日活のサイトでは「青い街(ブルータウン)の狼」となっている。
古川卓巳・伊佐山三郎のコンビは、日活アクションの中ではうまい方だと思っている。モダンではなくいなたい雰囲気なも好き。藤村有弘が普通の日本>>続きを読む
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「イブのすべて」と佐分利信の出演した「誘惑」を足したような内容。悪女が出てくる作品は苦手で苦労して見た。
え、泣きたいのは木暮実千代ではないの?という感想。こずえを仕込むのに、木暮実千代を頼るのは身>>続きを読む
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稲垣浩、宮川一夫のコンビ。データでは113分だけど、残っているプリントは98分
スタンダードの画面の作り方、人の動かし方、撮影の仕方のバリエーション、モブの多さ、スケールの大きさとすごい作品。画像が>>続きを読む
壺井栄原作の文芸もの。姫田真佐久撮影。動きの少ない室内のシーンといっても、この人はもっとうまく撮れるような気もする。
田中絹代の家から、隣の轟夕起子の家は90度の角度にあって、庭から隣家の中が見える>>続きを読む
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※Amazonでは「剣雲三十六騎」のタイトル
先日見たアラカンさんの「剣聖」と同じ、「鍵屋の辻の決闘」を題材にした作品。「伊賀の水月」は仇討ちを基した講談のタイトルで、両方とも史実ではなく講談を映画>>続きを読む
東映の集団(抗争)時代劇のはしりになった作品(1作目という説も)。当時、大映の「忍びの者」のヒットで忍者ブームが起きていたため製作された。
忍者は命を捨てなければならない宿命のため、1人また1人と死>>続きを読む
3大仇討ちの一つ「鍵屋の辻の決闘」をアラカンさん主演で描く。冒頭の1/3が荒木又右衛門が上京し妻たちと出会うエピソードなど、残り2/3が仇討ちという構成。
アラカン荒木又右衛門の立派な剣豪ぶり、クラ>>続きを読む
この作品は全景のカットをメインに(アメリカ映画でよくあるアップの切り返しはあまり使わず)、カメラワークで被写体のサイズを変えて、メリハリを作っているのかもしれない(うまく説明できない。多分、撮影の技術>>続きを読む
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鈴木清順の助監督だった長谷部安春監督と、鈴木清順とコンビの撮影監督の1人・永塚一栄が撮影したノワール。
三男が誘拐されてからがググッと面白くなる。藤竜也のあのシーンや、クライマックスの対決は実にかっ>>続きを読む
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渡り鳥シリーズの最終作で、宍戸錠の役どころは弟の郷鍈治が演じている。
病床の小園蓉子に、彼女の夫が好きな曲をアキラが弾くシーンの詩情、アキラが流しをするサービスシーン(多分、アキラのヒット曲のメドレ>>続きを読む
「流れ者」「渡り鳥」「拳銃無頼帖」と、脚本が全部山崎巌で、話もほぼ同じ、「渡り鳥」と「流れ者」は主演がアキラなのも同じなんだけど、第1作は撮影してる人が全部違う。
この作品は姫田真佐久で、姫田真佐久>>続きを読む
「関東無宿」と同じ原作、ヤクザの世界を描いた文芸もの。
裕次郎は助演で、主演は名和宏(翌年に松竹に移籍。葉山良二と似た雰囲気)。監督は野口博志、撮影は永塚一栄で「拳銃無頼帖 抜き打ちの竜」のコンビ。>>続きを読む
小林旭が船の航海士に扮する作品
撮影は姫田真佐久。舛田利雄とコンビで作った「赤い波止場」なんかと比べると豪快、悪くいうと大味。お正月映画かと思ったら、夏休み映画だった。ロープウェイはこのコンビの「今>>続きを読む
沢本忠雄主演のSP。鈴木英夫監督作品みたいなサスペンス。
姫田真佐久の撮影、サスペンスフルな脚本(本気でヤクザが怖い)、クライマックスで一気に爆発する飯田蝶子他の演技、ラストが甘すぎるのかもしれない>>続きを読む
「拳銃無頼帖」シリーズ第3作。
このシリーズ、脚本は1、3が山崎巌でシリアス寄り、2、4が松浦武郎コミカル。ストーリーもワンパターンではないし、撮影も含めて、どの作品も割と良い出来だと思う。日活アク>>続きを読む
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スタッフに久松静児、姫田真佐久、木村威夫。脚本は高岩肇(「にっぽん泥棒物語」)。
これも50年代日活によくある文芸ものの一つかな。映画「羅生門」50に似ていると思ったら、原作は48-49年に連載(芥>>続きを読む
「警察日記」「続警察日記」と同じで、久松静児、井手俊郎、姫田真佐久、木村威夫と、非常に豪華スタッフ。50年代日活に多い文芸もの。
家の中の会話のシーン、カットを割って角度を変えてもキメキメで本当によ>>続きを読む
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中平康の4作目だと思われる。撮影は姫田真佐久。
