協調性がなく周りから煙たがられる作家先生に、普通なら周りの人間は彼から距離を取っていくだろうが、今作は彼から離れずに親密に接し続ける。こういった、現代で言えばギャグ漫画アニメ的な構図を真正面からやっ…
>>続きを読む足を怪我した笠智衆のリハビリを子供たちと田中絹代が応援する、たったそれだけの描写の反復が生み出す情感が半端ない。特に笠が橋を渡るシーンは本作中の白眉。ここを筆頭にロケ撮影が優れているし、序盤の室内を…
>>続きを読む掴みから最後まで尺を含め完璧な展開で、ユーモアも効いてひたすらに面白い。
簪を落とした女登場でトーンダウンしメロドラマに成り下がるかと思いきや、こちらは情緒的イリュージョンが魔法のように広がる。
緩…
コメディー、ヒューマンドラマとして面白いと思う反面、ハマり切れなかった自分の頭の問題だがイライラ説教おじさんや女性の描写になんか気持ち悪さのある映画だな〜と思ってしまった
それでも同じネタの繰り返…
このレビューはネタバレを含みます
納村さんの怪我は思ったよりシリアスでした…と思いきや、もともと足が不自由な設定なのか?学者先生のやり取りが笑える。みんなが徐々に同じ部屋で過ごすようになるのが家族みたいで良いですね。日記や手紙で過不…
>>続きを読む階段が良すぎる。田中絹代が襖を開けたら笠智衆のリハビリ応援遊びの皆が一緒にいるところの夏休み感がすごかった。斎藤達雄が囲碁に誘われて扇いでた団扇を本の栞代わりにするところが夏の旅先身振りランキング1…
>>続きを読む温泉で簪が脚に刺さったことによる叙情的イリュージョンの力は凄まじく、頑固な先生を夢中にさせ、変わらぬ日々に最早日記を書ききってしまった子供たちの夏休みに彩りを添える。戦前のバカンス、簡素だけども賑や…
>>続きを読む擦り傷程度であるはずの笠智衆は松葉杖をつきながら、素人の方法ではあれどリハビリをしなければいけない。
後の清水宏作品でも行われるモチーフは頻出する、街道・按摩。
田中絹代に階段を登らせるだけで映画は…
新年2回目の田中絹代。
子供達の声援の中足が不自由な笠智衆が駆けずり回り、最後には田中絹代におぶられながら川を渡るという白昼夢にも似たシーンが大変蠱惑的。
クレーム親父、基い学者先生のキャラが立って…