月うさぎさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

ドリームプラン(2021年製作の映画)

3.6

テニスが好きで、試合の放映は良く観ていました。ビーナスもセレナも若い頃から見知っているつもりでした。でも、父親の事はそれ程気にした事はありませんでした。
この父あってこその彼女たち。
その「プラン」は
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ズートピア(2016年製作の映画)

4.5

娘の推し映画でしたが予想を遥かに上回る良作。
キャラ良し、音楽良し、映像良し、ストーリー良し、テーマ良し、落ちも良し。
(唯一日本語吹き替えの上戸彩の泣きの演技だけは残念レベル。ウソ泣きしてるのか
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マリー・ミー(2022年製作の映画)

3.8

ジェニファー・ロペスによるジェニファー・ロペスのための映画になっていると反感を招いているようだけど、観ていて楽しいラブコメ&音楽映画。ギンレイの最後の上映の1本。みんなが元気になれる作品としてチョイス>>続きを読む

君を想い、バスに乗る(2021年製作の映画)

2.8

RRRを観た余韻から全く脱することができず、クールダウンしないと…な私
今日はギンレイホールの最終日。行きたい
飯田橋の歴史ある名画座。「キネマの神様」(小説版)の舞台にもなっていたファンの多い映画館
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RRR(2022年製作の映画)

5.0

上映終了と同時に拍手が!私も拍手。
退出までの間に笑声と囁き。幸せな空気。
きっとみんな同じ気持ち。
映画館で観るべしという推しをいただき観てきました。
満点以下は失礼かと思いました。インド映画苦手な
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ハンガー(1983年製作の映画)

2.5

映画の冒頭はバウハウスのライブシーン。曲は「Bela Lugosi’s Dead」。これが思い切り過激でダークで怪しい。人によってはドン引きするでしょう。デヴィッド・ボウイとカトリーヌ・ドヌーヴのカッ>>続きを読む

アトミック・ブロンド(2017年製作の映画)

4.5

ヤバい!曲が好きすぎる♪
知ってる曲が多いけれど知らない曲も好みのサウンド。

デビッド・ボウイのCat People (Putting Out Fire;1999 Remastered Versi
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フレディ・マーキュリー:キング・オブ・クイーン(2018年製作の映画)

2.5

お願い、全部は信じないで〜!!
QUEENのヴォーカリスト、フレディ・マーキュリーの生涯を証言や写真で振り返る典型的伝記ビデオ映像。なのですが。
EMI(レコード会社)の関係者やジャーナリストやカメラ
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スターダスト(2020年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

この頃ミュージシャンを描く映画が目立つ。
本人出演のドキュメンタリー、周りにいた人々の証言や過去の映像から迫るドキュメンタリー、役者が演じる伝記的ドラマ。
本作「スターダスト」はデヴィッド・ボウイを役
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ランディ・ローズ(2022年製作の映画)

2.7

Diary of a Madman は今でも私のオールタイム・ベスト・アルバムだ。
オジー・オズボーン・バンドというよりは結局はランディ・ローズのサウンドが好きだった。その後のオジーを聴かなくなったの
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ジョゼと虎と魚たち(2020年製作の映画)

3.5

この映画も「解放」を描いた作品でした。
ジョゼは閉ざされた心と孤立からの、ヨンソクは無自覚な子供性からの。
暗い映像と明るく眩い映像の対比も新鮮
水族館のシーンは特に美しかったです。
韓国映画なのだけ
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解夏(2003年製作の映画)

3.0

この映画のラストが残念でした。私のイメージでは白い百日紅の花が満開に画面いっぱいに広がっているはずでした。
ここまで丁寧に描いたなら、なぜラスト、もっとも大切な言葉をカットする?
これでは、障害者
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博士の愛した数式(2005年製作の映画)

3.8

原作は2004年第一回「本屋大賞」を受賞した小川洋子氏の大ヒット小説。

事故の後遺症で記憶が80分しか持たない数学博士と通いの家政婦(シングルマザー)と彼女の10歳の息子の温かい心の交流を描いた名作
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メメント(2000年製作の映画)

4.0

時は悲しみを癒す。大きな悲しみも、長い時がゆっくり静かに忘却の彼方に運び去る。
しかし時を知らない彼が癒やされることはあるのだろうか?それとも癒やされたくなどないのだろうか?

「メメント」はラテン語
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インセプション(2010年製作の映画)

4.4

映像の迫力に圧倒され、夢のイマジネーションに驚かされ、不可思議な非現実世界に取り込まれる。なんともパワーのある映画。と、同時にこちらも観るのにパワーを使う映画。
これもまたアイデンティティの不安を題材
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シャッター アイランド(2009年製作の映画)

3.8

これぞサイコホラー。事実と思っている事が覆される恐ろしさ。
こういう表現、演出は映画ならではの得意技。
人はいかにして「自分」を認識するのか?
犯罪と精神疾患という異常な行為を行う人の姿から人間の本質
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トータル・リコール(1990年製作の映画)

3.0

俗悪であろうが醜怪であろうがインパクトを与えた方が勝ち。それにしてもこの映画、ほとんどの人にとって記憶に残るシーンとは、ストーリーにほぼ関係ない(むしろ邪魔な?)衝撃映像ばかりだとは…
CGではなく特
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コラテラル・ダメージ(2001年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

2001年秋の公開予定が9.11のテロにより延期されたらしい。
消防士がテロと戦うストーリーだからです。
ヒーローの美談として米国としてはウエルカムなんじゃないの?と思うでしょう?
違ったんです
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252 生存者あり(2008年製作の映画)

