tkykさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

tkyk

tkyk

映画(624)
ドラマ(0)
アニメ(0)

ジョン・ウィック:チャプター2(2016年製作の映画)

3.8

1作目に続いて本作も2度目の鑑賞だったが地下道での銃撃戦はやはり見応えがあった。その上敵キャラが魅力的だったのも印象的で特にルビーローズのキャラはとても良かった。

ジョン・ウィック(2014年製作の映画)

3.8

ジョンウィックは既にテレビで観ていたので2度目の鑑賞だった。黒電話に象徴されるようにレトロチックな世界観が改めて見ると新鮮だった

ロスト・キング 500年越しの運命(2022年製作の映画)

3.9

普通の主婦が王様の墓を掘り当てるというストーリーだけで観たくなったが、それが実話である上に王様が悪名高いリチャード三世であるというのでより一層面白そうに感じた。

正当に評価されない主人公がリチャード
>>続きを読む

グランツーリスモ(2023年製作の映画)

4.0

ゲーマーがレーサーになるという突飛なストーリーでありながら王道のスポ根作品に仕上がっていた。
普段車に興味が無い自分でもレーシングシーンは興奮した。

福田村事件(2023年製作の映画)

3.7

映画で示されるテーマは非常に重要なものであるだけに余分な贅肉が気になる作品だった。

本作は女性キャラクターがそれぞれ独特の雰囲気を出している点が印象的だった。福田村にやってきた田中麗奈演じる静子は一
>>続きを読む

ほつれる(2023年製作の映画)

3.9

「わたし達ははおとな」に続き、加藤拓也の強烈な作家性が発揮された作品だった。この2作を通して語られるものは「一見平穏に取り繕われた関係性が次第に大きな歪みを見せ、それが噴出するまでの過程」だと言える。>>続きを読む

アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

3.9

ウェス・アンダーソン作品特有の情報量の多さやカラフルで作り込まれた画作り、カチッとしたカメラワークはまさにウェス作品を観ていると実感できた。

本作で語られるものは多岐に渡る。妻の死や演技論、宇宙人と
>>続きを読む

シャーク・ド・フランス(2022年製作の映画)

3.3

フランス初のサメ映画という売りで気になったは良いものの実際に見るとフランスならではの良さがあまり無く、フランス映画らしい雑さが気になる作品だった。
初めはマジャのあまりの真面目っぷりが少し笑えたがそれ
>>続きを読む

バービー(2023年製作の映画)

3.8

非常に作り物然とした雰囲気でありながら示されているメッセージは実に痛烈なものであり、軽い気持ちで見ながらも作品の奥深さを感じた。ただ物語の終盤は不満が残るものでもあった。

序盤から中盤にかけてはバー
>>続きを読む

イノセンツ(2021年製作の映画)

3.8

子供の純粋さ故の恐怖が描かれていた。特に猫の場面は普通であれば狂気の沙汰であるはずの行為が好奇心故の行為としてなされている事の恐怖が如実に表れていた。この事から子供には行為に対する倫理的な視点は無く、>>続きを読む

メーヌ・オセアン 4Kレストア(1985年製作の映画)

3.9

現実だったら無理がありそうな展開が本作ではすんなり受け入れられ、殆ど無計画なバカンスのように映画の流れに身を任せられた。映画のエンディングは冒頭からすると思いもよらないものであるが、その実時間に間に合>>続きを読む

エクソシスト(1973年製作の映画)

3.6

キャラクターの深掘り要素であろう場面が冗長に感じてしまい、終盤までイマイチ盛り上がりに欠けているように感じた。特に冒頭の中東の場面は終盤まで全く物語に関係ない上に何を示しているのか分かりづらかった。終>>続きを読む

冷たい熱帯魚(2010年製作の映画)

3.8

でんでんの圧倒的なパワフルさが映画全体を支配していた。そのパワフルさに圧倒されっぱなしなので2時間半があっという間だった。
でんでん演じる村田は終始躁状態のサイコパスであるが、彼のサイコパス的な行動が
>>続きを読む

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

4.0

性格の異なる4姉妹が魅力的だった。結婚することが女性の幸せだとされた時代にあって作家として大成しようとするジョーをシアーシャ・ローナンが力強く演じていたと思う。
物語後半まで実家は父親不在の女性だけの
>>続きを読む

レディ・バード(2017年製作の映画)

3.8

田舎の鬱屈した生活から抜け出そうとする主人公に共感できたし、親との反発や都会に憧れる部分は何となく自分と重なっているようにも感じた。
ビーニー・フェルドスタインの信頼出来る親友感は全編通して良かった。
>>続きを読む

ロブスター(2015年製作の映画)

3.9

奇天烈な世界観であるがワンアイデアを発展させて展開される物語はとても興味深かった。奇妙な世界観と無機質な演技が相まってシュールに感じられる場面が多く、笑ってしまう場面もあった。
ホテル内部を映す場面は
>>続きを読む

ヤング≒アダルト(2011年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

人は少なからず過去に囚われて生きている存在であり、それも含めてありのままを肯定して良いのだと思わせてくれる作品だった。
最後まで主人公はダメ人間のままであるが過去に流産した経験があることが明かされると
>>続きを読む

インスペクション ここで生きる(2022年製作の映画)

