ayakosさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

レネットとミラベル/四つの冒険(1986年製作の映画)

3.9

美しいだけではない、リアルなパリのシーンが多かった。
パリに上京するレネットが受けた扱いは旅行した時に実際遭遇しそう。
特に駅で小銭を乞われるシーンは、私もエストニアの港で渡したことあるなぁと過去の旅
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パリのランデブー(1994年製作の映画)

3.8

え、続きは…というぐらいあっけなく終わるのが癖になるパリを舞台にした3話のオムニバスストーリー。
ビフォアシリーズが好きなら刺さると思う。
全部好きな話だった。
1話の散!なラストもいいし、2話の小難
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海辺のポーリーヌ(1983年製作の映画)

3.5

アマプラでロメールをひとつまみ…と手を出したらすっかりはまってしまってシネマメンバーに入会した。

「喜劇と格言劇」の3作目

ドラマチックな展開はまるでない6人の恋愛観をそれぞれ主張しあう会話劇。
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レディ・バード(2017年製作の映画)

3.6

登場人物は台詞で多くを語らず、だけど例えばクリスティンの「他人によく思われたい」などの意思が行動から感じられたりする細かい描写とその機微をシアーシャ・ローナンが繊細に表現していて素晴らしかった。

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コロンバス(2017年製作の映画)

3.7

エーロサーリネンのミラー邸から始まるシーンからいきなりため息が出るレイアウト 。
小津安二郎やウェスアンダーソンを思わせる直線的でシンメトリーの構図にコロンバスのモダニズム建築がとてもよく合っていた。
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ミラベルと魔法だらけの家(2021年製作の映画)

3.0

行動範囲が自宅近辺と狭いところを各々の自室を異次元空間にして世界を広げてるのがよかった。楽曲も素敵だったし、お花の魔法は綺麗だしミュージカルの舞台とかでやっても映えそう。

でも、魔法がないとだめとい
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リトル・ボーイ 小さなボクと戦争(2014年製作の映画)

3.0

主人公の男の子が奇跡を起こすというストーリーなので、彼周辺の話だけでいえば数ある戦争映画の中でも救いのある話だった。

陽当たりの良い田舎町のほのぼのとした雰囲気ではあるが、作中メインで登場する日系ア
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インターンシップ(2013年製作の映画)

1.0

想像してた倍の倍コメディだった。

おじさん2人がITに疎いとこらからスタートして、それは良いんだけれどどうやってそれを身につけたかが全く描かれていなかった。
チームメンバーから見下されヘイトを向けら
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ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

2.5

観客として得る恐怖と、逆に女性視点で異性から見られるという恐怖が味わえる作品。
60sの音楽の使い方や世界観はとても良かったし、それに誘われながら女性消費の闇へ切り替わる瞬間のホラー味はぞくっとした。
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シャン・チー/テン・リングスの伝説(2021年製作の映画)

2.6

中国の古代文化や神獣ファンタジーを期待していたから、それらがはじまりそうな冒頭のシーンが一番わくわくした。

個人的にせっかくならター・ローを作り込んで古代中国の世界観をもっと取り入れてほしかった感は
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スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2021年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

いやもう神。

初代からアメスパになった時、スパイダーマンがアベンジャーズになった時、ああまたリブートかとリアルタイムで感じてきたので、以前の彼等は消されたのではなく生きていると感じられる展開と彼等に
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劇場版 呪術廻戦 0(2021年製作の映画)

3.5

狗巻くんの言霊をIMAXレーザーで聞きたくて池袋へ(大正解)

割と救いのない展開が多い呪術の中でも比較的被害も少なく、主人公の成長もあり、ストーリーも綺麗にまとまっている。

個人的にギャグシーンは
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ブラックブック(2006年製作の映画)

4.0

家族を目の前で殺されたユダヤ人の女性が、スパイとしてドイツ軍へ潜り込む話。

薄暗く不穏な戦争の空気を保ちつつ、工作員として動く緊張感や裏切り者の匂わせなどのサスペンス要素もあるので長めの上映時間にも
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アス(2019年製作の映画)

3.0

家の前で手を繋いでいるシーンの不気味な演出が怖さのピークで、
そのあとは、よくあるパニックムービーのようだった。
特にぱぱ役に死亡フラグが立っていたので、そこだけ緊張して見ていた。

同じ監督の作品で
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イン・ザ・ハイツ(2021年製作の映画)

3.7

ダンスシーンがすごいなと思って監督の名前調べたらステップアップの方で納得した。

正直、ストーリー???と感じてしまうところはあるけれど、その分ミュージカルに全振りする熱量が凄まじく、パフォーマンスで
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ラーヤと龍の王国(2020年製作の映画)

3.9

最近のディズニー作品で一番好きかも。
シンプルなストーリーでカジュアルに鑑賞できて、映像も綺麗。

映像は新作を見る度に過去一美しいという感想がいつも出るんだけど、今回も更新していった。
終盤のアクシ
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スウィング・キッズ(2018年製作の映画)

3.7

質が高い……。
ギャグの場面とかはちょっと合わないかなと思ったけれど、密度のある話で面白かった。
コメディの軽いタッチと歴史問題が絡む不穏さがうまく混ざり合い、ラストは息を呑む展開。
終盤のジャクソン
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ジュリーと恋と靴工場(2016年製作の映画)

2.0

全体的にゆるーく、ミュージカルシーンも気だるげな雰囲気だった。
フランス語の音が可愛い。

主役のジュリーの軸がブレていて、そんな彼女だからこそ、選んだ男性もなんだか不安が残るように感じた。
職人さん
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リザとキツネと恋する死者たち(2014年製作の映画)

