環奈さんの映画レビュー・感想・評価

環奈

環奈

Civil War(原題)(2024年製作の映画)

4.5

正直観る前1番の興味が、
テキサスvsカリフォルニアではなくてテキサスカリフォルニア連合vsワシントンDC連合である理由なんだけど、
そこの経緯をちゃんと映画にしたとして観たいかと言われると微妙だな
>>続きを読む

Abigail(原題)(2024年製作の映画)

2.5

ホラーであるから荒唐無稽が許されるわけではないというか、寧ろジャンルやるなら徹底してやって欲しいところである

生死の境界が少なからず面白い部分であるはずなのに、序盤でひっくり返すのまじで意味わからん

Hunting Daze(原題)(2024年製作の映画)

4.0

「悪は存在しない」とピーターバーグの「ベリーバッドウエディング」混ぜた感じで面白かった

有害な男らしさを部族的な性質、動物性、ヒューマニズムの境界として描いていて
難解だけどテーマは実直に伝わる
>>続きを読む

チャレンジャーズ(2023年製作の映画)

3.5

面白かった
ボーンズアンドオールとは違った痛々しさ

映画そのものとは関係ないんだけど、
テニス会場でアイコスのアナウンスが流れるところと、「イントゥーザスパイダーバース見たい」の台詞、ルカグァダニー
>>続きを読む

キャット・ピープル(1942年製作の映画)

-

これ最初から最後まで面白すぎる
少女と処女と獣性を全部内包したシモーヌシモンがえぐい
ヴェネチア国際映画祭、ジャンプスケア部門受賞

殺人鬼の存在証明(2021年製作の映画)

4.6

滅茶苦茶かっこいい。面白かった。大当たり

同郷のタルコフスキー的なソビエト表現主義と、切って伸ばしてを繰り返した編集の融合で、未体験ゾーンなんだが、
湿っぽい感じと思考の迷路感が編集と合っていてかな
>>続きを読む

コッポラの胡蝶の夢(2007年製作の映画)

4.3

めっちゃ面白い
最初の薔薇のくだり、あっけなさすぎて変な感情になったけど同じやり方で最後に出現した時は迫力を感じさせるのがすごい

起源を求める欲望と、愛を求めて今ある生を生き抜こうとする気持ち。現実
>>続きを読む

ワン・フロム・ザ・ハート(1982年製作の映画)

4.9

コッポラのベスト
映画は本当はストーリーなんてどうでもよくて、画面に映る全ての美しさだけを享受したい
屋上に放置された、なぜか電気の通った真空管が象徴するように、そこに映る全てが全てなんだと

クイーン・オブ・ダイヤモンド(1991年製作の映画)

-

思ったよりも木燃えてた
煌びやかなゲーセンとか電光物に囲まれる中で、虚無とか孤独が果てしなく暴れ出す感じが刺さった
燃える何か如きで感情が揺さぶれるような情緒が個人的に刺さった
直前にムカつくことあっ
>>続きを読む

ソルフェリーノの戦い(2013年製作の映画)

4.7

めちゃくちゃ面白い
ミクロな諍いもマクロな諍いも、うねりが並走する気持ちよさ
レコードのシーンとか、深夜とか、喧騒の狭間の静寂も含めて、この映画はうねりまくる

沈黙の女/ロウフィールド館の惨劇(1995年製作の映画)

4.4

ギリギリの世界。単なるブルジョワ崩壊ものとしては観なかった。
過度な脚色に頼らない「普通の会話」の中で、浮かびあがる溝と感情の機微の蓄積

家族同士のショットを長回しで捉えて、ソフィーが介入するたびぶ
>>続きを読む

名探偵コナン 瞳の中の暗殺者(2000年製作の映画)

4.1

自分は名探偵コナン弱者だけどエモかった
夜の遊園地で逃避行デート
物語の始まりとなるデートと違って激しくスリリングだけどトキメキは同じ

恋するプリテンダー(2023年製作の映画)

3.5

スウィーニーの(゚д゚)ハァ? みたいな顔が可愛い。
そこから全快の笑顔で映画を閉じるのがいい

表のスウィーニー 裏のミアゴスでいってほしい

巨大花火からのキャストで歌うEDまで、qolの養分にな
>>続きを読む

浪華悲歌(1936年製作の映画)

