mszさんの映画レビュー・感想・評価

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青春18×2 君へと続く道(2024年製作の映画)

3.5

テッパン涙ネタに落としていくのはもうやめてくれ…がっかりする。
映像はずっと美しく、"トンネルを抜けるとそこは雪国であった"のシーンは美しすぎて涙が出るほどだった。映画館で観てよかったと思えた。
いつ
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リトル・エッラ(2022年製作の映画)

3.8

世界、すべてこうであれよ、優しくてあったかい
オットーが健気で優しくて自分の世界がきちんとあってめちゃくちゃ魅力的だった

悪は存在しない(2023年製作の映画)

4.0

果たして自分だったら。会話ではなくて対話ができるか、自問自答し続けた。
カメラワークの妙と音楽の素晴らしさ。
淡々と、だけどどことなく不穏なムードの中に放り込まれる魅力的な会話劇。
呆気にとられるしか
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(2017年製作の映画)

3.0

バームクーヘンをああやって食べなくなったのはいつからだろうな

パビリオン山椒魚(2006年製作の映画)

2.6

なに一つ理解できるとこがない、意味不明すぎて、それが良い
オダジョーすごいな

最初の晩餐(2019年製作の映画)

4.0

かなり好き。
実家で家族4人で食べてきた数々のごはんや、数々のエピソードが蘇ってきた。
"家族って何?"に、明確な答え返せる人っているのかな。
染谷くんが素晴らしいのはもちろん、森七菜、楽駆が本当よか
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中村屋酒店の兄弟(2019年製作の映画)

3.9

きょうだいの距離感の最適解を見たかもしれない。
藤原季節にしかない空気感て、あるよなあ。
店先で並んでタバコ吸うだけで、言葉なくとも伝わり合うようなものがあるような。
にいちゃん……

ムーンライズ・キングダム(2012年製作の映画)

3.8

ウェスの世界観爆発でありながら、ストーリーの質感は若干違っていてそれはそれで。
海辺の下手なダンス、結婚式に至るまでの一連のやりとり、好きなシーン。
スヌーピーの末路だけは納得いかない。

アボカドの固さ(2019年製作の映画)

3.3

"ダサさ“の解像度が高すぎる。すごい。
居酒屋、カラオケ、お姉ちゃんとの鍋のシーンはかなりすき

さよなら、退屈なレオニー(2018年製作の映画)

3.2

自分が大人になりきってしまったからか、多感な時期のもがきが素直に受け止められなくなってしまった。とても悲しい
レオニーのファッション可愛すぎて黄色のスウェットは買おうと思います

愛うつつ(2018年製作の映画)

2.6

純がどうしてそうなってるかの背景が端折られすぎててうーんとなりつつも、細川岳の演技力で全てOKになった。良い役者さんだな〜。女って結構切替え早いよね。

MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022年製作の映画)

3.6

タイムループものはだいたい何ループ目かでちょっと疲れるけどそんなこともなくスピード感があってよかった
正直中盤からの展開は強引だったけどそんなのどうでも良くなるくらいキャラが良くてちょっとグッと来ちゃ
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ヴァージン・スーサイズ(1999年製作の映画)

3.6

夢物語のような、目を背けたい現実のような、境界線が曖昧。
そこかしこにずっと漂う希死観念が甘いフリルと美しい女の子たちと砂糖菓子のようなお部屋に纏わりついてそのコントラストが不気味なのになぜか惹かれる
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男の優しさは全部下心なんですって(2019年製作の映画)

1.2

男もアホなら女もアホ、それ以上でも以下でもなかった
ラストにかけてみこが勝手にスッキリしてて置いてけぼり

パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

3.8

とくになんてことはない、だらだらと続いてゆく、ただそれだけなのになんだか心地が良くてすごかった
手に入らなかったものは、何年経ってもどこか美しく眩しく残り続けるのは何故なんだろう
たられば語ればキリは
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ソウルメイト(2023年製作の映画)

3.5

前半はふたりの無邪気な笑顔と済州島の景色が美しく、ただただ眩しく見惚れていたけど、中盤以降はスピード感と、時生感じる違和感に引っかかり過ぎて置いていかれそうになってしまった。
ミソにとってのハウン、ハ
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明けまして、おめでたい人(2022年製作の映画)

3.8

あまりにも"そのまま"だった
リアルよりもリアル、目の前で友達のやりとりを見ているような感じ
自分が通ってきたような、憧れてきたようなものの詰め合わせだった
山脇とらんちゃんが朝日みるとことかの、何か
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このハンバーガー、ピクルス忘れてる。(2023年製作の映画)

4.0

かなり好き、かなり面白かった。
違う惑星の変な恋人よりも好きかも、いや、どうだろう、どっちも好きだな。いや、違う惑星の変な恋人に軍配かも。でもどっちも良い。
温度感というか、なんかずーっとローテンショ
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アイスと雨音(2017年製作の映画)

