昭和10年代のバカンスものといった趣で、簪を足に刺してしまった笠智衆と簪の持ち主の田中絹代を軸に、同じ旅館で長期滞在する客たちの交流を描いている。ほのぼのと楽しく、笠智衆の歩く練習をサスペンスフルに…
>>続きを読む簪が刺さるくらいであんなにびっこ引くもんかなぁ、という疑問は置いといて、台詞もいいし役者もロケーションも室内(またしても横移動あり)もよくて、本日3本の中で一番たのしんだ。笠智衆が若すぎってくらい若…
>>続きを読む温泉宿が舞台
清水宏、まだまだ観ていないからわからないけど、終わり方が多分私の理想形というか一番好きな匂い方。ハッピーエンドでもバッドエンドでもない、でも完全に丸投げでもなく、あ、いい方向にいくのか…
温泉宿を舞台とした「情緒的」作品。
3段階にわたる笠智衆のリハビリプログラム=別れまでの道程を設定する坊や2人組が罪深い。
川に架かる橋を渡るところ、謎の緊張感があって面白い。坊や達の「がんばれがん…
特別なのにさり気ない、こんな映画にはとてもかなわないと思った
ユウモラスで何にも縛られていない幸福、つい情緒的なものを期待してしまったり、お天道様の光のような淡いきもち
非日常のきらめく瞬間が、…
清水宏作品は、〈有りがたうさん〉〈按摩と女〉についで三本目。
老け役でない年相応の若き笠智衆をはじめてみる。監督は、按摩と温泉宿の設定がずいぶんお好きなようだ。長逗留する大学先生役の斎藤達雄が、いい…
このレビューはネタバレを含みます
一緒に歩いた道を、一人でたどる切なさ。もう一歩踏み出せば、違う未来があったかもしれぬものを。アジール温泉宿での長逗留から日常へ、復帰できる人とできぬ人。キャラとしては斎藤達雄の“先生”が秀逸。笠智衆…
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