地震はイヤ

簪(かんざし)の地震はイヤのレビュー・感想・評価

簪(かんざし)(1941年製作の映画)
4.1
宿の温泉で簪を踏み怪我をした青年(笠智衆さん)とお詫びに来た女性(田中絹代さん)との出逢い、同宿の人達との交流をユーモラスに。白黒映画。

今だったらお詫びに来る様な女はいないから成立しないお話だけど、彼女にも都会から来た理由があったりする…

日記や手紙で締めるのが粋。
祭りが終わった後のような淋しさと深い余韻を残すのが見事。

笠智衆さんは大部屋俳優の頃、清水監督に可愛がられロケやご馳走に連れて行ってもらい「本を読んで演技の勉強をしろ」と言われたそうだ。