2.8

巨大災害が首都東京を襲うパニック映画
なはずが、パニックは最初だけですね。

東京に震度5の地震が起こった数日後、地殻変動で海底噴火が起き、石つぶてのような雹が襲い、史上最大規模の巨大台風が発生し大雨
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バックドラフト(1991年製作の映画)

2.8

大人が真剣に火遊びごっこをしている映画…
今ではUSJのアトラクションになっている事で知られていますね。
この映画の主役は「火」です。
「火は生き物だ」と語られているように、消防士たちは火と戦って
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オンリー・ザ・ブレイブ(2017年製作の映画)

4.5

後に来ます。ずっしり。軽い気持ちで見たのだけれど、引き込まれました。
ホットショットと呼ばれる森林消防士の物語ですが、これは何も情報を取らずに無防備な状態で見てほしいですね。私のように。

見所
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WOOD JOB!(ウッジョブ)神去なあなあ日常(2014年製作の映画)

3.6

WOOD JOB!はGOOD JOB!
いいタイトルです。ユーモアがあって映画の中身(林業)が示唆されていて、映画のコメディなテイストともマッチしている。キャッチーで良くないですか?
三浦しをんの「神
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キネマの神様(2021年製作の映画)

1.5

このレビューはネタバレを含みます

「タイトル詐欺」です。原田マハ原作と謳ってはいけない。同じなのは主人公のおっさんの名前だけ。
「キネマの神様」というタイトルだけ借りてオリジナルとして発表すべきでした。題名には著作権はないんだし。 
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蒲田行進曲(1982年製作の映画)

4.0

当時2本立てで鑑賞したのですが、衝撃的で忘れがたい映画となりました。
きっとあの頃だからこそ響いた価値が、今では見つけにくいだろうことを思って、当時の評価として⭐︎つけてます。

落ち目の映画スターと
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大誘拐 RAINBOW KIDS(1991年製作の映画)

4.5

天童真の原作小説「大誘拐」(1978年)が最高に大好きです。全ての人に読んでもらいたいのですが、この映画もいいですよ。
いきなり始まる「出直しブルース by憂歌団」
100%昭和なブルースバンド。渋す
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万引き家族(2018年製作の映画)

4.5

第71回カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞したと知り、観に行きました。ミーハーです。
この映画に最高の賞を与えた映画人達に感嘆です!
いわゆるヒューマニズムの作品ではありません。
映像美も斬新
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老後の資金がありません!(2020年製作の映画)

3.0

「老後の資金は4000万円必要です!」だと〜?!から始まる物語。 

天海祐希、単独主演とあったけれど、草苗光子とのダブル主演と言うべきです。 
いや、草笛光子を主役に据えても良かったくらいだ。日本の
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人生はビギナーズ(2010年製作の映画)

4.0

映画を面白いと思う時、自分とかけ離れた世界や設定であるからこそ、という部分が大きいのかもしれない。
「カモン カモン」と同じ監督作品
こちらを後から観ましたが、本作は素直に楽しめた。私の親は同性愛者で
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カモン カモン(2021年製作の映画)

2.5

子どもが好きと迷いなく言える人はきっと、その昔幸せな子どもだったに違いない。
この映画が最高だったと躊躇なく言える人もきっと、迷いのない大人に違いない。
私は観ていて疲れた。森の中で大声で喚くシーンが
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スイング・ステート(2020年製作の映画)

3.5

スティーヴ・カレルがまたも、というべきか、今回はというべきか。とても際立ったキャラクターを演じている、ポリティカル・コメディー。
民主党vs共和党の選挙バトルを皮肉たっぷりに笑い飛ばしてくれる。
メデ
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イリュージョン(2020年製作の映画)

4.0

あれ?続編か?と思いますよね?違います。ロシア映画です。
グランド・イリュージョンを意識した演出は見られますが、全く別の作品で、
意外や(失礼)面白いし、よくできたエンタメ映画でした。
凄腕イリュージ
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グランド・イリュージョン 見破られたトリック(2016年製作の映画)

2.5

グランド・イリュージョンの続編。なのに邦題に2の文字がどこにもないのはワザとですか?間違って観てしまう人狙いですか?しかもこの続編。ウッカリ1を観る前に観てしまったらあら可哀想!!とんだ悲劇です。完璧>>続きを読む

グランド・イリュージョン(2013年製作の映画)

4.4

トリックもストーリーの謎も全部解っちゃったという人、嘘発見器にかけますよ(笑)
騙されるのが異常に嫌な人は映画やマジックショーを観ちゃダメでしょ。それよりカウンセリングに行った方がいいですよ。
という
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セブン(1995年製作の映画)

3.7

「罪と罰」ーーこれはキリスト教文化にとっては精神の底辺にあるテーマなのです。
洋物文化で育った私ですが、なぜか日本文化の精神基盤がしっかりあって(何故なんでしょうね)どうもこの「罪と罰」テーマを堂々と
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ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

3.5

これは日本映画ではないか!!もはや、今後、日本のノワール系のコメディ映画は成り立たないだろう。この映画に比べられたらきっと可哀想な位にチープにみえて仕方ないだろうから。

日本の小説や漫画が原作でも、
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スピード(1994年製作の映画)

4.4

ノンストップ・アクション。この映画にあるのは単なる疾走感ではない。本当にバスがずっと疾走し続けているんだから!
タイトルもシンプルにSPEED!
誰もが映画に釘付けになるでしょう。
実写のカーアクショ
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