兵士に志願した学生パウルとその友人らが前線へと送られる。第一次世界大戦のドイツ側を描いた作品。
旅行に行くようなテンションで歌を歌いながら戦地に向かう主人公たちが徐々に残酷な現場を目の当たりし初日から激しい塹壕戦に襲われ絶望していく様子が見ていて辛かった。
フェリックス・カマーラーの演技がすばらしくてパウルに引きずられて、感情移入してしまう場面もたくさんあった。
特にフランス兵を死に追いやる最中、ふと殺気だってたものが抜けて人間に戻っていくパウルのシーンが印象的だった。
個人同士の恨みはないのにどうして学生と印刷屋が殺し合ってるんだろう。って
とても苦しいシーンだった。
あと、とにかく画やカメラワークが美しい。構図のこととか説明できるほど詳しくないけど、なんかこう自分の中の歪みが正されるような感じがして、シーンが変わるごとにすごく興味深かった。