皆さん、大変お待たせしてしまい申し訳ございませんでした!
ベルイマンマラソン企画、レビュー第3弾です。(第1弾『野いちご』、第2弾『仮面/ペルソナ』も併せてご覧下さい!)
見た順番通りではありません…
ベルイマンは初期のこんな小品の中にも、
神と人間の対話を描いていたんだな。
バレリーナのマリー。
リハーサル中の停電によって、
稽古が夜になるという。
ふと、
青年ヘンリックと情熱的に愛し合った…
神を憎む。
バレリーナのマリーは、元恋人の日記が届き、過去を振り返る。
ベルイマンが描く瑞々しい青春映画。『野いちご』のように観やすい部類に入る作品。
青春映画に留まらず、過去の出来事に壁を作…
面白い。
ストーリーは至ってシンプルであり、それゆえに演技や演出に自然と注目してしまうが、それでも見劣りしないくらい素晴らしい演出がなされている。
特に、主人公が彼氏と喧嘩して回想に入っていくまでの…
ベルイマンの中でも特に大好きな一本。
喜びに溢れた青春のロマン的断片を積み上げる一方で、後半訪れる絶望も容赦なく描くアダルトなリアリズムに感嘆する。
自然描写がキャラの感情とリンクする演出も最高にグ…
過去でしかない映画が今を見ろと言ってくるのは、倒錯しているようでとても美しく感じる。死(過去)と老い(未来)に挟まれた仮初の現在を見つめる鏡。思い出として語られる過去は湖面という鏡の乱反射の輝きを持…
>>続きを読む白黒だろうと存分に伝わる北欧の夏のみずみずしさと男女の煌めくような戯れにうっとりしていると突然におとずれる悲劇。老いてゆく肉体に踏ん切りをつけながら、メイクという細工も外して舞台に立つマリーに大いな…
>>続きを読む今を強引に生きるバカンス
美しい思い出を回想するだけで生まれ変われるという錯覚
映画のフィルムが一定の速さでコマを落とすと、合間の闇が消えて光だけが残るのと同じ様に
懐古と幻想の中だけで生きてい…