原作同様、映画もすごく優しかった。三宅監督の映画はしっかり人間の中身に焦点があてられていてとても好き。
家族でも恋人でも友達でもない、しかも"異性"だからこそ保てる程よくて湿っぽくならない距離感であるなと思ったし、だからこそ"できることはある"んだと思う。
PMSは、女性にみんな訪れる生理に関わるものだから、同性からの方が理解が得られにくいのかもと思う時がある。(自分も日常生活に支障をきたすような辛さはないから、完璧にそのしんどさを理解できない)
周りに“だから仕方ないんです！“と言うこともなく、自分の中で向き合ってなんとか越えていこうとしつつ、相手に何かしてあげられるかもしれないと行動する山添くんと藤沢さんは本当に強い。
しかし会社の人たちが本当に……温かすぎて、ことば、態度、眼差しのひとつひとつにこころが温められてしまった。
こういうのが本当の相互理解みたいなものなのかもしれない。