3.5

溝口健二ラストシーンに力を入れてるから安心して最後まで観れる
ラストカット、真の意味での不良少女が爆誕する様は構図も曖昧って完全にシスの復讐のダースベイダー

マリヤのお雪(1935年製作の映画)

3.4

カラー版
花見のシーンを観る映画では
あの瞬間の感動はサンライズやブレードランナーのそれに触れかけてる

ピクニック at ハンギング・ロック 4Kレストア版(1975年製作の映画)

3.0

神秘のベールに包まれたまま。終わる。ベールだけ眺めてても何にもならない

人間の境界(2023年製作の映画)

4.2

多用されるモノクロ表現で、あえてリアルタイム性を欠如させたような画作り。

そこから徐々に不都合な事実が前景化され、同時にコロナ禍である故の風景を映し出す。
リアルタイムな映画として意識させる作りがう
>>続きを読む

ライフ・オン・ジ・エッジ(1989年製作の映画)

4.0

パイプから全て配給される人生
描いていることそのものは社会派だけど、ただただ露悪に振り切っていて好き
世界観がダリみたいで滅茶苦茶おもしろい

ゴッド・アンド・モンスター(1998年製作の映画)

4.5

大好き
「拡大」の時期が終わり、「収束の美学」みたいなものを感じた
人生の終わりのほう、風呂敷を畳んで、大切にしてた荷物を捨てて、去る時期が来たことを知ったとき。どのように去っていくか。

金網に引っ
>>続きを読む

13ゴースト(1960年製作の映画)

3.3

相続金の話だったり割と下世話で面白かった
赤レンズと青レンズ用意して2パターン実践したいな

ブラインドデート/盲目の目撃者(1983年製作の映画)

3.5

ストーキングシークエンスが、陰影の使い方素晴らしくて滅茶苦茶良いのと、地下鉄シーンがめっちゃ良い。
本当のスリルはあんまりないけど十分おもろい

Death Has Blue Eyes(英題)(1976年製作の映画)

4.9

洗礼の真逆。余白が、ゼロ。自由の感覚を本能に刺激してくる。
音楽がとにかく流れてまくる。ボーカル曲もあればコンテンポラリー、サイケロック。
動きがあるたびにポイーンポヨーンの効果音。シリアスそうなシー
>>続きを読む

告白(2010年製作の映画)

3.3

last flowers流れるシーンだけ好きでたまに見返していたけど、最近嫌いになってきた

ソング・オブ・サマー(1968年製作の映画)

4.9

おじいさんと若者。
精神論皆無な作曲論
何故か異常なまでに爽やかな映画
偏愛

大脳分裂(2000年製作の映画)

4.7

大好き。偏愛

Ovarian Eyeball
理性を破壊
Human Larve
胎児殺し
Rebirth
地球とセックス
Right Brain
エロビデオ批判したら大脳分裂
Martyrdom
>>続きを読む

ゴジラxコング 新たなる帝国(2024年製作の映画)

4.3

正直期待していなかったんだけど想像以上によかった。観ている間余計な雑念とかストレスとか、蓄えた教養とかがドロドロ溶けていくような感覚で、疲れた体に沁みた。
これまでのシリーズと違って、敵が絶対悪なので
>>続きを読む

悪は存在しない(2023年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

悪は存在しないというタイトルで、何かが存在しない筈もなく。大自然の中で、会話を中心にそこに迫っていく終盤までは本当に面白い。
車内での会話シーンが本当に素晴らしかった
ラストは好きにはなれない
鹿の真
>>続きを読む

瀧の白糸(1933年製作の映画)

3.5

弁士あり版
シンプルに面白かった

絵的なつまらなさを感じつつも
狂気と義理人情だのしきたりだののごったした混沌の時代の中で、いかにして相愛の中で成就出来るか。
という部分のドラマチックさで補っていた
>>続きを読む

朝日は輝く(1929年製作の映画)

-

煌びやかなアート映像としてなんかすごいいいもんみた感ある
この時代が意味する空撮
燃える館
廃墟となった塔
霧にのまれる兵隊

マンティコア 怪物(2022年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

話としてはステレオタイプ的なペドフィリアものに終始しているけど、終盤のある展開が滅茶苦茶ブッ刺さった。

自分の内なる欲望が、絶対に成就することがないと確信しつつも、
実存の恋人と出会いフィジカルに関
>>続きを読む

>|