ひるるくさんの映画レビュー・感想・評価

ひるるく

ひるるく

映画(74)
ドラマ(5)
アニメ(0)

悪は存在しない(2023年製作の映画)

4.3

長野県の水挽町で自然との共存を大切に暮らす巧と娘の花と近隣住民の元へ都内の芸能事務所がコロナ補助金目当てのグランピング建設計画を持ちかけ徐々に波紋が広がって行く....

冒頭からタイトルバックの青と
>>続きを読む

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.9

日本人として世界に誇れる最高のコンテンツの1つゴジラ、だからこそ公開とほぼ同時に劇場鑑賞しながら複雑な思いを抱えて今までレビューを遅らせての本日、アマプラを見ながらの私見です

まずは限られた予算の内
>>続きを読む

ゴジラxコング 新たなる帝国(2024年製作の映画)

3.7

今までに無い斬新なリアリティ志向のシンゴジとそれに逆張りしたドラマ志向の-1.0に対するモンスターヴァースの答えは前作からのそんなアホなを更に振り切った怪獣大プロレスでした。

何処に特化して行くのか
>>続きを読む

続・夕陽のガンマン/地獄の決斗 4K復元版(1966年製作の映画)

4.2

私の人生を形成する

Favorite Things のジグソーパズルの

ひとつ

マカロニ・ウェスタン、西部劇とタランティーノとMETALLICA


などの諸々


モリコーネの音楽と共に
>>続きを読む

ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)

3.7

本作とは関係の無い事で恐縮ですが、まずは今日で建物の老朽化に伴い閉館を迎えた中洲大洋映画劇場について触れさせて頂きたい。

福岡県博多区中洲に所在する本館は昭和21年の開業以来、78年間に及び中洲の街
>>続きを読む

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.5

IMAX鑑賞、好きなクリストファー・ノーランですが事前の評価が分かれていたので、果たして自分が楽しめるか不安でしたがそれは杞憂でした。

スピーディ、そう今回は冒頭からラストまで3時間の長さを感じさせ
>>続きを読む

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.5


日々の木漏れ日の中の

僕だけの宇宙

情報という嵐の奔流に

惑う船よりも

見上げた空の青さを知る

Nothing's gonna change my world.

Just a per
>>続きを読む

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.6

Part1は前菜でPart2がメインディッシュと監督自らが語っている通り全編IMAXカメラ撮影の映像、音響の圧力の凄まじさと、機に応じた重厚かつ叙情的なスコア、より重層的で加速度を増したストーリーに圧>>続きを読む

市子(2023年製作の映画)

4.0

私は誰?

『市子』って名前はあるけど

なんだかアイデンティティがなくてふわふわする感じ

いやいや、そんな大袈裟な言葉じゃなくても

この世界に存在する実感を求めるのは間違いなの?

それが誰かの
>>続きを読む

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

4.1

『今までの私の人生で見てきた映画の中で、実写とCGが最も滑らかに繋がっている映画だった』とクリストファー・ノーランに言わしめた作品。

膨大な原作は未読な私でもアトレイデス家とハルコンネン家の因縁と裏
>>続きを読む

アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

3.9

冒頭の学生とのやり取りからもポリコレや多様性に配慮した‪︎"︎︎トレンド︎"︎︎に否定的だった主人公が消費社会に迎合するために世間で︎"︎︎バズる"︎︎ステレオタイプな三文小説を書かざる負えなくなった>>続きを読む

グラディエーター(2000年製作の映画)

4.5

一人の人間愛に満ち溢れた男の物語

愛とは家族とは正義とはを高らかに謳い上げた名匠リドリー・スコットの感動作。

ヴァチカンのエクソシストを見てラッセル・クロウ熱に火が着いて何度目かの再鑑賞。

ホア
>>続きを読む

酒とバラの日々(1962年製作の映画)

4.0

お互いに共依存し合う男女の物語

私事ですが最近、タバコを止めた時と同じくして健康のために酒を控えようと思いセラピー的に鑑賞して心に突き刺さった作品。

誰しも何らかに依存、例えば私で言えば映画、小説
>>続きを読む

ヴァチカンのエクソシスト(2023年製作の映画)

3.9

戦う男、ラッセル・クロウの本領発揮!

