ayakos

ヨーヨーのayakosのレビュー・感想・評価

ヨーヨー(1965年製作の映画)
3.8
父の物語から始まり、子であるヨーヨーに代替わる3部構成の物語。
他監督の喜劇作品に対するリスペクトが感じられる場面もある。

世界恐慌や戦争などの時事も絡めながら、その時代に合わせて無声映画から次第にトーキーになっていく発想がよかった。
ヨーヨーの目標である父の豪邸とそこから連れ出す象の存在。観終わった後に完成された円環ではないかと気付かされてとても素敵なストーリーでした。
同監督の『大恋愛』よりかはコメディ全振りではない分、序盤の家族愛の温かみや終盤の逆にしんみり寂しさなどが感じ取れる上、コメディの大渋滞が起きている場面もあってよかった。前半のサイレントコメディは単調で長く退屈に感じてしまったのが残念だったけれど、やはりエテックスの中でも大作という印象を強く受ける作品。

父親の豪邸を再訪する際、廃墟と化したそれを見て回るシーンが好き。
ayakos

ayakos