ノンシャランじゃない暴力に塗れたイオセリアーニ。中世の王政から共産党時代、現代にわたる富の奪い合いと特権者の横暴。拷問のバックヤードなどブラックな笑いの合間に出てくる鳥やヤギさんにほっこり。時制と役…
>>続きを読む凄惨な内容を「悲しげなBGMや激しい泣きの演技などをあえて入れずにニュートラルに語ってます」って感じの映画は今までにも観たことあるような気はするが、胴体チョンパとか頭潰し処刑とかをここまで平熱テンシ…
>>続きを読むチャップリンの映画のよう。
不当な簒奪と暴力を、笑いで貶める。
イオセリアーニの流れるような編集は、ソビエト的編集との決別だったのでは。
中世ジョージアの王とサルタン、ソビエトの人民委員、パリの浮…
内容としてはゴッドファーザーやワンスアポンアタイムインアメリカとかに近い部分もあったのに、どれだけ悲壮だったり残酷だったりしても描写が淡々として日常性すら感じられるところにイオセリアーニらしさがあっ…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
【作品について】
中世のグルジア、ロシア革命前後、内戦中のグルジア…様々な物語が交錯しながら、創意溢れる発想で、荒唐無稽に綴る史劇。
この作品の特徴は「様々な時代を同じ俳優が演じている」ということ(…
あらすじ一切見ないで鑑賞したので最初は混乱したけど、段々と構成理解してくるとタイトルの意味も分かってきて面白くなってくる。『蝶採り』のお婆さん達が出たシーンが一番テンション上がったかな。
夢と現の…
中世、ソ連占領下、内戦下の現代という3つの時代のジョージアにおいて群盗である人々を描いた映画。同じ役者が時代に渡って登場し、侵攻、独占、殺戮、裏切りを繰り返していく。どの役柄にも役名が与えられていな…
>>続きを読む