イオセリアーニさん。
動物、酔っ払い、歌はいつものとおり。
同じ役者さんが異なる時代で別人を演じるのですが、一回見ただけではちょっと追いきれなくて何度も確かめたくなります。
四つの時代の中でも、内戦…
このレビューはネタバレを含みます
手段や背景は違っていても、いつの時代も人は繰り返してしまうのだな。イオセリアーニ作品のなかでも忘れられない傑作。煌びやかで淡々としていて、それでいてとても恐ろしい。ウクライナ機に乗って旅立つ主人公の…
>>続きを読む「オタール・イオセリアーニ映画祭 〜ジョージア、そしてパリ〜」
いま正に斬新さが刺さるジョージアの凄まじい歴史群像劇。
中世、ソ連時代、内戦中、現代のパリを行き来する人々を1人の俳優が何役も演じ分け…
イオセリアーニの飄々とした群像劇の土台にあるのは人間の愚かな残虐性。現実として受け入れざるを得ない血塗られた歴史を踏まえての、だからこそユニークに振る舞う日常がある。
中世、スターリン主義の旧ソ時代…
このレビューはネタバレを含みます
輪廻転生のように中世から現代、王様から移民のように時代や立場が変わり続けても常に裏切りや戦禍が側にある現実が淡々と描かれる。落ちる胴体、残される靴や車椅子、燃えて転がるタイヤのような呆気ない事態の後…
>>続きを読む「唯一、ゲオルギア」のあとに見たせいか、映画としておもちゃ箱のような面白さはこちらに軍配が上がる。(比較するのも違うけど)
ひと昔ふた昔前なら「〇〇残酷史」とうっかり邦題になりそうな負の輪廻を延々と…
ほとんどサイレント映画のように描かれるジョージア暴力の歴史。祖国が直面した凄惨な歴史も軽妙に写すのがイオセリアーニらしい。複数の時代を生きる別の人物を同じ役者が演じる、それはただそういう演出かと思い…
>>続きを読むイオセリアーニ特集二本目。
先日の『汽車はふたたび故郷へ』と同日に観ました。『汽車はふたたび故郷へ』の感想文でも書いたけど映画の内容もタイトルも全く知らずに劇場へ来たからさ、ちょっとこれはびっくりだ…
正直最初はストーリーは理解できず、『ホーリー・モーターズ』や『自由の幻想』みたいなものと思っていたら「日常の中の暴力」という縦軸で繋がり始める。一度だと確実に取りこぼしがあるな。遠方への射撃、叫び声…
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