六平太(フランキー)が牛乳配達に慣れてくるころからグググっとおもしろくなる。壁にやたらと日活映画のポスターが貼ってあったり、宍戸錠(さわやかイケメン役>>続きを読む
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「拳銃無頼帖」シリーズの最終作で、番外編。「拳銃無頼帖」シリーズは山崎巌と松浦武郎で交互に脚本を書いていて、最後の2作でも、高橋英樹主演が山崎巌、こちらは松浦武郎。
ただ、これには抜き打ちの竜は出>>続きを読む
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小林旭、浅丘ルリ子主演、斎藤武市監督のコメディ「暴れん坊」シリーズの第2作
この作品、ところどころに大人数の長回しがあって、よくできている(助監督が神代辰巳で、斎藤武市監督の助監督だったようだ。この>>続きを読む
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赤木圭一郎の死後、竜を高橋英樹が演じて作られた「抜き打ちの竜」シリーズ5作目。脚本は1作目と同じ山崎巌。
撮影の永塚一栄という人がうまいのか、画面が決まってるし、カメラや人の動かし方もうまい。かなり>>続きを読む
無実の罪のケイリー・グラントが脱獄して、ジーン・アーサーの別荘に逃げ込んだが、そこに別荘の新しい借り手の法律家・ロナルド・コールマンが現れる。
長尺(4部構成?)で、普通の映画と勝手が違う。話の展開>>続きを読む
これも長尺で、普通の作品とは勝手が違う。短めのエピソードを積み上げてできている感じだろうか? それで各エピソードに驚きの展開があったり、主人公2人の丁々発止のやりとりがあったりして面白い。「群盗荒野を>>続きを読む
モノクロ、シネスコ、59年、中平康監督の群像劇。原作は田口竹男の戯曲だと思われる。
舞台が京都で、町並みや、主人公の家がいかにも古都な格子戸の家、置屋も出てきて、美術は繊細。いかにも日活らしい美しさ>>続きを読む
宍戸錠主演のケイパーもの。
日活で、姫田真佐久以外の撮影でこれほどうまい作品は珍しい? 全体的に引きのカットが決まっているし、丁寧につないであると思う。ちょっとびっくりした。とても好みの作品。うまい>>続きを読む
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高校生の和田浩司が街のやくざと戦う話。監督は鈴木清順(清順っぽいケレン味のあるシーンは少なめ? それでもうまいと思うけど)。
和田浩司はアクションがうまくて、クライマックスで2人を同時に倒すところな>>続きを読む
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(ややネタバレ)
中平康の第1作に当たるようだ。脚本は新藤兼人、銀座を舞台にしたサスペンスで面白い。音楽では、ドラムにフランキー堺の名前。
銀座とはいえ、裏通りはまだ素朴な雰囲気で、どこかの普通の町>>続きを読む
フランス映画のような音楽、くすんだ色味の映像で、60年代後半〜70年代っぽい雰囲気。内容は日活アクションというより、50年代の日活ノワールのような感じもする。カラー、舞台は日本なのに、雰囲気が出ている>>続きを読む
「新婚道中記」と監督脚本が同じで、こちらが先に作られたようだ(脚本のヴィナ・デルマーは映画や舞台の脚本、小説を手がけた夫とのチームらしい)。
コメディの「新婚道中記」と違って、こちらは親子の関係と夫>>続きを読む
61年、カラー、シネスコ、松尾昭典監督、前田満洲夫助監督、星川清司脚本。タイトルの「銃」はガン(宍戸錠の役名)。日活アクションとしては毛色が変わってるけど、好きな作品。
設定は任侠ものによくある、良>>続きを読む
クレア・トレバーの歌のシーンがエモくてすごい。あのキャラクターの人生が走馬灯のように駆けめぐる感じがする(そういえば「アスファルト・ジャングル」のダンスシーンも良かった)。
クライマックスで、1対5>>続きを読む
36年、モノクロ、スタンダード、レオ・マッケリー監督
スクリューボールコメディの有名作らしい。ネタバレしない方が良いかもしれないので詳しく書けない。普通のラブコメだと思っていたら、途中から予想外の展>>続きを読む
原案、構成が手塚治虫、声の出演で西村晃(キラー=吉良)
「101匹わんちゃん大行進」を意識して犬にしたのかな。音楽はジャズで、ニューヨークのような都会が出てきて、犬たちが「ウエストサイド物語」のよう>>続きを読む
小林旭の大ヒット作。これを受けて同じ斎藤武市監督による「ギターを持った渡り鳥」が作られシリーズ化、翌年の60年に日活は裕次郎や小林旭などをフィーチャーしたアクションを量産するようになった。
この作品>>続きを読む
61年、カラー、シネスコ、舛田利雄監督、姫田真佐久撮影。
ここのデータにはないけど原作・脚本は「拳銃無頼帖シリーズ」の2作目や千恵蔵のギャングものを手掛けた松浦健郎。
バディもののアクションコメデ>>続きを読む