hummingbirdさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

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壮烈新選組 幕末の動乱(1960年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

60年、カラー、シネスコ。大映時代劇のようなシックで大人っぽい雰囲気で、東映時代劇としては珍しいタイプ。

新選組の結成、芹沢鴨との対決、池田屋事件、伊東甲子太郎との対決という史実を軸に、フィクション
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雄呂血の秘宝 完結後篇(1955年製作の映画)

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「雄呂血の秘宝」の後編。55年、モノクロ、スタンダード。東映マークがカラーのとは違うもの。

この作品、割と好きだな。人物の撮り方は素朴な感じだけど、カメラワークのあるシーンが普通の作品よりもダイナミ
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新選組(1958年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

東映のオールスター時代劇。盛りだくさんで豪華。58年、シネスコ、カラー

近藤に千恵蔵、土方に山形勲。対する尊皇攘夷派には月形半平太(大友柳太朗)、鞍馬天狗(東千代之介)というフィクションのキャラクタ
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警視庁物語 十代の足どり(1963年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

22作目。多摩川で10代の少女の遺体が見つかる。63年、モノクロ、シネスコ。

少女の足取りの捜査から、当時の高校生や大学生の風俗が描かれる。「17歳以下(=高校生)というと、みんな終戦後に生まれたわ
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ビリーブ 未来への大逆転(2018年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

ルース・ベイダー・ギンズバーグの半生を描いた作品。

作品の中心になるのが、男性が不当に排除された法律に関する裁判で、この話がすごく面白い。舞台は70年代だけど、判事や相手の弁護士の発言内容は、いまだ
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ブラックブック(2006年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

ナチス統治下のオランダを舞台に、戦争に翻弄されるユダヤ人女性を描いたサスペンス。

ユダヤ人女性がレジスタンス活動に身を投じるまで→潜入→戦後という構成。

キモは戦後があること。戦争中に起きた事件の
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デッドラインU.S.A.(1952年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

ボギーが売却目前の新聞社の編集長を演じる作品。

テンポよく、複数のストーリーが展開して気持ちよく見られる。ただし、最初の1/3で膨らませたキャラクターやエピソードが後半に生かし切れてなくて、ラストも
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過去を逃れて(1947年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

モノクロ、スタンダード、47年。甘さと切なさがあるノワール。

セリフがしゃれていたり、チャンドラーの作品の世界の雰囲気があって、ロバート・ミッチャムはマーロウに見えると思ったけど、別の作家の原作だっ
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雄呂血の秘宝(1955年製作の映画)

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前後編の前編。義経の息子・東千代之介の活躍を描く伝奇ロマン。55年、モノクロ、スタンダード。

見どころは変化球の設定と豪華キャスト? 時代は鎌倉? 東千代之介は青森県のアイヌの里に隠れ住んでいる設定
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逆襲 天の橋立(1961年製作の映画)

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「怪獣蛇九魔の猛襲」の続編で、豪傑・石見重太郎の仇討ちを描く。モノクロ、シネスコ

前半は仲間が集まってくる楽しさ、後は短い説明セリフでつないで、ほぼアクション(ひょっとしたら、逸話の名場面集的な構成
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お世継ぎ初道中(1961年製作の映画)

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61年の里見浩太朗主演作。里見浩太朗はハンサムで性格もいい若様で、得意の歌も披露。モノクロ、シネスコ。

内容はロードムービーのドタバタコメディで、東映時代劇っぽくない。出演者にいつもの俳優が少なく、
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姫君一刀流(1959年製作の映画)

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大川恵子さん主演の復讐劇。

大川さんのチャンバラシーンも。特に中盤のお座敷で、後退しながらあいくちで立ち回りするシーンが、ワンカットなのによくできている(アクションは吹き替えもあるけど、大体は違和感
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怪獣蛇九魔の猛襲(1961年製作の映画)

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里見浩太朗主演の中編(主演は割と珍しいと思う)。蛇九魔で「ジャクマ」。モノクロ、シネスコ

里見浩太朗が演じるのが石見重太郎(講談のキャラクターで、伝説の豪傑らしい。狒々退治の逸話があり、それを映画化
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鴬城の花嫁(1958年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

主演の2人が好きなのに、大友柳太朗が活躍するのは最後の1/3ぐらいと、出番が少ないのが残念。

さらに、明朗な東映時代劇にしては、少し下品というか、下世話で気になる。

ただ、最後は大友柳太朗の将軍姿
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警視庁物語 全国縦断捜査(1963年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

シリーズ21作目。80分の長編。刑事たちが沖縄、秋田、三重県四日市に飛ぶ。

シリーズのいつもの作品とは趣きが違って、当時の風景ではなく、近代化していく日本が収められている。テーマは過去・未来への期待
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二発目は地獄行きだぜ(1960年製作の映画)

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千恵蔵の「地獄」シリーズ3作目? いつものメンバーがどんどん登場して、今回はどんな話?と考えるだけで楽しい。

佐久間良子、久保菜穂子、小宮光枝の女性陣や、三島雅夫、柳永二郎、南庸、堺駿二などの助演陣
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女渡世人(1971年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

藤さんかっこ良すぎ。藤さんに任侠やらせようと考えた人天才。同性が見て違和感がない女性で素敵

ストーリーは大道の任侠もので、見せ場が盛りだくさん。ところどころ西部劇(マカロニ?)のテイスト。娯楽的な内
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警視庁物語 ウラ付け捜査(1963年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

20作目。18、19作が夏だったけど、今作は冬。キャストが前回と同じで、監督が新しい人に交代。撮影はシリーズの「十五歳の女」などの中沢半次郎

今回は刑事たちは警視庁にいる。警視庁の部屋のセットは多分
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警視庁物語 19号埋立地(1962年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

