西東京

夏の遊びの西東京のレビュー・感想・評価

夏の遊び(1951年製作の映画)
4.5
過去でしかない映画が今を見ろと言ってくるのは、倒錯しているようでとても美しく感じる。死(過去)と老い(未来)に挟まれた仮初の現在を見つめる鏡。思い出として語られる過去は湖面という鏡の乱反射の輝きを持って歪曲され、いたずら書きがカートゥーンになって動き出す。踊れる「今」はつま先立ちの足として表象され、死は立ち上がることすらできない初恋の男に表れる。
でもあの男は怪死としか言いようがなくて不気味。
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