上質な音楽映画だった。
予期せず170分の完全版を見てしまったがために、どうしても長さを感じてしまった。
1998年の人々の時間の使い方と令和の我々ではどうしても無理があるよなあ…
始まりから途中ま…
船上で生まれた独学の天才ピアニスト1900の生涯を描いた物語。
演奏シーンはどれも素晴らしく、とくに一人一人の人生のバックボーンを推察して、その人に合った曲を奏でるシーンは面白いし、本当にその人に…
ヨーロッパとアメリカを結ぶ客船で演奏するピアニスト
「鍵盤」という限りが見える世界では、巧みに音階や旋律を選び、音楽を無限に生み出すことができる1900
そんな彼は、限りが見えない外の世界に広が…
このレビューはネタバレを含みます
「ピアノなら、鍵盤の数には必ず限りがある。88だ、誰が見てもそう言う。だからこそ、弾く人間が無限なんだ。生み出される音楽も無限に広がる。その世界なら生きていける」
船を降りられなかった理由と、それ…
ヒロインを眺めながら綺麗な曲を奏でる1900が忘れられない。モリコーネの音楽はこの作品における最大の立役者かもしれない。
私の胸の奥にも、仕舞われたままの1900がいる。多かれ少なかれ皆そうなんじ…
モリコーネ音楽。海の上で生涯を過ごしたピアニスト。彼の選択は切ないけど、私も気付かぬうちに船を降りずに生きているのかもしれない。安心な場所から大きな海を眺めているのかもしれない。少女との出会いのシー…
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通常版でカットされたシーンの追加に加えて、通常版とは別バージョンで編集されたシーンなんかもあって違いを見つけるのがなかなか楽しかった。
「ニューシネマパラダイス」の完全版はジャックペランのご尊顔が沢…
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