パルチザンの前歴を持つ神父なんて設定もまさに過去のエクソシストには無かったワイルドな人物、ビューティフル・マインドなインテリジェンスと対比を成す男性ホルモンの塊
>>続きを読む

ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

3.8

日露戦争から帰還した不死身の異名を持つ杉元は砂金を求めて北海道へ、ある会話からアイヌの金塊、そのありかを示すヒントが24人の脱獄囚の人肌に彫り込まれた刺青にあると知った事から始まるアクションサバイバル>>続きを読む

聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

4.0

マーティンの家で見てた映画は恋はデジャブ

不条理ゆえに理解に苦しむけど演出や脚本の上手さもあって何だか面白い、初めて見た時はそういった感じ、再鑑賞につき少しでも咀嚼出来るようと古代ギリシア悲劇をモチ
>>続きを読む

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.9

【圧倒的映像と痛烈なブラックコメディ】

まず素晴らしいと思ったのは前作の女王陛下のお気に入りでも感じた魚眼レンズや広角レンズを多用してシーンによって閉塞感や空間の奥行きや広がりを演出する使い分け、ス
>>続きを読む

女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

3.9

メンヘラかまってちゃんのアン女王、野心家で政局にまで影響を及ぼす高級女官サラ、没落貴族で立身を狙う侍女アビゲイルとそのほか宮廷に巣食う有象無象が繰り広げる愛憎絵巻。

どいつもこいつも利己的で誰にも共
>>続きを読む

マーターズ(2007年製作の映画)

3.8

聞きしに勝る胸糞映画をアマプラ配信終了間際という良いきっかけが出来てようやく鑑賞。

もっと勝手にB級ぽさを想像してたのですが、冒頭から現実なのか幻想なのか定かでなく見る者を惑わせて惹き付けるストーリ
>>続きを読む

Saltburn(2023年製作の映画)

4.0

階級社会やスクールカーストそこからの逆転や収奪といった設定自体はありがちだけど、この監督の『プロミシング・ヤング・ウーマン』よりは風刺は薄めであまりシリアスにならずコメディー、スリラーとして捉えて見た>>続きを読む

雪山の絆(2023年製作の映画)

4.0

1972年、ウルグアイのラグビー選手団を乗せた航空機がアンデス山脈に墜落し、そこからどうサバイブして行ったのかを”‬アンデスの奇跡‪”‬と呼ばれる衝撃の実話を元に描く。

元ネタ自体は小学校の時に本で
>>続きを読む

ニュー・シネマ・パラダイス/3時間完全オリジナル版(1989年製作の映画)

5.0

新年あけましておめでとうございます 。

今年もよろしくお願い致します🙇‍♂️

新年の映画始めは名作からにしようと思い、最近はメンタル病みぎみだったので心穏やかにそして希望が沸いてくる様にと本作をチ
>>続きを読む

とっととくたばれ(2018年製作の映画)

3.8

もう冒頭のハンマーがチェ・ミンシクに握らせたくなる笑やつだし、赤と緑を基調としたセット、壁紙やタイルの紋様、調度品などの美術のセンスやそれらを上手く浮かび上がらせる明暗が絶妙な照明、シリアスな展開の中>>続きを読む

沈黙の艦隊(2023年製作の映画)

3.8

漫画原作未読、予習のためにアニメ版を見ての鑑賞。

海自の潜水艦が米原子力潜水艦と衝突、沈没し表立っては海自の全乗組員死亡と報道されたが、実際は秘密裏に日米共同開発した最新原子力潜水艦シーバットに乗船
>>続きを読む

SHE SAID/シー・セッド その名を暴け(2022年製作の映画)

4.1

日本中が連日のジャニーズ報道に揺れる中、真っ先に連想してしまう事件を描いた本作がタイミング良くアマプラにきたので鑑賞。

#MeToo運動のきっかけとなったハリウッドの大物プロデューサー、ハーヴェイ・
>>続きを読む

戦慄怪奇ファイル コワすぎ! 劇場版・序章 真説・四谷怪談 お岩の呪い(2013年製作の映画)