3.8

黒人のゲイである主人公が海兵隊に入隊するというのは並大抵のことでは無いと思う。それに加えて母親は自分を受け入れていないとなると自分の心の支えを見つけるのはかなり難しいはずである。それでも必死に訓練に耐>>続きを読む

ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

4.1

とにかくマクガフィンを巡るストーリーは漠然としていて何が何だか分からない状態ではあったが、アクションは非常に楽しめた。特にローマでのカーアクションは映画館の大音量も相まって腹に力が入るほどの迫力だった>>続きを読む

アデュー・フィリピーヌ 2Kレストア(1962年製作の映画)

3.8

登場人物同様にストーリー展開も自由気ままに動き回る作品だった。大胆に途中の描写を省いたり、話があちこちに移り変わったりするので作劇上の滑らかさは感じられなかったが、それでも見入ってしまうのは画面の豊か>>続きを読む

パパラッツィ(1963年製作の映画)

3.5

ブリジット・バルドーが誰もが写真を撮りたがる存在であるのはよく伝わった。カメラマンが延々と愚痴を話していたのは面白かった

ミッション:インポッシブル/フォールアウト(2018年製作の映画)

4.0

相変わらずと言うべきか途中から観客を置き去りにするようなストーリー展開だったがジョン・ラークを巡るサスペンス感は感じられた。
「フォールアウト」の名に相応しくとにかく垂直方向のアクションがてんこ盛りな
>>続きを読む

ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション(2015年製作の映画)

3.9

冒頭の飛行機にしがみつくシーンのインパクトが非常に大きかった。USBやシンジケートを巡る展開は何のために何をしているのか分からない部分が多かったが、ウィーンやモロッコでの作戦は見応えがあった。それに加>>続きを読む

ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル(2011年製作の映画)

3.9

本作のビルよじ登り等のアクションが見応え抜群だったのは言うまでもないが個人的にはレア・セドゥの色気がとても印象的だった。中盤で退場するのが勿体ない程だったし、報酬はダイヤという設定も彼女だったらアリに>>続きを読む

ミッション:インポッシブル3(2006年製作の映画)

3.8

上海でのビルからの飛び降りシーンは「そんな訳ある?!」と思うトンデモシーンだったし、研究所に忍び込んでマクガフィンを手に入れる過程をバッサリと省いているのもトンデモ展開だったがそれがアリに思えるのはミ>>続きを読む

Pearl パール(2022年製作の映画)

3.9

話としては田舎の抑圧された女性が狂気を帯びる話であり、オーソドックスに感じられるがパールを演じるミア・ゴスの顔面の画力一発で魅了させる作品だった。行動だけでなく彼女の表情から異常さを感じさせる点は非常>>続きを読む

リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)

3.4

タイムループのアイデア1発の作品であるがイマイチそのアイデアが発展して面白さに繋がっていくという事が無いように感じた。タイムループものは幾らでも作られているので如何に斬新だったり巧妙な仕掛けを作るかが>>続きを読む

アシスタント(2019年製作の映画)

3.8

全く派手な事が起きない淡々とした1日を見せられているはずが、巨大な差別的構造を滲ませており、それがごく身近なものであることを痛感する辺りにドキュメンタリータッチの本作の見事さを感じた。
冒頭から朝早く
>>続きを読む

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.7

直前まで完全シークレットだっただけに劇場は満席だったが、満を持して見せられたものは大衆受けからは程遠いものだった。
なんの説明も無く示される異世界はとても寓話的であり、ストーリーは明確な起承転結が無い
>>続きを読む

仁義なき戦い(1973年製作の映画)

4.0

古き良き日本のヤクザ映画を観ることが出来たと思わせる傑作だった。序盤は戦後復興の状況と合わせたかのように作品自体もカオスな状況だったが山守組が結成されてからは外部組織との抗争や内部での権力闘争を丹念に>>続きを読む

怪物(2023年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

三幕構成によって歪さや上手くなさが感じられる作品だった。特に保利の描写は全くフェアでないように見えた。
第一幕では粗野な態度が目立ち、教師失格な人物として描かれるが、第二幕では生徒思いの誠実な教師とし
>>続きを読む

エレクション 死の報復(2006年製作の映画)

3.9

前作以上に暴力度合いが増した権力抗争ドラマになっていた。前作では穏やかに見えたロクが権力の座に就くとそれに固執する人物に変貌しており、権力の恐ろしさが表れていて良かった。ただそれ以上にジミーのカッコ良>>続きを読む

M3GAN/ミーガン(2023年製作の映画)

3.8

AIのホラー的要素を手際よくエンタメにしている佳作だった。ケイディがミーガンに傾倒していく過程やその危険性をしっかりと示しているので直接的な描写が無くても不穏な存在感が表れていた。
終盤の直接対決はな
>>続きを読む

エレクション 黒社会(2005年製作の映画)

3.7

香港マフィアの渋いカッコ良さを堪能できる作品だった。香港映画は何となくアクションのイメージがあるので本作もアクションがてんこ盛りなのかと思っていたがアクションや暴力シーンは後半までほとんど無く、意外だ>>続きを読む

スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

3.9

結論としては尺が長い事だけが印象に残った作品だった。冒頭のスパイダーグウェンのアクションなど全体的にアクションシーンは非常に見応えがあり、その点ではとても良かったがスパイダーバースに関する展開が長った>>続きを読む