素敵な歌と舟はゆくの作品情報・感想・評価

『素敵な歌と舟はゆく』に投稿された感想・評価

Tyga

Tygaの感想・評価

3.8

もっとご機嫌な物語かと思ったら、意外にもダークな部分も多くて、特にカフェの娘とバイクスーツナンパ野郎のところとか、自宅を大爆破させる聖像店の店主とかも載せて群像劇の船は行く。
世の中の何もかもに、均…

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素敵すな。パンを駆使した長回しと極力台詞を排したショットが美しく繋がっていく。パリの人々が思わぬところで混ざり合う群像劇。ほんの少し刑務所の窓のショットを挟むだけで年月の経過を表せるもんなんだと感心。
ヨーク

ヨークの感想・評価

4.1

監督の逝去に伴い追悼特集ということで渋谷イメージフォーラムで開催中のイオセリアーニ追悼特集4本目。
俺が初めてイオセリアーニを観た特集上映が去年の5月くらいで、それから1年経たずに監督が亡くなって追…

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このレビューはネタバレを含みます

日々の生活が流れていく単調な映画だけれども、見ていて飽きず、好きな映画でした。

みんな何かしらを偽り、ずるく、生きている。それぞれの想いがあり、すれ違い、小さな掛け合わせの連続で進んでいく。真実を…

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これといった主人公は居なくて全員主人公で全員脇役

裕福でもアルバイトをしてホームレス達とつるめば裕福に見えない
裕福でなくともゴミ箱から拾ったもので着飾って自信を持っていれば裕福に見える
ホームレ…

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TenKasS

TenKasSの感想・評価

5.0
緻密に組み上げられた無軌道。
カメラが動き、人間が動き、その先に物語が幾つも発生する。同時間制を貫く編集と音。全部が映画でしか成し遂げられないことだという気がしてくる。完璧な映画的快楽の結晶。
どこへ行くにもワイン持ってて楽しそう。
舟も良いけど森でワインって。

長回しの中に登場する人々の(動物も)運動の連携が見事で貧と富をも縦断したりする様が痛快かつ心地よい。その連続が断ち切られ時間の流れの残酷さを目の当たりにしても、貧と富がまた分断されても(合流しても)…

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金持ち家族の優雅な日常。宮﨑駿のアオサギはこの映画からの「引用」?のわけないか。

日常の失意と哀愁がスクリーン上でリアルな温度で再生される。俯瞰で見たら些細なことのようだけれど、こういう小さな諦めが積み重なって今があるんだとむしろ痛烈に感じられて、ある意味容赦がないのに不思議と心…

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