃シーン注意報の介護のおかげで安心安全にたのしく見ることができた🙏

村側が自分達のしていることを多少客観視できているので、少し狂気度は下がると感じたけれど、それでも衝撃的な風習にめまい
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AI崩壊(2020年製作の映画)

1.0

大沢たかおが出ていたので鑑賞。

家族愛としての物語は綺麗にまとまったけれど、結局AIについての解決策はモヤモヤと霧散してしまった印象をうけた。

犯人自ら詳しく種明かしするのも都合の良い展開に思って
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シニアイヤー(2022年製作の映画)

3.5

さらっと見れる元気チャージに良い。

見ているこちらもステファニー視点でえ!今ってこうなっているの?!と呆然としてしまった。笑
アメリカのスクール映画ってチアガールとアメフト部でプロムがあってすごくキ
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緑の光線(1986年製作の映画)

4.1

今まで見たロメール作品の中で一番好き。

パリへ行った時、お店がしまったりするのをみてパリには1ヶ月程の夏休みがあると知って羨ましく感じた。
作中でそれぞれが長期休暇に対して情熱をかけるのもとてもわか
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眠れる森の美女(1959年製作の映画)

4.1

ここ最近のディズニーのキャラデザがどうにも好きになれず、原点回帰で久しぶりにこの作品みたらオーロラ姫のビジュアルが美しすぎて泣いた。

改めて目が大きいデフォルメ絵よりもクラシックプリンセスのすらっと
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