月うさぎさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-(2018年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

ドラマファンへのサービス映画です。
冒頭3分間で端折ったドラマのおさらい。
フライトドクターの意義という基本の説明ではなくて、単に登場人物の過去の紹介。ドラマの映像を細切れにして早送りしただけみたいな
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任侠ヘルパー(2012年製作の映画)

3.7

「任侠道。弱きを助け、強きを挫く。命を捨ててでも義理人情を貫く。俺はそんな、本物の極道になりたかった」
憑依型俳優、草彅剛を誰もが絶賛。
本物のおっかない人です。終始目つきが違う。
凄まないのに悪意や
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ハナレイ・ベイ(2018年製作の映画)

3.5

村上春樹の短篇小説の映画化作品。彼の小説を映画化したがる人が多いのはなぜでしょう?ストーリーはスッキリしないことが多いし、短篇の場合はストーリーどころかエピソードしか書いてないことさえあるのに。
独特
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リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

3.3

すみません。勝手に音楽映画と勘違いしてました。タイトルのリコリス・ピザがレコード店の名前で、LP(レコード)板を意味していると聞いたせいです。そして個人的にはトレイラーにBowieのLIFE ON M>>続きを読む

わたしは最悪。(2021年製作の映画)

3.5

「運のいい奴は幸せになれない」
実はこれ「ドラゴン桜2」の中のセリフなんだけど、なかなか深いですね。
運が良くなんでも手に入る人は自分の幸運を知ることができない。簡単に手に入れたものは簡単に捨てて違う
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バック・ビート(1993年製作の映画)

3.5

THE BEATLESのデビュー前、ハンブルグの修行時代にフォーカスした映画。
最近よくある「出来事はほぼ実話でエンタメ味付け」というスタンスではなく、半分はフィクションの映画です。
ビートルズのでは
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ザ・ギフト(2015年製作の映画)

3.4

Bad things take be a gift

「悪いことがあってこそ、良いことに気づくこともある。正しい心を保ってさえいれば悪い出来事も贈り物になる。俺はそういう風に考えることにしている」
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バビロン(2021年製作の映画)

4.2

何も語ってはいけない映画かもしれない。
でも「面白かった」ではレビューじゃないし、後で自分が何を感じたか忘れちゃいそう。
映画という娯楽がいかに人を熱狂させるものだったか?
サイレント映画の時代から、
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クリエイション・ストーリーズ 世界の音楽シーンを塗り替えた男(2021年製作の映画)

3.8

クリエイション・レコーズの創設者アラン・マッギーの半生を映画化
彼はブリティッシュインディー、アシッド・ハウス、ブリットポップムーブメント全体の立役者とされる。

観るまでは勝手にドキュメンタリーかと
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スーパーの女(1996年製作の映画)

4.0

何と言われようと津川雅彦
演技の幅がすごく広がっているように思えました。
スーパー店主の五郎はありとあらゆる男の良いところ悪いところを体現しているようなキャラクター。
ヘタレだったり鈍かったりだらしな
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マルサの女2(1988年製作の映画)

3.6

新興宗教法人を隠れ蓑にした脱税と、バブル期の狂騒的な地上げ合戦の暗黒面を描く意欲作。
前作「マルサの女」でも登場していた悪徳代議士が今回は影の主犯で、ヤクザも恐喝に殺しにかなり凶悪化している。
政治と
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マルサの女(1987年製作の映画)

3.8

「国税局査察部だ」ってコンフィデンスマンJPでもパロってました。テーマ音楽も今では定番BGMとして年中耳にする。伊丹十三氏の監督としての地位を確立させた代表作です。
ニッチなテーマで映画を撮るのが伊丹
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七人のおたく cult seven(1992年製作の映画)

2.0

ウッチャンナンチャンの映画な訳ですが、これってどうなの?
南原が主役なのはわかる。演技下手な人にむしろ脇役はできない。
でもウッチャンの扱いが可哀想すぎる。
全裸演技までして一番頑張ってるし、なのに単
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コンフィデンスマンJP 英雄編(2022年製作の映画)

4.2

人は他者に誠実さを求めているのか?それとも嘘をより愛するものなのか?
きっと「優しく騙して」が本音なのかもしれない。

人気ドラマの映画化シリーズ。水戸黄門やコロンボや古畑任三郎同様、お約束の流れはあ
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コンフィデンスマンJP プリンセス編(2020年製作の映画)

4.0

ロケ地がグレードアップしてシンガポール&マレーシアに!
ランカウイ、いいですよ〜。のどかできれいで。

「他人より優れていることが高貴なのではない。本当の高貴とは、過去の自分自身より優れていることにあ
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コンフィデンスマンJP ロマンス編(2019年製作の映画)

4.4

古沢良太オリジナル脚本のコメディがどうやら私好みらしい。だって「リーガルハイ」超好きなんですよ〜。
コンフィデンスマンJPシリーズも面白かった!
思い込みを何度も何度もひっくり返してくれる。
こうある
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君の名は。(2016年製作の映画)

3.8

様々な異なるジャンルをこなす映画監督もいれば、作品と作品が繋がっていてテーマが深化していくのが見て取れる監督もいる。
新海監督は間違いなく後者の系譜
「君の名は。」と「秒速5センチメートル」とは表裏の
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秒速5センチメートル(2007年製作の映画)

4.0

尖ったところは感じないがとても実験的な映画
日常をいかにアニメの世界に落とし込めるか
感情をいかに絵で表現しうるか?
(注意:キャラクターの顔芸や声優の演技力によらずに、だ)
テーマとして選ばれたのは
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うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー(1984年製作の映画)