シリーズ19作目(なので19号?)。埋立地から数珠を手にした死体が見つかる。

キャスト・スタッフは前回と同じ(2本撮りしているらしい)。星美智子が久しぶりに出ている。

脚本は長谷川さんが以前別の番
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警視庁物語 謎の赤電話(1962年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

18作目。オリジナルの画像が悪くて、長らく幻の作品だったもの。初期の作品に似た構成で、見どころも多い。

誘拐事件→科学捜査→捕物の構成。中盤で描かれる逆探知の方法がすごく原始的でびっくり(警視庁のレ
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警視庁物語 十二人の刑事(1961年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

17作目で長編。監督は村山新治。松島のホテルで女性が殺され、宮城県警の刑事が捜査のため東京へ向かう。

歴代の出演者が刑事役でゲスト出演してるのが見どころ。浜島進と木村文武は宮城県警の刑事で、なまりが
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続・道場破り 問答無用(1964年製作の映画)

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前作の「道場破り」と話のつながりはなし。原作は山本周五郎(短編「大炊介始末」)。道場の若殿が乱心した原因を探るサスペンス。

非常に先が気になるストーリーでそれだけで見てしまう。監督・撮影と経験豊富な
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めくらのお市物語 真っ赤な流れ鳥(1969年製作の映画)

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いつも見ない時代の作品なので、いろいろよく分からない。

この時代の流行りなのか、被写体がカメラに近くて、テレビに似てる。セットで撮影しているので、大映時代劇のような不思議な雰囲気。

1/3がお市の
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波の塔(1960年製作の映画)

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松本清張原作、中村登監督。原作はラブストーリーらしく、清張はそういう作品も書いていたようだ。

監督の「危険旅行」の有馬稲子、将来監督と「夜の片鱗」で組む桑野みゆきが、全く違う役をやっていて、こちらも
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風の視線(1963年製作の映画)

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松本清張と「この広い空のどこかに」「涙」の楠田芳子脚本という取り合わせ(監督も「涙」の川頭義郎)。

男女4人の関係が徐々に明らかになる、ミステリアスな展開。楠田さんが脚本なので、松本清張の割に女性が
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道場破り(1964年製作の映画)

4.0

64年の松竹の時代劇。脚本が小国英雄、原作は山本周五郎「雨あがる」。脚本だけでなく、全体的に黒澤明の娯楽時代劇のような味わいで面白かった。

長門勇の初主演作らしく、丹波哲郎、岩下志麻、倍賞千恵子ほか
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太陽の季節(1956年製作の映画)

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どんな大胆な話かと思ったら、垢抜けない男子が粋がってるような感じ。大学生かと思って見たけど、高校3年生の設定で、そう考えると大胆かも。

海やボート、音楽、英子のファッションなど、フランス映画のような
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生きとし生けるもの(1955年製作の映画)

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山本有三の原作を、橋本忍が現代に置き換えた作品。ボーナスの支払いミスを発端にした群像劇で、社長とその周囲の人間と、普通の社員が対比される。

先が気になる展開、キャストが魅力的で面白い。裕次郎前の日活
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俺は待ってるぜ(1957年製作の映画)

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脚本は石原慎太郎。前半が裕次郎と北原三枝が出会う話で、後半が裕次郎が兄を探すサスペンス。

慎太郎は本職ではないので、全体的の構成などあまりうまくいってないと思う。セリフも芝居がかっているけど、この監
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女吸血鬼(1959年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

中川信夫監督、天知茂の吸血鬼もの。タイトルの「女吸血鬼」は出てこない。

作品を通して天知茂の吸血鬼ぶりがやっぱり見もの。新東宝らしい独特のチープさが内容に合ってなくて、前半は今ひとつに感じるけど、ク
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雪夫人絵図(1950年製作の映画)

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溝口健二監督の誕生日に。戦後のリアルな生活を描いた「夜の女たち」の次の次の作品なのに、「雨月物語」「山椒太夫」に近い重厚なテイストになってる。

珍しいことに、この作品はアップも、同じ場面を別の角度か
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嵐を呼ぶ友情(1959年製作の映画)

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同じ監督の「嵐を呼ぶ楽団」のようなジャズバンドの話かと思ったら、メインは親子の確執。小林旭がシリーズものをやり始める前の作品のようだ。

川路民生と沢本忠雄のダブルトランペットがすごく絵になっていて、
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さいころ奉行(1961年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

千恵蔵主演、61年のオールスター時代劇

江戸を騒がせる世直し党の事件に、千恵蔵と、彼が出会った人々が絡む。

金さんは千恵蔵が何度も演じている当たり役。遊び人の金さんの時と、お白洲の金四郎の時のセリ
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わが町(1956年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

織田作之助原作(監督と仲が良かったらしい)。大阪の長屋で暮らす男の人生を明治・大正・昭和を通して描く。

川島雄三にしては珍しく、とてもオーソドックスな内容だと思う。

主人公のターやんは個性が強く、
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月蝕(1956年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

殺人が起き、被害者を知っていた男たちが、過去を振り返る(このパターンは元ネタがあるんだろうか?)。過去が少しずつ明らかになっていくのと、なぜ殺されたのか?という興味が続き面白い。

すごい長回しがある
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お転婆三人姉妹 踊る太陽(1957年製作の映画)

4.5

梅次先生、日活時代のミュージカル。

主人公の三姉妹にペギー葉山、芦川いづみ、浅丘ルリ子、お母様は轟夕起子。男性陣が、フランキー、岡田真澄、裕次郎、安部徹と超豪華。

さらに、月丘夢路、新珠三千代、北
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