3.7

例によって怪奇現象動画の投稿を映像制作会社の工藤D、市川AD、田代カメラマンが現地で調査、検証するモキュメンタリー、今回のお題は怪談界のスーパースターお岩さん。

お岩さんといえば『東海道四谷怪談』(
>>続きを読む

Gメン(2023年製作の映画)

2.9

暑いので外出は控えようと思ってたのですが、フィルマのあまりの高評価にほいほい釣られて何度も見た予告編(夕日に向かってのギャグが上滑ってるなぁ〜と思ってました)以外は前情報なし原作未読で鑑賞。

私はプ
>>続きを読む

#マンホール(2023年製作の映画)

3.8

【Saw】に代表されるワンシチュエーションスリラー&サスペンスに目がなく、このジャンルで検索しヒットしたら思わず何でも見てしまう私ですが、これは当たりでしたね。

結婚式前日に酔った?勢いで自力では脱
>>続きを読む

戦慄怪奇ファイル コワすぎ! FILE-04 真相!トイレの花子さん(2012年製作の映画)

4.0

いやぁ〜、それにしても暑いですね ~日々の労働と暑さの相乗効果で脳ミソも肉体もチーズの様にとろけそうな私です笑

四日前に鑑賞してた本作ですが疲労困憊のあまりレビューする余裕がなかったのですが、今、涼
>>続きを読む

戦慄怪奇ファイル コワすぎ! FILE-03 人喰い河童伝説(2013年製作の映画)

3.3

映像製作会社の工藤D、市川AD、田代カメラマンの元に今回送られてきた怪奇現象は河童、いつものごとく投稿者をまじえて現場に調査、検証に向かうのだが…

今回はfile2で負傷した工藤は前半出てこない分、
>>続きを読む

戦慄怪奇ファイル コワすぎ! FILE-02 震える幽霊(2012年製作の映画)

3.7

Interestingな『バービー』の2回目を吹替版で鑑賞を終えて、頭がショートしそうになり、酒を飲みながら圧倒的にFunnyな気分になりたくてfile1に引き続き鑑賞。

今回のfile2を見て確信
>>続きを読む

戦慄怪奇ファイル コワすぎ! FILE-01 口裂け女捕獲作戦(2012年製作の映画)

3.7

なんか相互フォロー様のタイムラインが本シリーズで埋め尽くされてきたので、圧を感じて鑑賞を決意 !フィルマを始めて半年、そういえば劇場の最新作が記憶として新鮮なので真っ先にレビューしてましたが、その間は>>続きを読む

バービー(2023年製作の映画)

4.3

You Can Be Anything(あなたは何にだってなれる)

男女など様々な事柄で分断を招くのではなく全ての人へ贈る温かなメッセージ。

女の子の夢や理想が詰まった煌びやかな話だと思っていた
>>続きを読む

ハート・オブ・ストーン(2023年製作の映画)

3.6

連休初日に酒を飲みながら軽く楽しめるかな?と鑑賞してたら思わず引き込まれました。

過去では核などスーパーパワー、現代ではそれを含めた情報を自在に操作し握る者が世界を制する!?といった今のリアルを投影
>>続きを読む

セフレの品格(プライド) 決意(2023年製作の映画)

4.0

生まれたままの姿で

互いに常識や偏見の

"ボーダー"もなく

あなたと愛し合えたら


幸せなのに


みんなトラウマを抱えてるから

心が傷つくのが怖いから

本音を押し殺し

体で慰め合う
>>続きを読む

キングダム 運命の炎(2023年製作の映画)

4.4

【英雄ここにあり】

嬴政が中華統一を目指す理由を回想する前半のドラマパートと馬陽の攻防が描かれる後半の戦闘パートが主となるストーリー構成。

前半のドラマは正直、私は原作漫画もアニメもファンなので贔
>>続きを読む

>|