4.0

テレビ番組と映画は異なるもの。そうでしょう?
1984年はアニメ映画の転換の年だった。「風の谷のナウシカ」と「うる星2」の上映によって。

友引高校の学園祭の前日。生徒たちは数日前から準備に明け暮れ、
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99.9-刑事専門弁護士‐ THE MOVIE(2021年製作の映画)

2.5

面白いところもあるけれどドラマ案件
映画で観る価値は?と言われると微妙
嵐のファンの推し活の成果もあっての高評価と思った方がいいかと。

ドラマとしてはシーズン1は観たことがある程度の認知度です。
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ムトゥ 踊るマハラジャ(1995年製作の映画)

3.0

手の中にお金が少しあればお前はその金を使える
のど元までお金が詰まっていれば
お前はその金に使われる

20年以上も昔になるのですね。この映画から日本にインドブームが起こったのは。
近年映像と音声がリ
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南極料理人(2009年製作の映画)

2.8

私「しらせ」に乗船した事があるんですよ!

…なんて大げさですね。南極に行った訳ではもちろん無くて、横須賀に帰って来ていた「しらせ」を見学させてもらっただけです。
でも、この船が南極に行くんだな〜と、
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アガサ・クリスティー ねじれた家(2017年製作の映画)

2.6

不思議な映画。本当に不思議。ストーリーは同じなのに全く別な物語になっています。
なぜ、グレン・クローズが主演なのか?
堂々と真ん中取ってますよね?まずこれが一番の謎。
原作では一家の血縁ですらない、見
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リトル・ミス・サンシャイン(2006年製作の映画)

3.6

アメリカ映画の鉄板ロード・ムービーにハズレなし。
と、いつも言ってるけれど、本作も安心のコメディと言える。
その上、可愛らしい子供が主役ときちゃ、楽しめない訳がない。
こう感じる私はすでにアメリカ映画
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シェフ 三ツ星フードトラック始めました(2014年製作の映画)

4.0

好きな仕事をしている時の男って本当に魅力的。

三つ星フレンチ・レストランのシェフ、カール・キャスパーはオーナーとの意見の違いから解雇された。再出発はなんとフードトラックでサンドイッチを売るというアイ
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ホドロフスキーのDUNE(2013年製作の映画)

4.2

フランク・ハーバート のSF大作『DUNE』は多くのSFファンにとって、私にとって、そして多くの映画監督にとって、特別な作品だ。映像化が難しいとされるのは、ビジュアルの問題だけではない。
マスターピー
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世界で一番美しい少年(2021年製作の映画)

3.6

そこにいたのは長く伸ばしたグレイヘアーと髭面のシワシワの男性。仙人か?ホームレスか?
これがビョルン・アンドレセン?!という大きな衝撃。
生活態度の想像を超えた怠惰さから部屋を追い出されそうになってい
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戦場のメリークリスマス(1983年製作の映画)

4.5

Merry Christmas Mr.Lawrence!
名画です。
年を経ても新しい気づきだったり、同じ感動を与えてくれたり、美しさや人生の深みを見せてくれる。そんな映画は名画として残っていくのです
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ザ・ビートルズ EIGHT DAYS A WEEK‐The Touring Years(2016年製作の映画)

4.5

これは劇場で観ないといけなかった案件です!
エンドロール終了後、1966年に開催されたシェイ・スタジアムのライブ映像が4Kリマスター映像と音声で再編集され、劇場限定で流されました。
DVD、BDにこの
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The Beatles: Made on Merseyside(原題)(2018年製作の映画)

3.8

ジョン・レノンの生い立ちを描く映画を観て、頭がビートルズになってしまったので再視聴。
それぞれ瞬間的にしか映らないんだけど、ジョン、ポール、ジョージと少しだけリンゴの本当に若い頃の映像がかなり多く使わ
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ジョン・レノン 音楽で世界を変えた男の真実(2018年製作の映画)

3.8

音楽で世界を変えた男の真実
という副題はちと大袈裟かと。
ビートルズ以前のリバプール時代。ジョン・レノンがいかにして生まれ育ち、人々と出会い、羽ばたいたかを、ザ・クオリーメンのメンバーやアートカレッジ
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スティルウォーター(2021年製作の映画)

3.0

ルームメイト殺しの犯人としてフランスで服役中の娘の無実を信じ、真犯人を見つけようと奮闘するアメリカ人の父親の物語と聞けば、熱くドラマチックなヒーローを想像しますが、全然違いました。
まず、娘のアリソン
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ショーシャンクの空に(1994年製作の映画)

4.7

『夜と霧』という名著がある。著者フランクルは、精神科医及び心理学者で、ホロコースト生還者のユダヤ人。「強制収容所における一心理学者の体験」として、自らをも観察対象にした実験の結果を報告している。
アウ
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ベルファスト(2021年製作の映画)

3.3

人は自由を求めるものなのか、不自由を自ら選ぶのか。
完全なる自由は人を不安にする。
何かに所属する事、他のものと繋がる事
それがないと生きていけない生き物
人はそれを時に愛とも呼んできた
今も昔も。こ
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ベイマックス(2014年製作の映画)

4.0

笑えて泣けて癒されて、スカッとしておかしくてかわいくて。でも無駄に可愛いわけではない。
評判通りの、そして予想以上の楽しい作品でした。
アニメーションのよさを100%生かしたロボットですね。
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ウォーターボーイズ(2001年製作の映画)

3.5

青春映画の王道!男子高校生らしい若さとバカさに溢れていて楽しいコメディ映画です。
社会現象にまでなった男子のシンクロナイズド・スイミング(今はアーティスティックスイミングですね)
評判がすごくてドラマ
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