宿の温泉で簪を踏み怪我をした青年(笠智衆さん)とお詫びに来た女性(田中絹代さん)との出逢い、同宿の人達との交流をユーモラスに。白黒映画。
今だったらお詫びに来る様な女はいないから成立しないお話だけ…
清水宏監督が、名作「按摩と女」を土台に山中の宿の夏休みのくつろいだ時間を、子供横山準の宿題日記に綴った詩情溢れる人生模様を編んだ傑作。蓮華講団体客が下部温泉に宿泊し去った後、長期滞在者の一人で温厚な…
>>続きを読む現代の作品にも通ずるところがあり、思った以上によかった。
前半の学者先生の愚痴のくだりもユーモアも楽しいし、後半のロマンスは初々しくて爽やか。
太平洋戦争あたりに、こんなに牧歌的かつ夏の清涼感あ…
このレビューはネタバレを含みます
清水宏監督、原作は井伏鱒二という映画。それにひかれて新年1本目として早稲田松竹にて鑑賞。
笠智衆は小津作品・寅さんシリーズで見ることが多いため、なんとも若々しい笠でびっくり。
それもそのはず、戦中に…
先に観た『むかしの歌』で日本家屋のさまざまな意匠が遮蔽物として用いられ、室内のショットに閉塞感が感じられたのとは異なって、こちらは襖の開閉により空間に奥行きが生まれていたのがおもしろい
あらすじか…
清水宏の紛れもなく名作だ…。「按摩と女」と同じく
、人里離れたひなびた(ひなびているのか?)温泉宿を舞台に、按摩さんと訳アリ女が登場するも、今作は軽快にテンポよく進むコメディタッチ。田中絹代と笠智衆…