3.6

圧巻のワンカット撮影。
現実と芝居の境界線が瞬時に取っ払われていく緊張感。MOROHAの差し込みが素晴らしく、映画館の音響で観たかった……
青木柚がかなり良い。

ちひろさん(2023年製作の映画)

3.2

静かで緩やかに流れていく人間模様が温かで良かった。
わざとらしくて少し引き目で見たりする部分もあったけど。
みんなそれぞれに何かを抱えているけど、果たしてそれが何なのか全てを明らかにしないところがすご
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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.0

原作同様、映画もすごく優しかった。三宅監督の映画はしっかり人間の中身に焦点があてられていてとても好き。
家族でも恋人でも友達でもない、しかも"異性"だからこそ保てる程よくて湿っぽくならない距離感である
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熱のあとに(2023年製作の映画)

3.3

正解探すのナンセンスな映画。愛は全部エゴ、エゴの究極がとどのつまり愛の究極なのかもしれん。
わたしが"愛"だと思うものはやっぱり現実的なものと紐づいているなんだなとも。共に暗闇の底で溺れることが愛だと
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

3.5

良い意味で、シネコンで上映されるべきだし大多数の人が良かった!っていうだろう作品だった。大人が観ても置いてけぼりにされなくて良かった。原作も読みたい!
山下監督だから、人物みんな魅力的に撮られているだ
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.5

ストーリー自体は明快な感じがするのだけれど思うところがありすぎるし、全てが何かのメタファーに思えて思考が止まらずかなり疲れた…ので振り返るべくパンフレットも購入。
単純な気持ちでみると、ファッションも
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違う惑星の変な恋人(2023年製作の映画)

4.1

評価分かれそうだけどかなり面白かった!
気まずさの魔術師か?と思うくらい、気まずい(でも愛しい)会話劇が繰り広げられる。"愛なのに"でヘタですよね?て言われてる中島歩が好きすぎたのだが、それと同系統の
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ショーイング・アップ(2023年製作の映画)

3.6

こういう空気感の映画好き。
特に何が起こるというわけでもないけど、リジーの感情のひとつひとつが自分の中にもある、向き合いたくない感情のような気もして少しチクチクしたりなど。
私は凡庸な人間で、だからこ
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笑いのカイブツ(2023年製作の映画)

3.7

答えのないものを突き詰めることのしんどさよ。ずっと緊迫してて尖ってて触れるもの全てを刺し殺しそうな岡山天音の目つき、纏うオーラが凄すぎた。凄まじすぎる。
何も持たないこちら側の人間からすると、あれだけ
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ニューヨーク・オールド・アパートメント(2020年製作の映画)

3.0

タイトル、予告観てほっこり青春映画と思いきや、どシリアスでびっくりした。中盤以降から坂道を転がるように追い詰められ、わりとしんどい。
こんなことあるかいな(有らないでくれ)と思う反面、きっと大なり小な
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ゴーストワールド(2001年製作の映画)

4.3

最強の世界観、最強のキャスティング。
自分はたぶんレベッカ側の人間なので、イーニドにいらいらしながらもめちゃくちゃ羨ましかった。イーニドに全面的に共感できる人たちのこともとても羨ましい。
10代の痛々
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バグダッド・カフェ<ニュー・ディレクターズ・カット版>(1987年製作の映画)

4.4

大好きな映画だけど長らく観ていなくて配信終了に合わせて駆け込みで。
カット割や色彩、音楽の洒落感はさる事ことながら、登場人物が皆魅力的なのが良い。悪人のいない映画は心が乱されなくて良い。
本当はイライ
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枯れ葉(2023年製作の映画)

3.9

淡々としているが故に、絵の可愛らしさとかひとりひとりのチャーミングさが際立つ瞬間がたくさんあって好き。
かわいくてちゃんとしたラブストーリー。
ラジオから流れる戦争の惨状が、見て見ぬふりをするなよとい
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.5

素晴らしかった。本当に良かったです。
パターソン的世界観が好きなので、そのような面白味やあたたかみ、ちょっとしたざわつきも感じさせられてとても好きでした。
音楽も秀逸。自分が生まれ育った東京のことを、
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ファースト・カウ(2019年製作の映画)

3.6

後からじわじわと、良かったかもなあ〜と思えた映画。
ジャームッシュのDEAD MANを彷彿とさせる。
ストーリーはシンプルが故に難解だった。
素朴だけどピリッとシュールさも効いててさすがだなと。音楽も
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99%、いつも曇り(2023年製作の映画)

4.0

当事者でもないのに、喰らいすぎて2年分くらい泣いた。序盤から空気が薄くて息ができなかった。素晴らしかった。
たぶん、生まれて初めて、夫婦というものの繋がりに激しく憧れた。
前評判通り、主演の瑚海監督と
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