3.0

妖怪の嫉妬に付き纏われる話。

トミー谷の歌謡曲とダンスが中毒性があってすごく好き。

OPシーンとかもう一回見たいな〜ってなった。
監督が日本好きらしく、日本語のセリフや、妖怪の話もある。
ただ、そ
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スキャンダル(2019年製作の映画)

3.5

スピード感があって、気付いたら終わっていた。
3人で団結してやり込む話かと思ったけど、そうでもなかったので、予想していたエンタメ的なスカッと感はなかったかな。

でも、ノンフィクションとは思えない戦慄
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キスから始まるものがたり2(2020年製作の映画)

3.5

ノアが完璧すぎて眩しい。

エルが彼氏の女友達に嫉妬してるんだけど、それよりもレイチェルの不憫な扱いよ。。。

相変わらず、幼馴染との関係に息苦しさを感じるので次作があるならそこの関係を成長させてほし
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劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(2020年製作の映画)

4.0

原作で散々泣いたし…と思って見に行ったんだけど、たくさん泣いた。

第一印象はあんまり良くなかった煉獄さんだけれど、まぁしょうがないよね、となるくらいこの人の人物描写と生い立ちやら背景がしっかりと作中
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エセルとアーネスト ふたりの物語(2016年製作の映画)

3.5

子ども最優先なところが両親と重ねてしまって最後は泣いてしまった。

ほのぼの可愛らしい絵だけれど、死の描写がリアルで、ただの個体として描かれているのが少しゾッとする。
戦争の雰囲気は「風が吹く時」を思
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グレタ GRETA(2018年製作の映画)

3.3

落とし物の鞄を本人に届けてしまったことをきっかけに執着されてしまう話。
ストーキングするグレタの配置のレイアウトが怖すぎて痺れてしまった。

細かいことを気にしなければ、最後までハラハラして楽しめるか
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TENET テネット(2020年製作の映画)

3.9

レーザーIMAXで鑑賞。映像特に音響がとても良かった。

シルバーウィークに見に行ったんだけれど、連休ずっとテネットの謎解きしていた。
難解なんだけれど、わからなくても楽しめるし、観賞後もしばらく謎解
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戦場からのラブレター(2014年製作の映画)

3.8

第一次世界大戦の中、時代に翻弄される男女を描いた作品。
アリシア・ヴィンキャンデルがとても美しくずっと見ていられた。お洋服や部屋の壁紙やお花も素敵。

冒頭から戦争が始まるまでのキラキラとした青春あふ
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羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来(2019年製作の映画)

3.8

中国の現代と古代ファンタジーの対立や共存を描いた話。
優しいタッチの絵柄からは想像していなかった、バトルシーン多さとそのアクションの凄まじいスピード感や構図、迫力にとても引き込まれる作品だった。
ジブ
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あなた、そこにいてくれますか(2016年製作の映画)

3.5

過去に戻れる10粒の薬でタイムスリップする話。
彼女を救いたいと思いながらも、彼女がいない世界だからこそ会えた娘も消したくないっていう葛藤が切ない。

主人公だけが頑張る作品はあまり好きではないから、
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セレンディピティ(2001年製作の映画)

3.0

ばらまいた運命の仕掛けのあれこれを数年後に回収していく流れが良かった。

お互い既にいるパートナーと別れてから、運命を追いかければいいのにって見ていたけれど、そうしないと彼女の名前が入った本は巡ってこ
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ワイルドライフ(2018年製作の映画)

3.5

この家族をみていると、今まで似たような苦難あっただろうにどうやって乗り越えてきたんだろうか、と思ってしまった。

親二人が悲劇のヒーローヒロインに酔っていて、ちゃんと現実見て行動しているのが息子のジョ
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蜜蜂と遠雷(2019年製作の映画)

3.5

プロコフィエフよかった〜。

演奏シーンに手元を隠すのがあまり好きじゃないんだけども、男性2人が実際に弾いているからか、彼らの演奏は鍵盤の重みが伝わって、すごく鳥肌が立った。

もっとピアノの演奏して
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ボーダー 二つの世界(2018年製作の映画)

1.5

リアリティとダークさがふんだんに盛り込まれたファンタジー作品。

ファンタジーかと思ったら、実は主人公から生み出される空想だった流れねという気持ちで見ていたらまさかファンタジー(???)だったなんて思
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ゴッホとヘレーネの森 クレラー・ミュラー美術館の至宝(2018年製作の映画)

3.8

クレラーミュラー美術館を創設したへレーネと、ゴッホについての解説作品。

今年のGWに行く予定だった美術館だったので、複雑な気持ちになりつつも、来年行けたらと思い予習も込めてとても興味深く見れた。
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ビバ!マリア(1965年製作の映画)

2.9

ブリジット・バルドーがちゃんと出ている作品を見たことがなかったので見れて良かった。ジャンヌ・モローも初めてのカラー映画で新鮮。

旅芸人一座にいる花形女優の華やかな話かと思いきや、途中から埃っぽく泥く
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世界一美しい本を作る男 ―シュタイデルとの旅―(2010年製作の映画)

3.6

自分の軸がしっかりしている人の話は見ていて気持ちが良い。
量より質を追い求めてる間に、この出版社からでる本をコレクターしている人がいたり、気付いたらマーケティングが完成していたというのも面白い。
古紙
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オーケストラ・クラス(2017年製作の映画)

3.0

なんて高尚な授業だ…と思いながら見ていた。

担任の教師が意外と面倒見がよく良い人で安心した。
バイオリンの先生はバイオリニストとしてはプロだけど、教師として未熟な部分がありながらも、自分なりに子供た
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