大好きな映画だけど長らく観ていなくて配信終了に合わせて駆け込みで。
カット割や色彩、音楽の洒落感はさる事ことながら、登場人物が皆魅力的なのが良い。悪人のいない映画は心が乱されなくて良い。
本当はイライラしたくも怒鳴りたくもないだろうに常に喧嘩腰になってしまう(人の怒鳴り声が苦手すぎるが故序盤がわりとつらい)ブレンダが見せる涙には、いつも胸がきゅうとする。てか、ストレンジャーがいきなり自分の領域にずかずか入ってきて、身内まで取られそうな気持ちになったらそりゃあ嫌だよなとか思う。
中盤以降、ジャスミンがどんどん開放されて明るくのびのびとしていく姿に自然とにこにこしてる自分に気がつく。
全体的には結構変だしシュールだと思うけど笑、色んなものをすっ飛ばして、心と心で人は繋がれるというめちゃくちゃ普遍的なことを感じられて好き。人と人との距離と温度というか。
デビーがToo much harmonyと言いたくなる気持ちがわかるし、それもちょっと切ないんだよな。
にしても、オリジナル版だとあのシーンは挟み込まれてないんですな。ジャスミンとブレンダの繋がりがまた別な意味を持っていた気もして(となると、プロポーズのあとのブレンダに相談してみる、がナチュラルに思える)。
